毎日お掃除しているのに、どうしてこんなにほこりが溜まるの!?
とストレスに感じることはありませんか?きちんと掃除機をかけているのに、次の日にはしっかり定位置に構えているほこり…。
ほこりを完全に除去することはできませんが、ちょっとしたコツを踏まえることでほこりの発生をググっと抑えることできるのです。今日から実践して、ほこりストレスとさよならしましょう!
ほこりが部屋に溜まりやすい6つの理由
毎日お掃除しても、すぐに溜まってしまうほこり。この厄介な存在の正体をご存知ですか?
実は、お部屋で発生するほこりの主な原因は「繊維」。クッションやソファーなどの布製品、さらに、新聞紙やティッシュペーパーなどの紙製品から出る繊維がまとまってほこりとなります。そして、その繊維くずにフケや食べかす、ダニやダニのフン、カビやウイルス、外からの砂ぼこりや花粉などといった、さまざまなものがからみついて大きくなっているのです。
では、ほこりがお部屋に溜まりやすい理由をより詳しく探っていきましょう。
床
衣服はもちろん、布製のソファーにクッション、カーペットにカーテンとお部屋のあらゆるところにある布製品。さらに、本や雑誌、新聞紙。それらからでる繊維のくずがほこりとなってお部屋の一番下である床に蓄積し溜まってしまいます。
電化製品やプラスチック製品
電化製品やプラスチック製品は静電気が起こりやすいため、ほこりが付きやすく溜まってしまいます。
壁や天井
手が届きにくく、見落としがちな壁や天井のほこり。ちょっとした風でも摩擦によって静電気が起きるため、空気中に舞ったほこりは壁や天井に吸い寄せられて溜まってしまいます。
照明器具
照明器具も静電気が起きやすく、たくさんのほこりが吸い寄せられます。さらに手の届きにくい場所であることが多いため、ほこりが溜まってしまいがちです。
本棚やディスプレイ棚
本棚やディスプレイ棚にも静電気によって空気中のほこりが吸い寄せられます。また、棚に置かれた本や雑貨は動かさないことが多いため、ほこりが溜まってしまいがちです。
衣服についた花粉や砂ぼこり
外から帰ってきた体には花粉や砂ぼこりなどがいっぱい。外から持ち込んでお部屋のほこりを増やしています。
ほこりの掃除方法
空気中に舞いやすく、静電気のある場所に溜まりやすいほこり。床に落ちているだけでなく、空気中に舞ったほこりは、電化製品や家具、天井や壁と、静電気によってさまざまな場所に吸い寄せられているのです。
床の掃除機掛けばかりをしていた方必見!
お掃除してもすぐに溜まるほこりを除去するためには、「静電気対策」・「上から下へ」・「布製品削減」がポイントです。お掃除のコツをつかんで、ほこりをすっきりさせましょう。
コツ① 静電気を防止しましょう
ほこりを吸い寄せる静電気。ちょっとした風でも摩擦によって静電気が起きるため、お部屋の中は静電気だらけなのです。ほこり除去には、まず、あらゆるところでほこりを吸い寄せている静電気を防ぐことが大切です。
そこで、静電気防止に効果を発揮するのが「柔軟剤」。柔軟剤は、衣類をふんわりとさせるだけでなく、静電気を防止してほこりなどの吸着を押さえる作用があります。
柔軟剤を使って、静電気を防止できるお掃除アイテムを作りましょう。
- バケツ1杯の水(1Lほど)に柔軟剤を5mlほど混ぜます。
- ①の水にタオルなどを染み込ませ、しっかり絞って完成。
- スプレーボトルに水を200ml注ぎます。このとき、浄水やミネラルウォーターではなく、水道水を使うようにしましょう。
- ①に柔軟剤を5mlほど注ぎ、よく混ぜて完成。柔軟剤スプレーは作り置きせず、お掃除するたびに作るようにしてください。
柔軟剤ぞうきんや柔軟剤スプレーで霧吹きしながらほこりを拭きとってお掃除すると、静電気が防止でき、ほこりがつきにくくなります。
材質によっては変色することがあるので、目立たないところで試してから使用するようにしてください。また、電化製品に直接スプレーすると故障の原因になりますので注意が必要です。
コツ② 上から下へお掃除しましょう
床のほこりばかりを気にしていませんか?床を必死にお掃除しても、空気中に舞いやすく手の届きにくい場所に溜まりやすいほこりは、見落としがちな「上」にも溜まっているのです。
ほこり掃除のコツは「上から下へ」。天井、照明器具、壁…と高いところから順にほこりを除去していきましょう。
天井
まず最も高い位置に溜まる天井のほこり。溜まると気づかないうちに落ちてきて床のほこりを増やしています。床のように蓄積するわけではないので、表面のほこりを取り除けばお掃除は完了です。
- フロアワイパー(クイックルワイパーなど)
- フロアワイパー用のドライシート
- 新聞紙
- メガネやマスク
- 柔軟剤ぞうきん
- お部屋を換気します。
- 家具や家電、雑貨に新聞紙をかぶせます。動かせるものは、別のお部屋に移動させましょう。また、ほこりを吸い込むことがないよう、マスクやメガネを着用することをオススメします。
- フロアワイパーに専用のドライシートをつけ、天井の表面を拭きます。フロアワイパーは柄が長いので、身長154cmの私でもしっかり天井を拭けます。
- 落ちたほこりや新聞紙を片付けて完了。
可能な場合は、最後に柔軟剤ぞうきんで天井を拭き掃除すると、除電されてほこりがつきにくくなります。
また、リビングの天井は、床などのようにほこりが蓄積してしまう場所ではないため、頻繁にお掃除する必要はありません。ただし、全くお掃除しないとほこりが溜まって下に落ちてきてしまいますので、月に1度はお掃除してほこりをすっきりさせましょう。
照明器具
照明には、静電気によって吸い寄せられたほこりが溜まっています。ほこりが蓄積すると、照明のシェードに触れるだけで舞ってしまったり、電球の明かりが遮られて暗く感じてしまうこともあるので、しっかりお掃除しましょう。
- ハンディモップ(化学繊維はたき)
- 乾いたやわらかい布
- マスクやメガネ
- 柔軟剤ぞうきんや柔軟剤スプレー
- お部屋を換気します。
- 照明の電源を切ります。点灯している照明は熱くなっていて触ると危険です。やけどや感電してしまう恐れもあるので、電源を切ってしばらくしてからお掃除しましょう。
- ハンディモップを使って、照明のシェードや全体のほこりを取り除きます。
- シェードや電球など、取り外せるものは取り外します。
- 電球に付いているほこりは乾いた布でやさしくふき取りましょう。
- シェードは、素材によってお掃除の仕方が変わります。アクリルやプラスチック、ガラス製などの洗えるシェードは、ぬるま湯で丁寧にほこりを洗い流しましょう。木製や紙のシェードは、ハンディモップや乾いた布でやさしくほこりを取り除きましょう。
- 最後に柔軟剤ぞうきんや柔軟剤スプレーを使って静電気を防止すればほこりがつきにくくなります。電球や水に濡らすことができない素材のシェードには使用しないでください。
- 取り外した電球やシェードを元に戻して完了です。
照明器具も月に1回のペースでお掃除することをオススメします。ほこりが舞うことも無くなりますし、お部屋全体もワントーン明るくなりますよ。
壁
見落としがちな壁。しかし、壁にも静電気によって吸い寄せられたほこりが溜まっているのです。溜まったほこりは床に落ちてくるので、しっかりとお掃除しましょう。
- ほこり除去シート
- 柔軟剤ぞうきん
- お部屋を換気します。
- ほこり除菌シートで壁のほこりを軽くふき取ります。
- 柔軟剤ぞうきんで壁を軽く拭いて完了です。除電することでほこりがつきにくくなります。
天井と同様、壁もほこりがどんどん蓄積される場所ではありません。頻繁にお掃除する必要はありませんが、月に1回のペースでお掃除することをオススメします。
雑貨などの装飾があり拭き掃除しにくい場所や濡らしたくない場所
本や雑貨があって拭き掃除しにくい本棚やディスプレイ棚、水拭きできないオーディオ機器、AVボードの後ろでごちゃごちゃになったコード類…。ほこりが溜まりやすいのに拭き掃除しにくい場所や濡らしたくない場所には「はたき掃除」がオススメです。
- はたき
- メガネやマスク
- 掃除機
- お部屋を換気します。
- はたきを使い上から下へとほこりを落としていきます。高いところのほこりをたたくときは、目に入らないように注意してください。
- 床などに落ちたほこりを掃除機で吸い取って完了です。
はたきには以下のようにさまざまな種類があります。使用用途やライフスタイルに合わせてぴったりのはたきを選びましょう。
- 和はたき…絹布などで作られている昔ながらのはたき。パタパタと音をたてながらほこりを落とします。掃除をしているときに静電気を起こさず布がまとわりつかないので、ストレスなく使うことができます。
- 天然毛または羽はたき…やわらかい毛や羽で細かいほこりまでしっかりからめとります。隙間やごちゃごちゃしたコード類に溜まっているほこりをしっかり取り除くことができます。
- 化学繊維はたき(ハンディモップ)…丸みを帯びた形が特徴のもこもこした繊維で作られているはたきで、静電気の力でほこりを吸着させます。しっかりキャッチするので、部屋中にほこりが舞いあがる心配がありません。パソコンのディスプレイやキーボード、オーディオ機器のほこり取りにオススメです。
家具や家電
静電気が起こりやすいため、ほこりが溜まりやすい家具や家電。お掃除しなければどんどん蓄積してしまいます。しっかりほこりを取り除きましょう。
- ほこり除去シート
- 柔軟剤ぞうきん、または柔軟剤スプレー
- 乾いた布
- お部屋を換気します。
- ほこり除去シートなどで軽くほこりを拭き取ります。
- 柔軟剤ぞうきんで拭く、または、柔軟剤スプレーを吹きかけて乾いた布でやさしく拭き取って完了です。
最後に柔軟剤ぞうきんなどを使って除電することで、格段にほこりがつきにくくなります。
家具の材質や塗料によっては傷めてしまったり変色の恐れがあるので、目立たない場所で試してから使うようにしてください。また、テレビの液晶画面やパソコンのディスプレイなどは非常に水に弱いため使用しないでください。
床
もっとも気になる床のほこり。しっかりお掃除をしてほこりを除去しましょう。
- フロアワイパー(クイックルワイパーなど)
- フロアワイパー用のドライシート
- 雑巾またはフロアワイパー用のウェットシート
- 掃除機
- 柔軟剤ぞうきん
- お部屋を換気します。
- フロアワイパーにドライシートを取り付けて床中のほこりを集めます。最初から掃除機を使用してしまうと、掃除機から出る排気によってほこりをまき散らかしてしまう可能性があります。逆効果となってしまうので、必ず最初にドライシートを使いましょう。
- フロアワイパーで取り切れなかったほこりやごみを掃除機で吸い取ります。
- 雑巾、またはフロアワイパーにウェットシートを取り付けて床中を拭き掃除します。
- 月に一度は柔軟剤ぞうきんを使って床の除電をすることをオススメします。
ほこりは空気中に舞いやすいため、まだ人の動きが少ない朝一番にお掃除するのがベスト。寝ている間に空気中のほこりが下に落ちているので、より多くのほこりを取り除くことができます。家族が起きる前に、フロアワイパーをサッとかけておくだけでもかなりのほこりを取ることができます。
天井、照明器具、壁、家電や家具、床と、「上から下へ」ほこりを除去し、快適な空間づくりをしましょう。
コツ③ 布製品を減らしましょう
布製品から剥がれ落ちた繊維がほこりの主な原因。そのため、布製品を減らすことでほこりを格段に減らすことができます。カーペットやクッションを処分するなど、できることから布製品を減らしていくことをオススメします。
また、カーテンやソファー、布団など減らすことができない布製品は繊維が舞い上がる前に掃除機でこまめに吸い取るようにしましょう。
コツ④ 外からほこりを持ち込まないようにしましょう
外から帰ってきた体には目には見えにくいたくさんのゴミが付着しています。お部屋の中に運んでしまうことがないよう、玄関の前で体についた花粉や砂ぼこりをはらい落とすようにしましょう。
ほこりが溜まらないようにするコツは静電気除電・上から下へ・布製品削減、そしてこまめな掃除
これまで見てきたように、ほこりの主な原因は布製品の繊維。ほこりが溜まる主な原因は静電気です。ほこりが溜まらないようにするには、「布製品をできるだけ減らし」、部屋の中に繊維を落とさないようにすること。そして、「静電気を防止」してほこりを溜まりにくくすることがポイントです。
しかし、ほこりを完全に取り除くことはできません。お部屋を換気して定期的に「上から下へ」お掃除するようにしましょう。
コツを押さえてほこりを除去。快適なお部屋にしましょう。
ほこりを掃除機で吸い取るだけではたくさんの取り残しがあり、すぐにまた溜まってしまうことに…。ほこりだらけの部屋はアレルギーを引き起こす原因にもなるので、極力減らしたいものですね。
布製品を減らしたり、掃除の手順に気を配ったり、静電気を押さえるアイテムを使用するなど、いつものお掃除に今日から少しコツを加えてほこりストレスにさようなら。ほこりの少ない部屋で快適に過ごしましょう!