電子ケトルの注ぎ口や底に、いつの間にかついた白い斑点。
この正体、気になりませんか?実は、お湯を沸かすことにしか使わない電子ケトルも、水の成分などによって汚れが溜まってしまうのです。この汚れは、身近なものを使ってお掃除すれば簡単にピカピカにすることができますよ。
毎日使うものだから、気になる汚れはすっきりキレイにしてしまいましょう!
電子ケトルの主な汚れは3種類
お湯を沸かすだけの電子ケトルは汚れないと思っていませんか?しかし、使用頻度が高いほど汚れは溜まっているのです。
では、電子ケトルの汚れの正体を見ていきましょう。
内側についた白い斑点
電子ケトルの汚れで最も多いのが「白い斑点」。カビのようにも見えますが、これは「水垢」です。水に含まれている、カルシウムやマグネシウムといったミネラル成分が固まって蓄積したものです。
内側についた茶色い汚れ
これは、水に含まれるサビや鉄分といった不純物がケトルの熱によって付着したものです。
外側についた油汚れや飛び跳ね汚れ
油やお湯を注いだ時に跳ねたコーヒーなどが付着して汚れていることがあります。
電子ケトルの掃除方法
電子ケトルの内側についたカビのように見える「白い斑点」や「茶色い汚れ」。これは水に含まれている成分によるもの。そのため、体に害はありませんが、口に入れるものなのでやっぱりそのままにしておくのは気になります。
また、汚れが溜まってしまうと、お湯が臭くなったり、沸騰させるのに時間がかかったりと何かと不具合が発生してしまうことも。
電子ケトルの内側の汚れは、「クエン酸」や「お酢」など身近なものを使って簡単にお掃除できますよ。また、外側の汚れは「重曹」でキレイにすることができます。気になる汚れをピカピカにして、気持ちよく使いましょう!
電子ケトルの内側は「クエン酸」で掃除をする
白い斑点や茶色い汚れは意外に頑固。軽くこする程度では全く落ちません。そこで、このような水垢汚れに効果を発揮するのが「クエン酸」です。
水に含まれるミネラル成分によってついた水垢は「アルカリ性」の汚れ。この汚れを、クエン酸の「酸」の力によって中和し、溶かしてキレイにすることができるのです。
電子ケトルを販売している有名なメーカー「ティファール」のホームページでも、クエン酸を使ったお手入れ方法を推奨しています。
クエン酸は、スーパーやドラッグストアなどで手軽に購入することが可能。お掃除方法もとても簡単なので、ぜひ試してみてください。
- クエン酸
- 水
- やわらかいスポンジ
- ゴム手袋
- 電子ケトルの満水ラインまで水を入れ、大さじ1のクエン酸を入れます。
- ケトルのスイッチを入れて水を沸騰させます。
- 沸騰したら、そのまま1時間~半日ほど放置します。
- ケトルの中のお湯を捨てて、しっかりと水ですすぎます。汚れが残っているときは、やわらかいスポンジでこすり洗いしてください。汚れが落ちにくい場合は、①~③の作業を繰り返してしっかり洗浄することをオススメします。
また、クエン酸の「酸」によって手が荒れてしまうことがあるので、こすり洗いする際は必ずゴム手袋を使用するようにしましょう。 - 最後に内側をしっかりすすぐため、満水ラインまで水を入れて沸騰させます。沸騰したらフタをしたままお湯を捨てて完了です。中に水が入ったまま放置するとカビが発生しやすくなるので、使い終わった電子ケトルは必ず水を捨てて、しっかりと乾燥させましょう。
電子ケトルの内側をこすり洗いする際は、必ずやわらかいスポンジを使用してください。金属たわしやナイロンたわしを使用すると、ケトルに傷が付いてカビが付着しやすくなったり、コーティングが剥がれてサビつきやすくなってしまう可能性があります。
また、クエン酸特有のにおいが残ってしまう場合は、水を沸騰させて捨てる作業を何度か繰り返すと気にならなくなります。
電子ケトルの内側は「お酢」で掃除をする
普段使用することが少ないクエン酸。早速お掃除しようと思っても、手元にクエン酸が無い…。そんな時は、「お酢」で代用することができます。お酢には、クエン酸と同じ「酸」の性質があるので、水垢を中和して落とすことができるのです。
- お酢
- 水
- やわらかいスポンジ
- ゴム手袋
- 電子ケトルにコップ1杯分(約200ml)のお酢を入れ、さらに満水ラインまで水を注ぎます。
お酢の量(200ml)は容量が2~3Lほどのケトルの場合です。ケトルの容量に応じてお酢の量を加減してください。
- ケトルのスイッチを入れて水を沸騰させます。
- 沸騰したら、そのまま1時間~半日ほど放置します。
- ケトルの中のお湯を捨てて、しっかりと水ですすぎます。汚れが残っているときは、ゴム手袋を着用しやわらかいスポンジでこすり洗いしてください。また、汚れが落ちにくい場合は、①~③の作業を繰り返してしっかり洗浄することをオススメします。
- 最後に内側をしっかりすすぐため、満水ラインまで水を入れて沸騰させます。沸騰したらフタをしたままお湯を捨てて完了です。中に水が入ったまま放置するとカビが発生しやすくなるので、使い終わった電子ケトルは必ず水を捨てて、しっかりと乾燥させましょう。
お酢を使ってお掃除すると、電子ケトル内にお酢特有のツンとしたにおいが残ってしまうことがあります。お湯を沸かしたときににおいが移ってしまう場合もあるので、水を沸騰させて捨てる作業を何度か繰り返すことをオススメします。
また、同じ酸の性質を持つ「レモン汁」で代用することも可能。この場合は、レモン1~2個分を絞ってお酢の代わりに使用します。市販のレモン汁を使用する場合は、30~60ml程度を目安に使いましょう。
電子ケトルの内側は「電子ケトル洗浄中」で掃除をする
小林製薬から販売されている電子ケトル専用の洗浄剤、「電子ケトル洗浄中」。1箱3包入りで300円前後で購入できます。
- 電子ケトル洗浄中 1包
- 水
- やわらかいスポンジ
- ゴム手袋
- 電子ケトルの満水ラインまで水を入れ、薬剤を1包入れます。
- ケトルのスイッチを入れて水を沸騰させます。
- 沸騰したら、そのまま1時間~半日ほど放置します。洗浄中は電子ケトルを使用しないように「付属のシール(洗浄中 飲まないでください。)」を目立つ場所に貼りましょう。
- ケトルの中の洗浄液を捨てて、しっかりと水ですすぎます。汚れが残っているときは、やわらかいスポンジでこすり洗いしてください。
薬剤によって手が荒れてしまう場合がありますので、こすり洗いする際は必ずゴム手袋を使用するようにしましょう。 - 最後に内側をしっかりすすぐため、満水ラインまで水を入れて沸騰させます。沸騰したらフタをしたままお湯を捨てて完了です。中に水が入ったまま放置するとカビが発生しやすくなるので、使い終わった電子ケトルは必ず水を捨てて、しっかりと乾燥させましょう。
「電子ケトル洗浄中」の薬剤の成分は、100%クエン酸。実は、通常のクエン酸と同じなのです。そのため、電子ケトル洗浄中を使用する場合は少々割高に…。しかし、必要な量が1包ずつまとまっているうえ説明書きもあるので、とても使いやすいのがポイント。初めて電子ケトルのお掃除をする方にオススメです。
電子ケトルの外側は「重曹」で掃除する
キッチンで使用することが多い電子ケトルは、油やお湯を注いだ時に飛び跳ねたコーヒー、紅茶などの汚れがつきやすいもの。我が家のケトルは、汚れが目立ちにくい赤い色の製品ですが、よく見ると紅茶の飛び跳ね汚れや手垢が…。さらに、電源プレートやコードにも汚れや小さなほこりが付いていました。
そんな外側の汚れには「重曹」が効果的。「酸性」の汚れである油汚れに「アルカリ性」の重曹を使うことで、酸が中和されて汚れを溶かし、すっきりと落とすことができます。
せっかく内側をキレイにお掃除したら、外側もピカピカにしてしまいましょう!
- 重曹
- バケツ
- 水
- 布巾やキッチンペーパー
- 綿棒
- ゴム手袋
- 電源プラグを抜いておきます。
- バケツに水300ccと重曹大さじ1程度を入れてよく混ぜ、重曹水を作ります。重曹の濃度が3~5%になるようにしてください。
- 布巾やキッチンペーパー、綿棒に重曹水を染み込ませてよく絞ります。このとき、必ずゴム手袋を着用しましょう。
- 電子ケトルの外側をキレイに拭き掃除します。本体だけでなく、注ぎ口や電源プレート、コードなども忘れずに磨きましょう。綿棒を使用すると細かいところまでキレイにできますよ。
- 布巾をよくすすぎ、かたく絞って電子ケトルを水拭きします。こうすることで、重曹の成分と表面に残った汚れをキレイに拭き取ることができます。
- 最後に乾いた布巾で水気を拭き取って完了です。
感電や故障する恐れがあるので、水洗いすることができない電子ケトル。落ちにくい油汚れや気になる飛び跳ね汚れは「重曹」を使ってピカピカにしてしまいましょう。
電子ケトルを掃除する上での注意点
電子ケトル内部のお掃除には必ずやわらかいスポンジを使用してください。金属たわしやナイロンたわしといったかたいスポンジを使用すると、ケトル内部に傷が付いてカビが付着しやすくなったり、サビ防止のコーティングが剥がれてサビつきやすくなってしまいます。
また、赤や黒い色の汚れが付着しているときは要注意。ケトル内部がステンレス製の場合、使っているうちについてしまった傷からサビが発生している可能性があります。この場合は、お掃除することでさらに傷を広げてしまうことがあるので、買い替えたほうがよいでしょう。
電子ケトルに水が入ったまま放置するとカビが発生しやすくなるので、使い終わったら必ず水を捨てて、しっかりと乾燥させてくださいね。
電子ケトルは月に1回のお掃除でピカピカに
水を入れてスイッチオン。あっという間お湯が湧き忙しい毎日に大活躍の電子ケトル。
でも、中を覗いてみるといつの間にか白い斑点や茶色い汚れが目立つように…。水の成分によるこれらの汚れは、沸騰を繰り返すうちに蓄積してしまうので防止することができません。
そのため、電子ケトルは月に1回のペースでお掃除することをオススメします。毎日使うものだから、定期的なお掃除でピカピカ、キレイな状態を保ちましょう!