家の中で一番掃除が後回しになりがちな場所はどこでしょうか?
生活していて人の視界にはいらないものってあまり気にすることはありませんよね?
でも気づかない所こそ汚れが溜まっているのです。
実はとても大事な換気扇の掃除。一番湿気がたまりやすいので掃除はとても大切なんです。
定期的に行うことで通気性が良くなり、お風呂場を清潔に保つことができます。今回は一番後回しになりそうなお風呂場の換気扇のお掃除にの正しい方法を細かくみていきましょう。
コツさえわかれば誰でも完璧に掃除できること間違いなしです。
換気扇が異音や動かなるなる2つの原因
ホコリによる動作不良
換気扇が不具合を起こす一つの原因としてファンについたホコリのたまりすぎによる動作不良があります。
ホコリがたつような布ものなどを使用しないお風呂場なので貯まりにくいかと油断してしまいがちですが長い間掃除せずに放置しているとホコリがファンや通気口カバーに溜まってしまい、さらにその上に湿気が重なり吸収されこびりつくようにかたまってしまうのでうまく空気が通らず換気できない原因になってしまいます。
カビによる動作不良
ホコリの他に考えられるのがカビによる動作不良です。お風呂場などはただでさえ密閉空間で湿気が逃げにくいので、壁についた水分をそのままにしてしまうとカビの発生を早める原因になります。その湿気を吸い上げる換気扇自体もそのまま放置したままだとカビがこびりついたように繁殖するので動作不良の原因になります。
用意するもの・こと
事前準備
換気扇のスイッチを切る
掃除の前に換気扇のスイッチを切りましょう。
浴室のブレーカーをきる
作業中に間違えてスイッチを押す危険もあるので換気扇のスイッチはオフになっていても電気は通っている状態なのでお風呂場のブレーカーは切って安全に作業しましょう。
踏み台を用意する
天井の換気扇なので高いところでの作業になりますので踏み台になるものが必要になります。浴槽のヘリでも椅子でも良いのですが、必ず滑らないことを確認しましょう。背の高いイスなどを使用する場合もイスの足に必ず滑り止めがついているか、滑らない素材でないかを確認してください。
オススメグッズ
ファン専用ブラシ
家の中には最低でもキッチン、トイレ、浴室の換気扇が最低でも三箇所あるので、換気扇用のブラシを一つ用意しておくと掃除をするのに便利です。換気扇のファンを傷つけない専用のブラシも販売していますが、もし手元になければ古くなった歯ブラシや食器スポンジなどで代用するのも良いでしょう。
中性洗剤
媚びりついた換気扇の汚れをとるのには中性洗剤が必要です。中性洗剤であれば台所用でも浴室用でもかまいません。ファンやカバーがカビなどで汚れている場合でも漂白剤や研磨入りの洗剤などを使用してしまうと傷がついたり、色落ちの原因になるので使用は控えてください。
マスク
高いところの掃除になるので上からホコリが落ちますので喉を保護するために必ずマスクは装着しましょう。
ゴム手袋
中性洗剤の使用や汚れた換気扇を触るためゴム手袋があると便利です。薄手の使い捨てのものも便利ですがファンなど、鋭利な部分もあるので厚手のゴム手袋を用意しましょう。
マイクロファイバークロス
ホコリと水分をとるのに重宝します。換気扇は電化製品なので水分をしっかり取らないと、ショートや故障の原因になるためファンを洗ってから拭きした後に仕上げに使うと良いでしょう。
懐中電灯
浴室のブレーカーを落とすため、換気扇の中の汚れまで暗くて見えにくい場合があるので予備として懐中電灯を用意しておくと便利でしょう。取り外し不可のファンの場合の汚れ確認にも最適です。
ゴーグルなどの目を保護するグッズ
換気扇は基本天井に設置されているので上を向きながらの作業になります。あまり掃除をしていなければホコリの量も多いのでマスク同様目もホコリから守らなければなりません。本体の掃除をするときにも用意しておくと便利です。
新聞紙などの古紙
掃除をしていていて意外と活躍するのが新聞紙などの古紙です。ホコリが落ちるところにあらかじめ敷いておけば床にホコリが落ちることもありませんし、取り外したファンを一時的に紙の上に置いておくこともできますので念のため用意しておくことをおすすめします。
お風呂の換気扇の掃除方法
上記画像はシロッコファンのお手入れになります
換気扇には通常シロッコファンとプロペラファンの2種類が代表的でしょう。
数十年前に建てられた集合住宅にはプロペラファンが主流でした。プロペラファンは直接空気を外に出すタイプですがここ最近はキッチンなども壁側に配置しないものも出てきて換気扇もダクトタイプのシロッコファンが主流になるようになってきました。
現在家の換気扇はこのプロペラファンかシロッコファンのどちらかなのでこの二つの換気扇の掃除方法を比べていきましょう。
シロッコファン(天井埋め込み換気扇)の場合
シロッコファンはプロペラファンより構造が難しく、天井埋め込み式はさらに製品が多いため難しいと言われています。シロッコファンはオリフィスというカバーで覆われています。ですのでシロッコファンの掃除をする場合はネジでルーバーを取り外してからファンを掃除します。
またシロッコファンの製品は鋭利な部分があるので厚手の手袋を装着して掃除しましょう。
換気扇のルーバーを外す
ルーバーというのは換気扇がむき出しにならないように設置してあるプラスチックの換気口の板です。長年掃除をしていないとホコリやカビが生えたりして硬くなっているかもしれません。しかし無理やり外すと割れてしまうこともあるので注意して外してください。
両手で下に引くと左右に針金で固定されているので左右をの二本の針金をつまみながら引くと簡単に取り外しができます。
表面的に見えるホコリを軽く取り去る
長く掃除していない場合ルーバーを開けるとホコリが溜まって中がよく見えないことがありますので見えるところだけ軽く掃除機の細いノズルでホコリを吸い取りましょう。
ネジを外してオリフィスを外す
シロッコファンが落ちてこないようにオリフィスというカバーが製品によって設置されていることがあります。大抵は見える場所にオリフィスの取り外し方法を記したシールが貼られていますので、ネジを外しオリフィスを慎重に外してください。
シロッコファンを外す
オリフィスを外すとシロッコファンが見えますのでそちらも丁寧に外しましょう。
鋭利な部分もあるので必ず厚手の手袋を装着しましょう。
オリフィスとシロッコファンのホコリを取り除く
ホコリが溜まっているのなら先に掃除機で大きなホコリを吸い取りましょう
細かい部分の掃除には歯ブラシなどの先端が細かいものが便利でしょう。
オリフィスとシロッコファン、ルーバーを中性洗剤で洗う
水洗いするために10分〜30程中性洗剤でつけ置きを行いましょう。
つけ置きをしたほうが洗剤が浸透し後々掃除がしやすくなります。
つけ置きしたら専用ブラシで汚れているところを重点的に掃除しましょう。
本体の内部を掃除する
掃除機で吸い取った後にブラシではらうようにホコリを下に落としていきます。
この時上を向いた作業になるので汚れがひどい場合はホコリの量も増えるのでゴーグルなど、目を保護するものを装着しましょう。汚れていると上を向いたままの作業が長くなるので立ちくらみなどを起こさないよう休みながら作業をしましょう。
オリフィスとシロッコファン、ルーバーの水分を充分にとって元に戻す
この時重要なのは完全に水分をとることが重要です。まず濡れたタオルで残った汚れを拭きながら水分をとります。その後乾拭きのタオルでもう一度しっかり拭きし、仕上げにマイクロファイバーで最後の仕上げに拭き取りを行います。この拭き取りがとても重要になり水分が残った状態で取り付けてしまうと ショートや故障の原因になりますので拭き取りには注意しましょう。
オリフィスとシロッコファン、ルーバーを元の位置に戻す
取り外した時と同じようにシロッコファン、オリフィス、ルーバーの順に取り付けを行ってください。
特にオリフィスはネジをしっかり装着しないとネジが緩みやすくなり外れる危険を伴うので注意して取り付けしましょう。
ルーバーは取り外した時と同じように針金をつまみながら取り付けましょう。
プロペラファンの場合
プロペラファンはシロッコファンより工程も少なく取り外しも簡単にできます。
ファンを覆うオリフィスがないので工程は簡単になります。
手順はほぼ同じですのでシロッコファンの手順を参考にしてください。
プロペラファンもシロッコファン同様、掃除後の水分の拭き取りが重要になるので完全に水分を除去してから取り付けを行ってください。
- 換気扇のルーバーを外す
- ファンを外し中性洗剤でつけ置きする
- 本体の内部を掃除する
- つけおきしていたパーツを洗い水分をふき取る
- パーツとカバーを元に戻す
ファンが取り外せないタイプの掃除方法
また、ファンが外せない場合はこのようにルーバーだけを外して本体の見える部分だけ掃除機やブラシでホコリを落としましょう。
- 換気扇のルーバーを外す
- 本体の内部を掃除する
- ルーバーを戻す
掃除する上での注意
足場が濡れていないかの確認をしましょう
高い天井の掃除になるのでお風呂場の縁もしくは踏み台などに乗って作業しなければなりません。
水はけが悪いお風呂場は濡れていると滑りやすく怪我をする危険があります。
必ずしっかりと安定する足場の確保をして作業しましょう。
掃除をする頻度を決めましょう。
毎日掃除をしない場所だと前回いつ掃除をしたのかわからなくなってしまいますよね。
基本的に換気扇のファンの掃除は3ヶ月に1度、カバーやフィルター掃除は月に1度ののお手入れが理想です。
こまめに出来た方が掃除の時間もかからず簡単に汚れが落とせるのですがファンの掃除は特に慣れるまで手間がかかってしまうのでできるときに掃除をして浴室の換気をよくしましょう。
掃除しても異音で動かない場合
浴室の換気扇においては一般的に約10年〜15年ほどが製品寿命だといわれています。
しかし、24時間ずっとスイッチがオンになっていたり定期的な掃除をしていなかったりするとさらに寿命が縮む原因になります。
換気扇の掃除をした後に動作確認をしてまだ異音が聞こえたりスムーズにファンが回らないなどの不具合が起こる場合は専門業者に連絡をして点検をしてもらいましょう。
不具合の理由にによって製品の部分交換なのか換気扇そのものを交換するのかが変わりますので掃除をしても気になる場合は専門業者に来てもらい修理、もしくは交換見積もりを出してもらうをお勧めします。
まとめ
換気扇掃除は普段手の届かないところにあるので後回しになりがちです。しかし放っておくとホコリやカビが住み着いてしまい、浴室の湿気も取れずにカビは繁殖してしまいます。
換気扇のルーバーにホコリが見えてきたらだいぶ汚れているサインなので早急に掃除をしましょう。
多少の手間はかかりますが、掃除をすることで浴室が清潔に保たれるので季節の変わり目などを利用して掃除をするように心がけましょう。