理想は、毎日家中がピカピカになっていること。
でも、お掃除って手間がかかって大変だし、そもそもお掃除だけに時間をさけるわけではない。やらなければと分かっていてもつい面倒になってしまいますよね。
そこで、毎日の掃除のコツ、部屋ごとの掃除のコツ、大掃除のコツなど、さまざまな「掃除のコツ」を徹底解説します。面倒なお掃除も、コツを押さえてラクラク済ませてしまいましょう!
毎日の掃除のコツ
自分のペースを作る
毎日すべての場所を完璧にお掃除!と考えてしまうと、一気にハードルが高くなって面倒になってしまいます。
毎日継続してお掃除するコツは、“これなら続けられる”と思える自分のペースを作ること。
毎日朝ごはんの前の15分はリビングのお掃除タイム、月曜日は玄関・火曜日はトイレ…、といったように一日のスケジュールにお掃除の時間を組み込んだり、曜日ごとにお掃除する場所を決めてみましょう。
決まった時間、決まった場所だけを完璧にキレイにするのであれば、それほど手間もかかりません。いったんペースをつかんでしまえば、面倒な気持ちはどこかへ行き、お掃除が「やって当然」の毎日の習慣になりますよ!
便利な道具を利用する
床の雑巾がけに掃除機。キッチンまわりの油汚れもなんとか落とさなければ…。そんな面倒なお掃除をラクに済ませるコツは、便利なお掃除アイテムを利用すること。便利なものはどんどん使って、ラクしてキレイにしてしまいましょう!
お掃除に便利なグッズ
毎日のお掃除をラクにしてくれる頼もしいアイテムを2点ご紹介。
【クイックルワイパー ハンディ 本体伸び縮みタイプ】
ホコリ掃除の強い味方「クイックルワイパー」。伸び縮みタイプなら、手の届かない高い場所や狭い隙間、掃除のしにくい配線まわりなど、気になる場所に溜まったホコリをラクラク取り除くことができます。コンパクトに収納できるので、リビングやトイレに置いても邪魔にならず、気になったときにすぐにお掃除できますよ。
Amazon
楽天
【水の激落ちくん】
水を電気分解したアルカリ電解水100%のクリーナー「水の激落ちくん」。さまざまな汚れを落とすことができる万能アイテムなのです。汚れたらシュシュっと吹きつけて、キッチンペーパーなどで拭き取れば簡単にキレイにすることができます。「汚れたら激落ちくんで拭く」を習慣づければ、汚れが溜まりません。激落ちくんは界面活性剤を使用していないので、洗剤を使いたくない食卓やキッチンまわりなどにも安心して使えます。
Amazon
楽天
掃除道具は掃除する場所に置く
「ココが汚れている」、そう思った時にお掃除道具が近くにないと、つい後回しにしてしまうことってないですか?そして、後でと思っているうちに面倒になってしまったり…。
そんなときは、お掃除する場所の近くにお掃除アイテムをスタンバイしておきましょう!
子どもが遊ぶリビングは、ホコリに気づいたときにすぐお掃除したいから、フロアモップをリビングの隙間にスタンバイ。毎日使うキッチンは油や調味料が飛び散ったときにすぐ拭きたいから、ウエスやお掃除シートをガス台のそばにスタンバイ。
汚れに気づいたときにすぐお掃除してしまうことが、毎日お家をキレイに保つコツです。
掃除は軽い汚れからひどい汚れへ
汚れには、拭けばすぐに落とせるものから、ゴシゴシとこすらなければ落とせないものまでさまざま。そんな汚れをお掃除する際のコツは「軽い汚れ」からはじめることです。
最初から強い洗剤を使用してしまうと、汚れを取るだけでなく材質を傷めてしまうことも。できるだけ弱い洗剤で落とすことからはじめて、落ちない場合は少し強めの洗剤に変えていくという手順で進めていきましょう。洗剤で材質を傷めてしまうといったような大きな失敗を防ぐことができます。
ゴミはため込まずにすぐ捨てる
お家全体のお掃除をラクにするコツは、ゴミをすぐ捨てること。ため込んでしまうと、その分お部屋が汚れてお掃除が大変になってしまいます。また、不要なものをどこかにため込んでいるのは、ゴミを家の中で移動させただけ。どこかがキレイになっても、どこかが汚れているのです。
不要となったゴミは常にすぐ捨てること。そうすれば、片付けやお掃除の手間をグッと減らすことができますよ。
掃除のモチベーションを上げる
毎日お掃除するやる気が出ない…。
そんなときは、友人をお家に招いたり、ご近所の方や子どもの友達が突然お家に遊びに来ることを想定してみましょう。散らかったお部屋に入ってもらうわけにはいきません。
お掃除のモチベーションを上げるためのコツは、人に見られることを意識すること。
誰がいつ来ても大丈夫なお部屋にするため、モチベーションをアップさせて毎日お掃除に取り掛かりましょう!
部屋ごとの掃除のコツ
つづいて、お掃除のコツをもっと詳しく、お部屋ごとに分けてみていきましょう。お掃除は手間と時間がかかるものというイメージがありますが、コツを押さえれば、より効率よく、よりラクに済ませることができます。
玄関
土埃や砂埃、葉っぱなどのゴミや衣服の繊維クズなど、さまざまな汚れが溜まりやすい玄関。
そんな玄関は、ただしい手順でお掃除することが大切です。
溜まった汚れを落とすために水で洗い流したくなりますが、いきなり水をかけたり水拭きすることはNG。土埃や砂埃は水に溶けるため、他のゴミを巻き込んで玄関にこびりついてしまいます。必ず、ほうきを使ってゴミをキレイに掃きだすことからはじめましょう。ゴミや汚れを掃き、水で洗い、しっかり自然乾燥(または乾拭き)がただしい手順、玄関掃除のコツです。
リビング、ダイニング
お掃除の基本は「上から下へ」。ホコリやゴミは床に溜まるため、リビングやダイニングの下側からお掃除をはじめてしまいがちですが、それでは二度手間になってしまうことも。床のお掃除が終わった後に、棚のホコリを取り始めたら、そのホコリが下におちて再び床のお掃除をすることになってしまいます。天井→壁→棚→テーブル→床といったように、「上から下」を意識してお掃除することが効率よく済ませるコツです。
ただし、壁にスプレーは下から上
「上から下へ」が基本ですが、壁や窓にスプレーを吹きつけてお掃除する場合は例外です。スプレーを上からかけると、洗剤が汚れを分解して下へたれてしまい液ダレが取れなくなってしまうことがあります。スプレーを使ってお掃除するときは「下から上へ」と覚えておきましょう。
キッチン
水や油、調味料などで汚れやすいキッチン。毎日使用する場所なので、油汚れや水垢などがどんどん付着してしまいます。放置しておくとこびりついて落ちにくくなってしまいますし、なにより不衛生。
キッチンのお掃除をラクにしつつキレイをキープするためには、汚れをため込まないようにすることが大切です。
シンク用のたわしやスポンジを常備しておき、食器を洗ったら、ついでにシンクや排水溝も洗う。
キッチン用のクリーナ(激落ちくんなど)やウエスを常備して、油や調味料が跳ねたり吹きこぼれたらすぐ拭く。
などといったように、「汚れたそばから取り除く」ことがキッチン掃除のコツです。
浴室、洗面所
常に水気がある浴室や洗面所は、湿気がこもりやすい場所。お掃除をサボっていると、あっという間にカビが発生してしまいます。でも、浴室や洗面所のお掃除は大変そうでなんだか躊躇してしまいがち。
そんなときは、朝、顔を洗ったついでに、洗面所の鏡を拭いたり、洗面ボウルを軽く磨いてみましょう。さらに、夜、お風呂に入ったついでに、浴室や床を軽く磨いてみましょう。
毎日でも1日おきでも、ついでに軽くお掃除してしまうことで汚れが溜まりにくくなりますよ。
「ついで掃除」が浴室や洗面所掃除のコツです。
トイレ
トイレは汚れやすく、ニオイがこもりやすい場所。尿石などのトイレに付着する汚れは時間がたつと落としにくくなるので、汚れに気づいたときにサッとお掃除することが大切です。トイレクイックルなどの使い捨てのお掃除シートを常備して、「汚れたら拭き掃除」を習慣づけることが、トイレ掃除のコツです。
一人暮らしの掃除のコツ
お掃除をしなくても誰かが困るわけではない…。一人暮らしの場合、炊事・洗濯はやるものの、時間が無かったり面倒になってしまい、お掃除はつい後回しになってしまいがちです。そんな一人暮らしのお掃除をラクにするコツをみていきましょう。
洗剤や掃除道具は必要最小限
部屋別、用途別にさまざまな洗剤や便利なアイテムが販売されていますが、お掃除する場所も範囲も狭い一人暮らしの場合は、必要最小限のお掃除グッズが揃っていれば十分。あれこれと揃えても全部使うとは限りませんし、収納場所にも困ってしまいます。必要なものを吟味し、最小限で最大限に活用できるものを揃えておきましょう。
床に物を置かない
お部屋全体のお掃除をラクにするコツは、床に物を置かないことと物を溜めないこと。
誰にも迷惑がかからないからと、次々と床に物を置いてしまうと、お掃除の前に片付けが必要になったり、どかしながらお掃除しなければならなかったりと手間が増えてしまいます。
また、物が多ければその分ホコリが溜まって汚れやすくなり、お掃除がより大変に。
床に物を置かない、物を溜めないシンプルライフで、お掃除をラクにしてしまいましょう!
大掃除のコツ
普段はなかなか手をつけない場所や、蓄積してしまった汚れを一気にキレイにする大掃除。
でも、すみずみまでキレイにしたい気持ちはあるものの、手間も時間もかかる大掃除は正直面倒だし、何からはじめればよいのか分からないのが本音です。それでは、そんな大掃除を少しでもラクにするコツをみていきましょう。
大掃除は年末ではなく春先以降に
大掃除といえば年末、と考えがちですが、実は春から(ゴールデンウィーク前後~梅雨入り前)が大掃除のベストシーズン。
寒い冬には躊躇してしまうベランダや窓、庭のお掃除も暖かい春ならばラクにできますし、この時期のベランダなどは黄砂や花粉で汚れが溜まってしまうので、春こそすみずみまでキレイにしたい場所。
また、油汚れは気温が高くなってくると落としやすくなるため、冬よりも簡単にお掃除を済ませることができるのです。
年末のお掃除は簡単に。新年度がはじまる春に大掃除をして、気持ちよく新生活を迎えましょう!
数回に分けて大掃除をする
何かと忙しい年末にここもあそこもと一気にお掃除しようとするから、手間も時間もかかって憂鬱になる…。でも、大掃除は年末にまとめてやらなければならないものではありません。1日~数日にギュギュっとまとめてやるよりも、実は季節や自分のペースに合わせて数回に分けて行った方が、効率よくキレイにすることができるのです。
春や秋の動きやすい時期にベランダや窓、庭のお掃除をする。カビの発生を防ぐため、梅雨入り前にお風呂やトイレのお掃除をする。夏休みは子どもと一緒にキッズルームのお掃除をする。年末は鏡や照明をスッキリさせる、など。
ムリなく数回に分けて行うことで、時間と気持ちに余裕が生まれますし、お家もピカピカ。ゆっくりと年末を過ごすこともできますよ!
汚部屋の掃除のコツ
本や雑誌が山積みにされ、洋服もタンスからあふれている…。物で床が見えないくらいに散らかった汚部屋に住んでいる方は、実は意外と多いもの。そこで、「汚いとは自覚していても、何から手をつければよいのかわからない」という方のために、汚部屋掃除のコツをご紹介します。
足の踏み場を作る・増やす
何からお掃除すればよいのかわからない…。そんな方は、まず「足の踏み場を作ること」からはじめましょう。それには、床に散らかったものをとにかくゴミ袋にまとめること。足の踏み場が無ければ動き回ることができず、他の場所をお掃除することもできません。
どんどんゴミ袋に放り込み、床が見えてきたらすぐに雑巾やフロアモップ、掃除機をかけましょう。足の踏み場が作れたら、汚部屋掃除の第一段階は終了です。
「もったいない精神」を「ありがとう」に変える
床のつぎは、ゴミ袋にまとめた大量の物を捨てる作業。明らかにゴミや不要なものはすぐに捨て、明らかに使うものはあるべき場所に戻します。
そして、問題は「もったいない精神」で捨てるか迷ってしまうものの対処法。いつか使うかも…、あとで着られるから…、と捨てることに躊躇してしまうことがありますが、大抵の場合その「いつか」や「あとで」は訪れません。着なくなった衣類、読まない本など、しばらくの間放置したままになっていたものは、「もったいない」から取っておくのではなく、「今までありがとう」の気持ちを込めてスッキリと断捨離しましょう!
諦めて業者に依頼
じっくりと時間をかけてお掃除する余裕が無かったり、手の施しようがないくらいに散らかってしまった汚部屋は、自分でキレイにするのを諦めてお掃除業者に依頼するのもオススメです。
ある調査によると、女性の半数以上が自分の部屋を汚部屋だと自覚していて、お掃除業者への依頼件数も男性より女性の方が年々増えてきているとのこと。そのため、女性スタッフが在籍している業者も増加傾向にあるようです。プロの手によって、物であふれた汚部屋をピカピカにしてもらえば、お部屋も心もスッキリしますよ!
掃除のコツ・汚れと洗剤の相性を知る
お掃除をしていると、「この汚れを落とすには、どんな洗剤を使えばいいの?」と悩んでしまうことってありますよね。そんなときのために、汚れの性質と洗剤の関係を知っておくことが大切。汚れには、その性質によってそれぞれ相性のよい洗剤があるのです。汚れと洗剤の関係をしっかり把握して、気になる汚れをぴったりの洗剤でキレイにしましょう!
お家でよく見られる代表的な汚れ、その汚れと相性のよい洗剤を表にまとめましたので、参考にしてください。
<汚れと洗剤の相性表>
酸性の汚れ ・油 ・手垢、皮脂 ・食べこぼし ・シャンプーカス ・タバコのヤニ、など | アルカリ性の汚れ ・水垢 ・尿石 ・石けんカス、など | 生き物汚れ ・カビ ・雑菌 ・ヌメリ、など | |
酸性洗剤 ・クエン酸 ・酢 ・トイレ用洗剤、など | △ | ◎ | 〇 |
中性洗剤 ・食器用洗剤、など | 〇 | 〇 | △ |
アルカリ性洗剤 ・重曹 ・セスキ炭酸ソーダ ・食器用洗剤、など | ◎ | △ | 〇 |
酸素系漂白剤 | ◎ | 〇 | ◎ |
塩素系漂白剤 | ◎ | 〇 | ◎ |
◎……特に効果がある
〇……効果がある
△……効果が薄い、または無い
※製品の種類や量によって多少異なることがあります。
キッチンの汚れ、トイレの汚れと場所に合わせて洗剤を選ぶのではなく、汚れの性質に合わせて選ぶことが、ラクにお掃除を済ませるコツ。
「酸性」の油汚れを落としたいのであれば、反対の性質を持つ重曹やセスキ炭酸ソーダといった「アルカリ性」の洗剤を使うことが効果的。一方、「アルカリ性」の水垢を落としたいのであれば、反対の性質を持つクエン酸などの「酸性」の洗剤を使うことが効果的。このように、汚れと反対の性質を持った洗剤で中和し、汚れを溶かして落とすことがお掃除の基本なのです。
また、カビや雑菌などの生き物汚れに効果的なのが塩素系や酸素系の「漂白剤」。なかでも、カビなどのしぶとい汚れを強力な力で落とすのが塩素系漂白剤。生き物汚れと水垢、といったような複合汚れにより力を発揮するのが酸素系漂白剤です。
汚れの性質を見極め、ぴったりの洗剤を使えば、より効率よくキレイにすることができますよ。
まとめ:汚れは軽いうちに!お掃除はこまめに!
どんな場所も、どんな汚れも、お掃除をラクにする一番のコツは「汚れを軽いうちに落とす」ことと、「こまめに簡単なお掃除する」こと。付いてすぐの汚れなら、拭き取るだけで簡単に落とすことができますし、簡単なお掃除をこまめにしていれば、ひどく汚れたり散らかったりすることがありません。
「つい後回し」が、手間と時間のかかるお掃除へとつながってしまうのです。気づいたときにすぐ対処で、お掃除をラクに済ませましょう!
ただし、どうしても落ちない頑固すぎる汚れがあるとき、どうしても手がつけられない汚部屋のとき、どのようにお掃除すればよいのかわからないときなどは、ムリをせずに専門のお掃除業者に依頼するのも良策ですよ。