トイレの床は実は便器の次に汚れがひどい部分です。トイレの床には実は尿しぶきなどの汚い汚れがいっぱいで、放置すると悪臭の原因になります。また時間が立つことで汚れは頑固に落ちにくくなってしまいます。適切に掃除をすることでトイレの清潔を保つことができます。トイレの床掃除の正しい知識を身につけてトイレを清潔な気持ちの良い場所にしましょう。
トイレの床の主な汚れは3種類
トイレの床の主な汚れは「尿の飛沫」「ホコリ・髪の毛など」「カビ」の3種類があります。3つはそれぞれ性質の違う汚れですので、それぞれの特徴に合わせて掃除をしましょう。
尿の飛沫
トイレの床の汚れでもっとも多いものは尿の飛沫です。男性が立って用を足したとき、1日2000滴程度に相当する量の尿が床に飛び散っているそうです。トイレの床がいかに汚いか想像できると思います。
ホコリ・髪の毛など
トイレの床にもホコリや髪の毛など目に見える汚れがたまっていきます。これらが床にあれば見た目にも清潔感を損ないます。リビングなど他の場所の掃除機がけのついでに一緒に掃除機で吸い取ってしまいましょう。
カビ
カビは水気のあるところが大好きです。湿度が高くて尿汚れなど栄養がある場所はカビが繁殖しやすい条件がそろっています。
トイレの床の掃除方法
トイレの床を掃除するときには、床に置いてあるものすべてを外へ出しましょう。トイレの床には掃除用品・サニタリーボックス・トイレットペーパーのストックなどいろんなものが置いてあることが多いでしょう。これらをいったんまとめてトイレ外へ出しましょう。
- 掃除機
- メラミンスポンジ
- 使い捨てシートまたは捨ててよいボロ布
- スプレー容器に入れたクエン酸水(または水)
- クエン酸小さじ1/2杯
- 水・・・100ml
(クエン酸水はスプレー容器に混ぜて準備をしておく)
- 掃除機で床の埃やごみを吸い取ります
- クエン酸水を床にスプレーします
- 使い捨てシートまたは不要な布で拭き取ります
- 落ちない汚れは水を含ませたメラミンスポンジで擦ります
- マットやスリッパがある場合は水洗いします
クエン酸スプレーの代わりに水でスプレーしてください。
トイレ内の物品を外に出してしまったら、トイレの床掃除はとても簡単です。
掃除機で床のほこりを吸い取ったあと、クエン酸スプレーを吹き付け、すぐにボロ布で拭き取ります。布はそのまま捨ててしまいましょう。不要な洋服などを処分するときに15cm四方くらいに切っておくと使い捨てのウエスにすることができるのでおすすめです。
こまめに掃除をしていれば、これだけで床は綺麗になります。それでも落ちない汚れがある場合は水を含ませたメラミンスポンジで擦りましょう。またマットやスリッパを置いている場合には水洗いしましょう。マットはそのまま洗濯機で洗ってしまえばよいですし、スリッパは購入するときに水洗いしやすい素材のものを選んでおくと便利です。
捨ててもいいようなボロ布がない場合、トイレットペーパーで代用することもできます。
床素材別:頑固な床の汚れ掃除方法
長い間掃除をせず放置してあった場合は、上記の方法だけでは落ちない汚れがこびりついている場合があります。
そんなときには床の素材を考慮しながら、適した洗剤を使いましょう。また床によっては使わないほうが良い洗剤もあります。以下を参考にしながら、お掃除してみてください。
また強い洗剤を使う掃除は床のダメージになる場合がありますので、頻回には行わないようにしましょう。特別なお手入れとして年に1度程度がおすすめです。
おすすめ洗剤 | 使ってはいけないNG洗剤 | |
---|---|---|
クッションフロア | 〇クエン酸・中性洗剤・メラミンスポンジ | |
フローリング | 〇中性洗剤・フローリング用洗剤 | ×重曹・多すぎる水・クレンザー |
タイル | 〇塩素系洗剤・メラミンスポンジ | ×クエン酸 |
大理石 | 〇中性洗剤 | ×クエン酸・サンポールなど酸性洗剤 |
頑固汚れ .トイレの床がクッションフロアの場合
- クレンザーまたは歯磨き粉
- スポンジ
- クレンザー(歯磨き粉)をスポンジにつけ、くるくると円を描くように擦ります
- 濡れた雑巾で水拭きして拭き取ります
クレンザーや歯磨き粉を使った掃除方法は綺麗になりますが、床の素材がタイルの場合は傷つけてしまう可能性があります。タイルの場合にはクレンザーや歯磨き粉は使わず以下の方法をおすすめします。
トイレの床がタイルの場合
トイレの床がタイルでできている場合、汚れをためてしまったら他の素材よりも落としにくいことを覚悟しましょう。タイルの床の黒ずみや黄ばみには塩素系漂白剤を使いましょう。塩素系漂白剤は酸性のものと混ぜることで有毒ガスが発生します。過去にはトイレの掃除中に死亡事故が起こったこともあります。絶対に他の洗剤と混ぜないように注意してつかいましょう。
- 塩素系漂白剤(カビキラー・ハイターなど)
- キッチンペーパー
- お湯をかけてタイルを温めます(温めると漂白効果が増します)
- 塩素系漂白剤を原液のままかけます
- キッチンペーパーを使って30~60分程度ラップします
- 水で洗い流してください
*尿石をとるためのクエン酸・お酢・酸ポールなどと一緒に使わない!!!
トイレの床がフローリングの場合
トイレの床がフローリングの場合は水を使ったお掃除はできるだけ避けたいものです。ではトイレの床がフローリングの場合はどうしたらよいのでしょうか。おすすめはマイクロファイバークロスを使ったお掃除です。ポイントはできるだけ水分を避けることです。水拭き雑巾は固く絞ったり、仕上げのから拭きを行うことでフローリングに水分を残さないようにしましょう。
- マイクロファイバークロス(雑巾でも可)
- 中性洗剤
- バケツ(洗面台でもOK)
- 水拭き用雑巾
- から拭き用雑巾
- バケツ(洗面台)に中性洗剤を薄めた掃除液を作る
- マイクロファイバークロスで拭く。
- 固く絞った雑巾で水拭きする
- から拭きする
*マイクロファイバークロスは眼鏡拭きなどに使われるような繊維の細かいクロスです。汚れがよく落ちます。
マイクロファイバークロスはおすすめですが、手元にない場合には雑巾でOKです。
どうしても落ちない汚れはDIYでプチリフォーム
それでも汚れが落ちない場合、いっそトイレの床のクッションフロアと取り換えてしまうのはいかがでしょうか。少し手間がかかりますが、素人でも自分でクッションフロアは取り換えることができます。
トイレの床を汚れにくくする方法
トイレの床の汚れでもっとも多い尿汚れは男性たちが立って用を足すことに起因しています。協力してもらえるのなら座って用を足してもらうようにお願いしてみましょう。男性の協力が得られれば、汚れ具合が全然違ってくることを体感していただけると思います。
また汚れが付きにくいようにトイレにマットを敷く人もいますが、これはかえって掃除がしにくくなるので面倒くさがりさんにはおすすめできません。トイレの中はできるだけ物を少なくして、日々の掃除が楽になるほうが結局は清潔を保つことができます。
トイレ掃除は毎日3分で頑固汚れを防ぐ
トイレの床の掃除方法についてご紹介してきましたが、頑固すぎる汚れにはきかない場合もあります。トイレ掃除のコツはこまめなちょっとだけ掃除を続けることです。トイレの床掃除は実は毎日していたら、そう大変なことではありません。汚れてすぐなら簡単に落とすことができます。クエン酸水(水拭きでもOK)で床を拭くだけなら3分で終了です。1日の最後に3分間だけトイレを掃除することを習慣にしましょう。
素人では落とせない汚れにしてしまった場合にはプロに頼みましょう。ワックス剥離剤を使ったお掃除や電動ポリッシャーを使ったお掃除など業務用でしかできないところまできれいになります。