トイレの掃除を日常的にしている人でも、換気扇を外して中まで掃除をしたことがある人は少ないでしょう。換気扇の奥に溜まったホコリは、換気扇を故障させたりトイレの悪臭の原因となります。換気扇の掃除はハードルが高いように感じますが、実は自分で掃除をすることも可能です。換気扇を正しい方法でお掃除して、故障やにおいを予防しましょう。
トイレの換気扇の汚れはホコリ
トイレの換気扇の汚れはホコリが原因です。トイレの中にホコリってあるの?と疑問に思われる方もいるかもしれません。実はトイレは用を足すときに上げ下ろしする衣類でホコリが立ちやすい場所なんです。またトイレットペーパーなどの細かい繊維も空気中に舞いやすくなります。そのわりに狭い場所なので掃除機が動かしにくく、空気中のほこりは換気扇に付着しやすいと言えます。
台所の換気扇は油や水分とホコリが混じった汚れなのですが、トイレの換気扇は汚れの大半はただのホコリです。トイレの換気扇は取り外しが一番大変です。外してしまったらお掃除自体はそれほど大変ではありません。
トイレの換気扇の掃除方法
トイレの換気扇の掃除方法は簡単に言えば次の5つの工程です。
換気扇カバーやパーツの取り外しが難しいので、ここだけ注意したらあとのお掃除は簡単です。誰でもできるので挑戦してみましょう。
- 準備をする
- 換気扇カバーを外す
- パーツを外す
- パーツやカバーを中性洗剤で洗う
- 乾かす
- もとに戻す
- 新聞紙
- 中性洗剤
- 古歯ブラシ
- ボロ雑巾
- 懐中電灯
- ドライバー
- メガネ(ゴーグル)・マスク・手袋・ヘアキャップ
換気扇を取り外してみたら、きっとあなたも普段は目にすることのなかったホコリの量にびっくりしますよ。
では、一つずつの工程をご説明します。
準備をする
トイレの換気扇の掃除はホコリとの戦いです。たくさんホコリが落ちてきますので、便器や床など他の場所も掃除する予定があるのなら、換気扇掃除が先です。
便器やトイレタンクや床に古い新聞紙を敷き詰めましょう。大量の黒いホコリが落ちてきますが、新聞紙を敷いておくことで後片付けが楽になります。 自分をホコリから守るためにマスクをします。メガネ(ゴーグル)をして、手袋をします。ドライバーでネジを外すなど細かい作業がありますのでメガネは無色のものを、手袋はぴったりとしたものをおすすめします。頭上にホコリが落ちてくるので髪を汚したくない人はヘアキャップをしたり、サランラップで頭髪をまとめておくと良いでしょう。
換気扇カバーを外す
換気扇カバーを外すと、大きなホコリが落ちてくることが多いでしょう。準備としてタンクや便器の上に新聞紙を広げておくと後片付けが簡単です。またアレルギー体質の方はマスクやゴーグルで顔を覆いましょう。
準備ができたら換気扇カバーを外します。椅子や踏み台を使います。面倒だからといって便器の蓋に乗ると蓋が割れることもありますので、ご注意ください。
換気扇カバーは針金のようなもので固定されていることが多いでしょう。構造をよく見ながら針金をつまみましょう。
つまみながら下のほうに引っ張るとカバーを外すことができます。
長くホコリをため込んでいた場合、換気扇カバーの跡に四角くホコリがついていることも多くあります。雑巾で水拭きして天井のホコリを拭き取ってしまいましょう。
パーツを外す
換気扇カバーをのけたら、換気扇が現れます。元に戻すときのために携帯カメラで写真を撮っておくと便利です。手元を懐中電灯で照らしながらドライバーを使って外せるパーツをすべてはずしましょう。
換気扇はシロッコファンと呼ばれる小さな羽が盾形についた送風機、もしくはプロペラタイプの送風機がついています。どちらにしてもネジで止めてありますので、ドライバーでネジを外してしまえば、すっぽりと下に抜くことができます。
換気扇の種類によっては取り外しができないタイプもあります。その場合は無理をせず外せる部分だけを取り外しましょう。
パーツやカバーを中性洗剤で洗う
外したパーツやカバーを中性洗剤と歯ブラシで洗います。ホコリがたくさんでるので、洗面台やお風呂場で洗うのが良いでしょう。トイレのホコリは水洗いだけで簡単に落ちるものが多く、歯ブラシがあればほとんどの汚れは落ちるでしょう。カバーなどで落としにくい汚れがあるようならメラミンスポンジなどを使ってみるのも良いでしょう。
パーツが外れなかった場合は、上を向いたまま固く絞った雑巾でホコリをとります。またファンの羽についているホコリを歯ブラシで落とします。奥から手前にかきだすようにして、ホコリを取り除きましょう。
乾かす
乾いたぞうきんで拭き、しっかりと水気をとります。換気扇はモーターを使うので水分が残ったままだと故障の原因になります。もとに戻す前にしっかりと乾かしましょう。
もとに戻す
パーツやカバーを元の位置に戻していきます。広げていた新聞紙の上にはたくさん黒いホコリが落ちていることでしょう。新聞紙を捨てたら終了です。
トイレの換気扇を汚れにくくする方法
トイレの換気扇を外すのは結構重労働です。できるだけ掃除の回数を減らすためには市販されている換気扇用のフィルターが便利です。両面テープで換気扇の上からペタッとはるだけの使い捨てフィルターを使えば、換気扇が汚れにくくなります。また白かったフィルターがグレーになってきたら取り換え時かな?とお掃除目安も簡単です。
年に一度の換気扇掃除ですっきり
換気扇フィルターをつければ、トイレの換気扇掃除は年に一度でOKです。年末の大掃除の時に一緒に掃除しましょう。フィルターを使わない場合なら3か月に一度はお掃除したいものです。またお掃除をするのは湿度の少ない晴れた日にすることがおすすめです。
一度換気扇を外して大掃除してみたら、そのホコリの量に驚くことと思います。何年もお掃除していない頑固すぎる汚れは素人では簡単に落とせない場合があります。また上を向いたまま天井に近い高い位置にあるので高齢者のご家庭では少し難しいかもしれません。そんなときは業者さんにお願いするのも一つの方法です。プロの手を借りれば普段は行き届かないところまできれいにしてくれます。