これからの暑い時期に活躍する扇風機ですが、皆さん扇風機は綺麗な状態で片付けられていますか?ついつい面倒で去年の汚れをつけたまま放置していませんか?
扇風機についたホコリを取り除けば、電気代の節約にもつながりますし、綺麗な空気を循環させることができるので一石二鳥です。
今回は扇風機の汚れ別に簡単にできるお掃除方法と扇風機掃除を楽にするホコリをつけない裏ワザをご紹介します。
扇風機の主な3つの汚れ
扇風機に汚れが溜まりすぎていると、機能性も悪くなり、モーター部分にホコリが溜まったまま使用を続けると、引火や故障の原因になります。扇風機の汚れの原因は主に以下の3つになります。
ホコリ
扇風機は後ろから前に空気を送って風をつくっています。そのため、扇風機の網状のガードやプロペラ部分にホコリが付着します。空気中には目に見えないホコリが多く舞っているため、扇風機にも汚れが付着しやすくなります。
油汚れ
キッチン等油煙が漂う場所で扇風機を使用すると、「油汚れ」が扇風機に付着します。油汚れによるべとつきにホコリが付着するため、通常の水拭きやホコリを取り除くだけの掃除方法では完全には綺麗にすることができません。
ヤニ汚れ
お部屋の中でタバコを吸われているご家庭では、扇風機に茶色いヤニ汚れが付着します。ヤニ汚れとホコリが絡み合うため、粘ついた汚れになり、水拭きや中性洗剤を使用した方法だけでは簡単に落とすことができません。
「ホコリ」「油汚れ」には、この後ご紹介する「中性洗剤」を使用した扇風機のお掃除方法、「ヤニ汚れ」には「セスキ炭酸ソーダ」や「重曹」を使用した方法が適しています。ご自身の扇風機の汚れ具合をチェックして適したお掃除方法を選択してください。
扇風機の掃除方法
普段からお掃除している扇風機であれば、水を使用して簡単にホコリ汚れを落とすだけで綺麗な状態にすることができます。ですが、頑固な油汚れやヤニ汚れが付着した状態の扇風機は付けおき洗いをするほうが綺麗に汚れを除去することができます。
扇風機を掃除する前の事前準備
必ずコンセントは抜いた状態で行ってください。また、扇風機を掃除する際ホコリが舞いますので、掃除する場所には新聞紙などを引いて養生することをお勧めします。
扇風機の分解方法&「汚れ別掃除」の前準備
丸型のプロペラタイプの扇風機であれば、簡単に分解することができます。簡単な扇風機のお掃除をする場合も、パーツを取り外してから掃除する方が楽に掃除できます。
- 前面カバーを外す
- 中央にある丸いキャップ型のネジを回して、プロペラを外す(回す方向はキャップ部分に矢印が記載されていることが多いです)
- プロペラを外すと後ろカバーを固定しているネジ部品があるので、プロペラを固定していたキャップ型のネジと同じ要領で取り外し、後ろカバーを除去する
- 扇風機の前後カバーとプロペラを除去し終えたら、モーター部分のカバーをドライバーを使ってネジを外す
- モーター部分のカバーまで取り外したら、まず、モーター内部についたホコリをブラシでかき出して掃除する
- 分解したプロペラ、カバー類に付着したホコリをブラシで簡単に落とし、掃除機で吸う
楽チン!扇風機の簡単お掃除方法!
扇風機のプロペラ部分や網状のガード部分を指で触って「べとつき」汚れを感じなければ、簡単な扇風機のお掃除方法だけで綺麗な状態に戻すことができます。この場合、扇風機のプロペラ部分やガードについたホコリを除去する作業になります。
- ブラシ
- 雑巾
- 水
- 乾いた布やブラシを使ってホコリを取り除いていく
- 固く絞った雑巾で拭く
ホコリが軽くついている扇風機のお掃除は、これだけで十分綺麗になります。「これだけだったら、そのまま使用しても問題ないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ホコリには
- ダニのフンや死骸
- 寝具などから出る繊維質のクズ
- 花粉や砂埃
なども含まれています。そのまま使用するとこれらを部屋中に撒き散らすことになります。ホコリがついたまま使用するのではなく、簡単にお掃除して綺麗な状態で使用するようにしましょう。
モーター部分までしっかり!扇風機のお掃除方法
指で触った感触でホコリ汚れ以外の油汚れやヤニ汚れが付着しているべとつきを感じる場合や簡単なお掃除だけでは綺麗になりそうにない場合は、以下の洗剤を使用したお掃除方法を利用すると綺麗になります。
また、べとつきがひどい場合は付け置き洗いも一緒に行うと効果的です。
扇風機の「ホコリ」「油汚れ」をしっかり掃除!
- ブラシ
- 雑巾
- 食器用中性洗剤
- ぬるま湯
- スポンジ
- ぬるま湯に食器用中性洗剤を入れて、そのお湯を使ってスポンジとブラシでプロペラ、カバー類を洗う
- しっかり水で濯ぎ、乾拭きする
指でさわったときのベタつき汚れのある扇風機には、「中性洗剤」を使用した方法で綺麗にすることができます。
この中性洗剤は、お風呂場のお掃除や床掃除に使用するものも中性洗剤になります。その中でも、食器用洗剤は油汚れに強いので、扇風機のお掃除にも食器用中性洗剤を使用するのが良いでしょう。
扇風機の「ホコリ」「ヤニ汚れ」をしっかり掃除!
- ビニール袋
- ブラシ
- 雑巾
- セスキ炭酸ソーダ
- ぬるま湯
- スポンジ
- 大きめのビニール袋の中にぬるま湯を入れ、セスキ炭酸ソーダ大さじ1を溶かし入れる
- セスキ水をつくったら、中にプロペラ、カバー類を入れて付け置きする
- 30分程度経ったら、プロペラ類をブラシとスポンジでこすり洗いする
- しっかり水で濯ぎ、乾拭きする
付け置きする時間はあくまで目安になりますので、汚れ具合によって時間を延ばすなどの調整を行ってください。
中性洗剤を使用したお掃除でも汚れが完全に落ちなかった場合も、この「セスキ炭酸ソーダ」を使用した付け置き洗いで綺麗にすることができます。
重曹を使った方法でも同じような付け置き洗いができますが、セスキ炭酸ソーダは重曹よりも水に溶けやすい性質があり、「アルカリ性」も強いため、重曹より効果を発揮しやすいかと思います。
タワー型扇風機の掃除方法
タワー型掃除機や最新のダイソンの羽根がないタイプの扇風機は分解して掃除することができません。そのため、表面に付着したホコリなどの汚れを掃除機で吸ったり、雑巾で拭いて掃除するのみになります。
- 前後についたカバーのホコリを掃除機で吸う
- ブラシや雑巾を使って細かな汚れを取り除く
扇風機を汚れにくくする裏ワザ
せっかく綺麗にした扇風機、どうせなら汚れにくくしてお掃除の手間を少しでも省きたいですよね。
「柔軟剤」を使用して扇風機の掃除の手間を省く!
洗濯に使用する柔軟剤は静電気防止の効果があります。水に柔軟剤を少量入れて、雑巾にその水を含ませ固く絞ったもので扇風機を拭き掃除をするとホコリをつきにくくする効果があります。
この方法は、いつものお掃除でもTV等の電化製品の拭き掃除にも利用することができます。
扇風機用のホコリキャッチャーをつける
扇風機用のネットカバーが販売されているので、それを扇風機の空気を吸い込む裏側に付けるだけでも汚れがつきにくくなります。
扇風機シーズン毎にお掃除しましょう
扇風機が必要になる暑い時期になったら、扇風機を使用する前にお掃除をするようにしましょう。
片付けの時期になったら、モーター部分までしっかりお掃除して、次の扇風機シーズンに気持ちよく使えるように準備できるといいですね。
扇風機シーズンを終えたまま片付けてしまうと、ホコリが固まって扇風機のお掃除が大変になりますよ。