サッシのお掃除って結構面倒ですよね。網戸のホコリを取ったり、窓を拭いたり、レールの汚れをかき出したり、手間が多くて大変です。できるだけ簡単に済ませたいなら、古新聞や便利なアイテムを利用するのが賢いやり方。さらにカビやサビ取りをプラスすればサッシ周りがキレイに保てますよ。
>サッシの主な汚れ
簡単に済ませたいサッシのお掃除ですが、その汚れは一体どこからやってくるのでしょうか?
大半はホコリや砂
住んでいる場所によっても変わりますが、サッシ汚れの大半は空気中のホコリや砂です。それに加えて、排気ガスや花粉、落ち葉など外からくる汚れと、糸くず、綿ぼこり、手あかやといった室内からの汚れあります。
カビやサビも
室内と外気との激しい温度差が引き起こす結露、これを放っておくとカビの発生をまねきます。また、雨ざらしになっているサッシの外側部分はサビがつくことも珍しくありません。
サッシの簡単お掃除方法
住んでいる地域や人数によって汚れ方も変わりますが、サッシのお掃除はできれば週に1~2回、少なくても2週間に1回は手をつけたいところです。
そんなに頻繁にやらないといけないの?と思う人もいるかもしれませんね。そんな人のためにサッシの簡単お掃除方法をご紹介します。
網戸・ガラス・レールを古新聞でまとめてお掃除
網戸・ガラス・レールを古新聞でまとめてお掃除する方法があります。この方法は雑巾を使わないので後片付けが簡単に済みますよ。お掃除の順番は、汚れの多い網戸、レール、ガラスの順に行うといいですね。
網戸
古新聞
セロハンテープ
掃除機
- セロハンテープで新聞紙を網戸全体に貼り付ける。
- 反対側から掃除機をかける。
新聞紙があると吸引する力が集中し、ホコリやチリなどを効率よく吸い取ることができるようになります。掃除機が面倒なときは、衣類用のエチケットブラシで網戸をなでると同じくらいホコリを落とすことができますよ。ブラシをかけるとホコリが舞うのであまり顔を近づけないようにしてくださいね。
レール・窓ガラス
古新聞
水
- 新聞紙1枚を手のひらに収まる程度にクシャクシャッと丸める。
- 丸めた新聞紙を軽く水に浸してからレールをこすって汚れを落とす。
- 乾かないうちに新しく丸めた新聞紙を今度は濡らさずこする。
- 汚れが残っている場合は、これを数回繰り返す。
窓ガラスもレール部分と同じように、水で濡らした新聞紙で拭いた後、濡れていない物で乾拭きします。新聞紙のインクでガラスがピカピカになりますよ。掃除の際、新聞紙で手が黒くなるのでゴム手袋をしておくといいですね。
「【裏技】年末の大掃除!サッシの掃除法【ビエボ】| 便利裏技」
サッシのレールを新聞紙でお掃除している動画です。
便利アイテムを使ったお掃除
ネットの普及で新聞をとっていない家庭も多くなりました。新聞紙が手元にない場合は、便利アイテムを利用してお掃除を簡単にするのもいいですね。
まずは、新聞紙を使わないサッシの掃除方法を確認しておきましょう。
網戸
- 乾いたスポンジで網戸を軽くなでてホコリを落とす。
- 薄めた中性洗剤を含ませた雑巾で網戸を拭いて汚れを浮かす。
- スポンジに水を含ませ、こすりながら汚れを落とす。
- 最後に雑巾で乾拭きをする。
網戸は先にホコリを落としておくと効果的にお掃除できます。
窓ガラス
- 窓ガラスに専用のクリーナーや薄めた中性洗剤を噴きかけます。
- 濡れた雑巾で汚れや洗剤を拭き取る。
- 仕上げに乾拭きをする。
(大きなガラスは液ダレがスジとして残ることがあるので雑巾に噴きかける)
(雑巾のケバが気になるときは、着古した綿のTシャツなどを代用するのがオススメです。)
ゴム手袋を使う場合は液が垂れることもあるので、手袋の端を少し折り曲げておくといいですね。
レール
- ブラシやヘラなどでゴミをかき出す。
- 水を流してブラシなどでこすって汚れを落とす。
- 最後に水で洗い流すか濡れた雑巾で拭き取る。
(水が流せない場合はブラシの毛先を水に濡らしてこする)
レールにたまった汚れを濡らす前にできるだけ取り除いておくのがコツです。
100均便利アイテム
サッシのお掃除を簡単に確認したところで、100均で手に入る便利アイテムをご紹介します。
ペットボトル+スリムブラシ
ペットボトルの飲み口に取り付けるタイプのブラシです。ペットボトルに水を入れておくと、ボタンを軽く押すだけで水を出したり止めたりが簡単にできます。水道ホースが届かない場所のサッシでも水洗いが可能になる便利アイテムです。
「【窓の桟掃除】100円ショップダイソーの「ペットボトルでおそうじ」使ってみました」
スリムブラシでサッシのレールをお掃除している動画です。
スクイージー
T字型の水切りワイパーです。ガラスの水気をキレイに拭き取ることができ、また上手に使えば時短にもなるので、これがあればガラス掃除もずいぶん楽になるでしょう。
「【スクイジーで窓ふき】プロの手さばきをマスターせよ!」
さすがはプロ!といった感じの動画です。
窓拭き用ワイパー
手の届かない高い位置にあるサッシの掃除は、ハンドルがついたお掃除用のワイパーが便利です。100均商品でもいろいろな種類がありますが、最近ではスポンジとスクイージーがついたワイパーが人気です。
「【網戸掃除】1枚 最速1分」
ワイパーが使いやすくなるちょっとした小物が登場します。
マイクロファイバー
とても細かい繊維が汚れをしっかり絡み取ってくれます。吸水性が高いわりに乾燥するのも早く、いろいろな場所のお掃除にも役立つので1枚は準備しておきたいですね。
ただ、100均のマイクロファイバーは、耐久性が低いのが気になります。使ってみて便利なようなら次はもう少し丈夫な物を選ぶのもいいかもしれません。
「網戸を30秒でキレイにする方法!ヒルナンデスで紹介されたダスキンの裏技を紹介します。」
タイトル通りちょっと便利な使い方をしています。
メラミンスポンジ
「激落ちくん」などが有名ですが、100均でも購入可能です。メラミンスポンジはしっかり水分を含ませるのが上手な使い方。使っているときにキシキシと音が鳴らない程度に水分を補給してください。
シール剥がしスプレー
シール剥がし用のスプレーは溶剤です。レールにこびりついた汚れを溶かして落としやすくします。メラミンスポンジとセットで使うと洗剤なしでも粘着性のある汚れがずいぶん剥がしすくなりますよ。
歯間ブラシ
大きめの歯間ブラシはレールの隅の汚れを掻き出すのに役立ちます。
塗装用のハケ
レールの汚れを掻き出すのに使います。毛先が固めの物が使いやすいです。
もんじゃ焼きのヘラ
掃除用のナイフの代わりになります。材質が固いのでサッシを傷つけないよう布をまいて使ってください。
簡単手作り便利アイテム
家庭にある物で手作りできる便利アイテムをご紹介します。
マンゴースポンジ
食器洗い用の四角いスポンジに、カッターナイフで切れ目を入れて作ります。切れ目は縦に2本、横に3本、深さ2cmくらい。スポンジの切れ目がサッシのレールに密着して汚れをしっかりキャッチしてくれます。
ストッキングボール
使い古したストッキングに使い古した靴下を入れるだけで完成です。靴下が飛び出さないように口を縛ると使いやすいです。ストッキングボールは、サッシの窓やレールを傷つけずに磨き上げることができます。
「雑巾不要でピカピカ!窓とサッシの簡単掃除術」
制作時間はほんの数秒、どちらも簡単ですよ。
炭酸水でサッシを徹底的にお掃除
汚れを浮かす効果がある炭酸水を使って、徹底的にサッシのお掃除をしてみませんか?
網戸や窓を外してお掃除
サッシのレールをキレイにするのは結構重労働ですが、網戸や窓を外しておくとお掃除もしやすくなります。大きな網戸や窓は重いので、誰かに手伝ってもらいながらやるといいでしょう。
軍手
ゴム手袋
スポンジ
炭酸水
霧吹き
マイクロファイバー
両手にゴム手袋をしてその上から軍手をはめておく。
ここでは、軍手が汚れにくい窓、レール、網戸の順でお掃除します。
窓ガラス
- 窓ガラス全体に霧吹きで炭酸水を吹き付ける。
- 汚れが浮いたらマイクロファイバーで拭き上げる。
レール
- 軍手をした手でゴミや汚れを軽く取り除く。
- レール全体に炭酸水を吹き付ける。
- 汚れが浮いたらブラシなどでこする。
- 水を流して汚れを落とす。
- マイクロファイバーで拭き上げる。
網戸
- 網戸は地面に倒して置く。
- スポンジで軽くこすりホコリを落とす。
- 網戸に炭酸水を吹き付けて汚れを浮かす
- 軍手で網戸をくまなくこすって汚れを取る。
- 網戸を水で洗い流す。
- マイクロファイバーで拭き上げる。
たまにはカーテンもお洗濯
窓に汚れがつきやすいのはカーテンに付着したホコリのせいかもしれません。サッシを徹底的にお掃除するなら、同時進行でカーテンのお洗濯をすることをオススメします。カーテンを外すことで網戸や窓を外すのも楽になりますよ。
とことんサッシのお掃除
カビやサビは大量に発生すると落としにくくなるので、小さい内に処理するのが最善策です。見つけたらできるだけ早い内にお掃除しましょう。
カビ退治
ガラスについたカビは、除菌スプレーを吹き付けて雑巾で拭くだけで簡単に落とせますが、ゴムパッキンに発生したカビは根が深いので、塩素系漂白剤を使うのがオススメです。市販品ではカビキラーなどが有名ですが、ここではキッチン用の漂白剤を使った方法をご紹介します。
ゴムパッキン1mに対しておおよそ、
液体タイプの塩素系漂白剤…大さじ1~2
片栗粉…漂白剤と同量
ラップ
ゴムべら、歯ブラシなど
- 漂白剤と片栗粉がペースト状になるまでゴムべらなどでしっかり混ぜる。
- カビが隠れるくらいたっぷりとペーストをのせる。
- 乾かないように上からラップをかぶせる。
- 5~10分ほどおいたらキッチンペーパーなどでペーストを取り除く。
- 最後に濡れた雑巾などで漂白剤が残らないようしっかり拭き取る。
(塩素系漂白剤はゴムの劣化の原因になることも。放置しすぎないように注意してください。)
市販の漂白剤にはパッケージに「混ぜるな危険」と表示されているので、これを目安に探すと良いでしょう。説明書きをよく読んでからご使用ください。
漂白剤と片栗粉がペースト状になる様子はこちらの動画でご確認できます。
この動画では浴室のカビ取りをしていますが、ラップをかぶせて乾燥を防ぐことでサッシのゴムパッキンでも同じような効果が期待できます。
「家にある物だけでカビをとれるかな??? #pinayjapanvlogger」
サビ取り
斑点状の小さなサビなら下記の3つの方法で取り除くことができます。
- 水で湿らせたジーンズ地などにクリームクレンザーをつけてこする。
- 石けんつきスチールウールに水をつけてこする。
- 耐水ペーパー(400番程度)を水につけてこする。
サビを取った後そのまま放っておくと再びサビが発生するので、市販のサビ止めや専用のコーティング剤を塗るといいですね。
3ヶ月に1度は徹底お掃除
サッシのお掃除は簡単にできる方法もありますが、サッシを長持ちさせるために3ヶ月に1度は徹底的にお掃除するのがオススメです。
けれど、徹底お掃除は重労働。また、小さな子どもさんがいるとかなり大変な作業になります。たまには肩の力を抜いてプロの手を借りるのもいいですね。ハウスクリーニング業者のプロとしてのお仕事を見たら何かお掃除のヒントをもらえるかもしれませんよ。