掃除

悪臭・黒カビ撃退!自分でできるトイレのタンク掃除の方法

トイレ掃除をしているのに、なぜかトイレの匂いが気になったことはありませんか。また最近便器に黒ずみが付きやすいと気がついたことはありませんか。これらのことはトイレのタンク内の汚れが原因です。タンク掃除をすることでトイレの悪臭がなくなったり黒ずみが出にくくなります。主婦でもできるトイレのタンク内の掃除方法をご紹介します。

タンクを掃除したほうがいい3つ理由

  1. タンク内のカビを除去してトイレ内の環境が清潔になる
  2. タンク内からカビが消えると便器の清潔も保ちやすくトイレ掃除が楽になる
  3. トイレがきれいになれば健康運と金運がアップ(するかも?)

トイレタンク内は普段は目につくことのない場所です。外側をささっと拭くことはあっても、タンクの中まで掃除したことのない人は多いでしょう。私の周りでもタンク内を掃除したことのある主婦仲間は少数派でした。もちろん、私もトイレタンクの中など掃除したことはありませんでした。きっぱり言い切りますが、家事は苦手です!
 でもトイレタンクの汚れについて調べているうちに、考えが変わりました。私のようなずぼら主婦にこそ、タンクをしっかり掃除することを強くおすすめします!なぜなら1度しっかりとトイレのタンク内を掃除することで、日常のトイレ掃除がとても楽になるからです。
 トイレタンク内の汚れはほとんどが黒カビです。トイレのタンク内はいつも水があり湿度がたっぷりのカビが繁殖しやすい環境です。タンク内に繁殖したカビは水を流すたびに、タンクの中から便器の中に流し込まれます。便器ばかりを掃除してもトイレを使うたびに、タンクからカビが流し込まれることになってしまうのです。そして、便器の中でカビが繁殖・・・・。この悪循環を断ち切るのはトイレのタンク掃除です!トイレのタンクさえ掃除してしまえば、トイレ掃除の回数は減らすことができる、つまりさぼることができるということです♪
 カビが繁殖している環境は人間の健康にとってよくないのはみなさんもご存知のことと思います。そして、風水的にもトイレを掃除することは健康と金運アップにつながります。トイレタンクは一度しっかりと掃除すれば、あとはいいことづくめです。さぁ、掃除したくなってきたでしょう?

事前準備編

まずは掃除用品を用意しましょう。絶対に必要なのは掃除用のブラシと歯ブラシです。トイレのタンク掃除には中性洗剤を使用します。カビキラーなどの塩素系洗剤も黒カビには便利なのですが、トイレの中はいろんな材質の部品が使われています。塩素系洗剤はこれらの部品を痛めてしまう可能性が高いので極力使わないようにします。どうしても塩素系漂白剤を使う場合には、部品へのダメージを最小限に抑えるために短時間にしましょう。
 おすすめなのは重曹スプレーとクエン酸スプレーを常備しておくことです。市販の強力な洗剤を使わなくても、この2種の掃除スプレーがあれば、ほとんどの汚れを落とすことができます。

事前準備としてやること


掃除用品をそろえたら、本格掃除に入る前にしておくことがあります。

  1. 蓋を外す
  2. 止水栓(しすいせん)を止める

の2点です。詳しくご説明しましょう。

蓋を外す(割らないように注意!)

トイレのタンクの蓋を外します。トイレのタンクの蓋を上のほうに持ち上げてみてください。そのまますっと持ち上がるタイプと、ナットなどで固定されてあるタイプがあります。もしあなたのお宅のトイレが蓋と手洗い桶が固定されているタイプなら、まずはそれを外します。
固定してあるナットを時計と反対の方向に回しましょう。ナットを緩めて蓋を外すことができるようになるでしょう。
固定してあるタイプでも、固定していないタイプでもトイレの蓋は陶器でできている場合、とても重いので注意しましょう。落として割らないようにしてくださいね。(手伝ってくれる人を確保するのもおすすめです。)

止水栓を閉める(メモをとること!)

蓋を外したら、次にやらなくてはいけないことが止水栓を閉めることです。これは絶対に忘れてはいけません。
排水管から実際に水がでる場所までの間のどこかに止水栓があり、水をせき止めることができます。掃除がしっかりと終わるまで、止水栓を使って水を止めます。
止水栓は手で回すハンドルタイプとドライバーで回すタイプの2種類があります。どちらにしても止めるときは時計の針と同方向に回します。この時注意してほしいことは、トイレの止水栓は何回まわして止めたかを覚えておく必要があります。トイレの水は程良い量が流れるように調整されています。少なくてもいけませんし、多くてもいけません。(少ないとタンクに水がたまりませんし、多いとタンクから水があふれだします。)トイレの止水栓の調整はとてもデリケートです。時計回りに何回回したか、メモを取っておきましょう。もとに戻すときに必要になります。
止水栓を止めたらここからが本格掃除のはじまりです。

トイレタンクの掃除方法

掃除方法
  1. 排水する
  2. 蓋を掃除する
  3. タンク内を掃除する

止水栓を止めたので、もう流してもタンク内に水ははいってきません。レバーをひいて、タンク内の水をすべて排水してしまいましょう。タンク内を空にしたらブラシ(またはスポンジ)にトイレ用中性洗剤をつけて洗います。まずは蓋から洗います。

蓋の掃除

掃除方法
  1. ひっくり返す
  2. 歯ブラシで細かい部分の汚れを落とす
  3. 全体を中性洗剤+雑巾で拭く
  4. 水拭きして洗剤を落とす
  5. 乾かす

まずは蓋を掃除します。トイレタンクの蓋には手洗い用のボウルがついていて、上から水が流れるようになっているものと、ボウルはなしのタイプの2種類があります。どちらにしても、タンクの蓋を開けてみたら、黒カビがたくさんでびっくりした人も多いことと思います。トイレのタンクの蓋も裏側はカビがはえていることが多い場所です。割らないようにタオルなど柔らかい物の上でひっくり返しましょう。手洗いボウルがついているタイプは特に安定が悪いので、ひっくり返すときに注意してください。
 全体の目につく黒カビを歯ブラシやブラシで落とします。汚れを落とし終わったら中性洗剤をつけた雑巾で拭きます。その後、水拭きして洗剤を拭き取ります。あとは完全に乾かしたら終了です。
 手洗いボウルがついている場合はもう少し、手間がかかります。ボウルは水垢が付きやすい部分です。メラミンスポンジなどを使って、ボウルの水垢を落としましょう。メラミンスポンジだけでは落ちない水垢はクエン酸スプレーを使います。クエン酸スプレーを吹き付けて、しばらくキッチンペーパーやサランラップなどでラップしておきましょう。汚れが緩んで落ちやすくなります。(クエン酸スプレーラップは、水垢汚れに有効です。トイレの手洗いボウルだけではなく、お風呂場の鏡などにも応用してくださいね。)

タンクの汚れを掃除

掃除方法
  1. 中性洗剤+ブラシで擦る
  2. 重曹+ブラシで擦る
  3. 必要に応じ裏技(カビキラーや紙やすり)を使う
  4. 止水栓を開き、タンクに水をため排水することで洗剤を流れ落とす

トイレのタンク内は細かい部品がたくさん使われていて、デリケートな構造になっています。細かいところの汚れには歯ブラシを使うようにして無理に部品を引っ張らないように注意してください。どこかが外れたりすると元に戻すのが大変です。大きいブラシと歯ブラシを使い分け、無理のないように洗いましょう。
長い間汚れをため込んでいた場合は、中性洗剤だけでは落とせない場合もあると思います。
そんなときには、重曹やクエン酸を使ってみましょう。汚れの種類によっては重曹やクエン酸がよく効きます。
タンクの中の汚れには重曹です。
重曹とクエン酸をどう使い分けるかは、酸性とアルカリ性の使い分けのことを頭にいれておきましょう。
汚れを落とす、ということは汚れを分解させる、ということです。
汚れを分解させる、ということは汚れを中和させる、ということです。

重曹(弱アルカリ性)→酸性の汚れ(黒カビなど)によく効く(中和させる)
クエン酸(酸性)→アルカリ性の汚れ(尿石など)によく効く(中和させる)

黒カビがはえるトイレのタンク内は重曹を使うのがおすすめです。中性洗剤で落ちなかった黒カビ汚れは重曹をつけて落としてみましょう。カビキラーよりもタンク内を痛めることなく黒カビを撃退することができます。
裏技:できれば使いたくないけど、紙やすり・カビキラー
トイレのタンク内でどうしてもブラシが届かない場所はカビキラーなどを使うのも良いでしょう。前述したようにトイレの部品を痛めないために必要最小限で短時間に済ませることが肝心です。
 また洗剤を使っても落ちない頑固な汚れには紙やすり(サンドペーパー)を使います。
紙やすりは耐水性のものとそうでないものが売られています。トイレ掃除用には耐水性があるものを選んでください。また紙やすりは番号が小さいものほど荒く削り、番号が大きいものは細かく削ります。必要に迫られてどうしても紙やすりを使いたいときは番号が大きいものを選びましょう。
 紙やすりで汚れをとるのは、実はタンクに傷をつけて汚れを落としていることになります。傷をつけることで、どうしてもその部分には次からの汚れがたまりやすくなります。本来なら紙やすりは極力使いたくないアイテムです。紙やすりを使う時は必要最小限にとどめるようにしましょう。
以上のことを行ったら、トイレのタンク内はピカピカになっているはずです。
割らないように注意深く蓋を戻し、止水栓を止めたときと同じ回数を反時計回りに回します。これで止水栓が開きました。トイレタンク内に水を貯めることができるはずです。タンク内に水を貯めたら、レバーを押して排水することで、洗剤を洗い流しましょう。洗剤を洗い流したらお掃除は完了です。

綺麗に保つコツは月に一度のカップ1杯の重曹


トイレのタンクが清潔になるのは気持ちのいいものです。トイレタンク内をきれいに保つためにさらに秘訣があります。それは月に1度1カップの重曹をタンク内に入れてつけ置き洗いすることです。これで黒カビが生えにくくなります。
重曹をタンクにいれたら、しばらくそのままにしておきたいので、眠る前や出勤の前など、しばらくトイレを使わずにすむタイミングがおすすめです。
他の部分も定期的にお掃除することでトイレの清潔を保ちましょう。
目安は次の通りです

  • 1年に1度・・・水を抜いてトイレタンク内を掃除する
  • 1か月に1度・・・トイレタンク内にカップ1杯の重曹をいれる
  • 1週間に1度・・・床や壁を含むすべての拭き掃除
  • 1日に1度・・・便器掃除

注意点:洗浄剤は実はトイレの故障の原因


最後に見落としがちな注意点を・・・。
それはトイレ洗浄剤はできるだけ使わないほうが良いということです。実は水周り修理屋さんの話ではトイレの故障はトイレ洗浄剤が原因になっていることが多いというのです。手洗いボウルに置くタイプの洗浄剤は、正しい位置で設置されていないと排水溝を塞いで水があふれる原因になってしまいます。またタンク内に入れるタイプの洗浄剤は、入れる場所が悪いとトイレの中にある「ゴムフロート」という部品の働きを妨げてしまうことがあります。これにより水道代が高くなったり、トイレから水音がする原因になったりもします。
わざわざ市販の洗浄剤を買って使わなくても、定期的にトイレタンクに重曹を入れることで十分です。
ちなみに私はOL時代にトイレ掃除をしていたとき、流せるトイレ掃除シートを一気に数枚流して会社のトイレを詰まらせたことがあります。ずぼら主婦になる前はずぼらOLだったんですね。とほほほほ・・・・。
あとで確認したらトイレ掃除シートの説明書には、トイレが詰まるから一度に一枚ずつ流すようにと記載されていました。意外にわかっているつもりで見落としていることって多いと思います。おうちにトイレの説明書を持っている人は、お手入れ方法や使ってはいけない洗剤の種類も正確に記載されていますので、一度確認してみるのもいいかもしれません。

まとめ

トイレのタンク内のお掃除についてご紹介しました。タンクの掃除もやろうと思ったら主婦にもできることがおわかりいただけたことと思います。業者さんに頼んだら楽ちんですが、料金もかかります。トイレには神様がいて、トイレ掃除をしたら美人になるのだと、そんな歌も少し前に流行りました。自分でトイレのタンクまで掃除できる女性はきっと美人に間違いない!?美人じゃなくても恰好いい女性だと思います!