掃除

キッチンの換気扇掃除には何使う?重曹orセスキorクエン酸or漂白剤

キッチンの換気扇、ベタベタした汚れって触ってはいけない気がしてお掃除も億劫……。と思うことはありませんか?確かに換気扇のお掃除は敬遠される方が多いですが、やらないわけにもいきませんね。そこで今回は、できるだけ手を汚さない掃除方法・浸け置き洗いのやり方を効果的な洗浄液などと一緒にご紹介します。

キッチンの換気扇の汚れの種類


日に何度も回す換気扇、回すたびにいろいろな汚れの元を引き寄せてしまいます。まずはどんな汚れがあるのかを確認しておきましょう。

キッチンですから「炒める・揚げる・焼く」といった調理は日常茶飯事、そのときにはねた油や食材の成分・脂分などが換気扇に付着します。

ホコリ、チリ

換気で集まった空気中のホコリやチリが、換気扇に付いている油汚れと結合すると粘着状態になり落としにくい頑固な汚れになります。

カビ・雑菌

湿度の上がりがちなキッチンでは、換気扇にたまった油汚れなどを栄養にしてカビや雑菌が繁殖することも珍しくありません。

タバコのヤニ

家族に気を使って換気扇の下でタバコを吸う人もいますね。喫煙で出たヤニは粘着性があり換気扇を汚す一因にもなります。

<汚れ別・洗浄効果比較表>

それぞれの汚れに対して効果的な洗剤とそうでない洗剤があります。簡単に表にまとめたので参考にしてください。

油汚れ

  • 肉や魚の成分
  • 調理ではねた油、など
頑固な油汚れ

  • ホコリやチリが付着した汚れ
  • 時間がたった汚れ、など
カビ・雑菌タバコのヤニ
中性洗剤
アルカリ性洗剤
重曹
セスキ炭酸ソーダ
重曹+クエン酸
酸素系漂白剤
食用油
小麦粉

◎……特に効果がある
〇……効果がある
△……効果が薄い、または無い
※製品の種類や量によって多少異なることがあります。

キッチンの換気扇掃除の前に必ずやること!


ではお掃除を取りかかりましょう。でも、はじめる前に安全のためにこの2つは必ずやってください。

事前準備
  • コンセントを抜く
  • 足場を安定させる

換気扇を取り外したり元に戻したりするときに、換気扇が動いてしまうととても危険なのでコンセントを抜くことは必須です。その際にプラグに付いたホコリを取り除いておくと火災防止にも役立ちますよ。
また、キッチンでは油や水で足を滑らせることもあるので、ガスレンジなどによじ登るのはやめてください。
他にも

  • 換気扇は油で滑りやすくなっているのでゴム手袋などをしてお掃除する
  • 汚れが滴り落ちてくることがあるので防護メガネやゴーグルを着用する
  • 換気扇下のガスコンロや床に新聞紙やビニールシートを敷く

などをしておくと安心です。

キッチンの換気扇の掃除方法


キッチンの換気扇はいろいろな種類がありますが、一般住宅に多いのは、プロペラファンを回す直接排気式とシロッコファンのダクト排気式です。
両方ともファンの形状が複雑なこととベタベタ汚れにあまり触れずにすむ点で浸け置き洗いがオススメです。

共通準備・浸け置き洗いに必要なこと

<洗浄液の材料を選ぶ>

浸け置きに使う洗浄液の材料は汚れ具合で選びます。

  • 普段家で使っている中性洗剤はお手軽ですが、洗浄力が強くないので洗浄液の材料としては不向き。レンジフードなどの拭き掃除に活用しましょう。
  • 換気扇の浸け置き洗いに効果的なのは、油を中和させる働きがあるアルカリ性洗剤や重曹、セスキ炭酸ソーダ。この3つの中では、一番強い洗浄力を持つセスキ炭酸ソーダがオススメですが、洗浄力が強い分手荒れしやすいです。肌が弱い人はゴム手袋を着用する、弱くなくても長時間洗浄液に触れることはしない、などの注意が必要です。
  • カビが発生している、あるいは家族に喫煙者がいる場合には、殺菌作用があってヤニ汚れを落とす効果がある重曹+クエン酸か酸素系漂白剤がいいでしょう。
使用する分量

10リットルのお湯(50℃前後)に対して

  • アルカリ性洗剤 30~50ml
  • 重曹 1カップ
  • セスキ炭酸ソーダ 大さじ2
  • 重曹75g + クエン酸25g
  • 酸素系漂白剤80g

<浸け置きする容器を作る>

ファンやフィルターがすっぽり収まる大きさの段ボール箱を用意し、内側にビニール袋を重ねておきます。洗い桶でも浸け置き洗いはできますが、浸け置き中フタを閉じて保温することで洗浄効果を高められる段ボール箱の方がオススメです。

<50℃前後のお湯を用意する>

水よりもお湯の方が洗浄効果が高いので、50℃前後のお湯を使ってお掃除しましょう。給湯器に温度調節機能があればいいのですが、無い場合は熱めのお風呂をイメージしてください。温度計で厳密に測る必要はありません。

■50℃前後のお湯の目安

一般家庭の水道水の平均的な温度は、冬場で平均7.1℃、夏場で平均25.5℃。沸騰したてのお湯が大体100℃と考えると、

  • 冬:水道水と沸騰したてのお湯を半々
  • 夏:水道水と沸騰したてのお湯を2:1

の割合にすると50℃前後になります。(※地域や季節によって微調整してください。)

プロペラファンの浸け置き洗い

掃除方法
  1. プロペラを取り外す
    換気扇ごとに固定の仕方が異なるので、基本的には取扱説明書の指示に従います。大体のプロペラは、換気扇の真ん中に付いているつまみやキャップ、ネジを回すと外せます。
    ※つまみなどが油で固まって回らないときは強引に外すと破損することがあります。ドライヤーで20~30秒ほど温めて油を柔らかくしてから行ってください。

    「換気扇の羽の取り外し」
    この動画ではプロペラの取り外し方と付け方が紹介されています。

  2. プロペラを洗浄液に浸け置きする
    段ボール箱にプロペラを入れ、全体が浸かる程度のお湯をはり洗浄液を投入します。浸け置き時間は汚れが軽いものなら30分ひどければ2時間程度。浸け置きが終わったら、ファンに残っている汚れをブラシなどでこすり流水ですすぎます。
  3. 乾燥させてから戻す
    洗い終わったら雑巾などで水気を拭き取り、乾燥させてから元に戻します。

シロッコファンの浸け置き洗い

掃除方法
  1. フィルター、オイルポケットなどを外す
    整流板付レンジフードは、整流板を外した奥にフィルターがあります。

    「プロが教えるステンレスタイプレンジフードのお掃除のコツ!」
    この動画は整流板の取り外し方の参考になります。

  2. シロッコファンを取り外す
    換気扇ごとにシロッコファンの固定の仕方が異なるので、基本的には取扱説明書の指示に従います。多くの種類は、円盤形のはめ込み式カバーを外し、ファンの真ん中に付いているつまみやネジを回すと取り外せます。
    ※つまみやネジを緩めるとファンがずれて落ちやすくなるので片手で支えながら行ってください。

    「キッチンのお手入れ:換気扇の清掃方法」

  3. ファンや小物を洗浄液に浸け置きする
    段ボール箱にファン、フィルター、その他の小物を入れ、全体が浸かる程度のお湯をはり洗浄液を投入します。浸け置き時間は汚れの軽いものなら30分ひどい場合は2時間程度。
    ※ファンを浸け置きする前に、ブラシや割り箸の平たい面を使って大きな汚れを取り除いておくと洗浄液の浸透力が上がりますよ。
    浸け置き後は、歯ブラシなどで軽く擦り流水ですすぎます。

    「暮らしのマイスター 換気扇の掃除 汚れをこそげ落とす/27秒/ライオン」
    こちらの動画では、割り箸を使った汚れの落とし方が紹介されています。

  4. 乾燥させてから戻す
    奥まった場所に設置するシロッコファンは、プロペラファンよりカビが発生しやすいのでしっかり乾燥させてから元に戻してください。

「【掃除のプロ講師】換気扇掃除の簡単ラク技|ほぼ何にもしなくてもキレイにできます!」
この動画ではセスキ炭酸ソーダを使った浸け置き洗いを紹介しています。後半部分では汚れた水を簡単に排水する方法なども。

浸け置き中にレンジフード、換気扇内を拭き掃除する

浸け置きしている間にレンジフードや換気扇内を拭き掃除します。レンジフードは高い位置にあり、直接洗剤をかけるとポタポタ落ちてくるので雑巾にしみこませて使います。
汚れがひどい場合は、キッチンペーパーで覆い洗剤をヒタヒタ状態になるくらいスプレーして5分くらいおくと汚れが浮いて落としやすくなりますよ。
洗剤は残るとサビや汚れの原因になるので、汚れを拭き取った後に水拭きをしてしっかり落としてください。ステンレス製のレンジフードは水拭きの後すぐに乾拭きをするとピカピカな仕上がりになりますよ。

プロペラファンタイプは換気扇の枠もお掃除

換気扇の枠を取り外して中性洗剤やアルカリ性洗剤で洗います。枠はほとんどのものが手前に引いたり、少し上にずらしたりすると取り外せるようになっています。
※枠を外す際、オイルポケットが一体型になっているものは油がこぼれないように気を付けてください。

油汚れをいろいろな洗剤で洗い比べてみた

洗浄液を選ぶ際の参考に、1年以上お掃除をしていないプロペラファンをいろいろな洗剤で洗い比べてみました。

使用した洗剤は

  • 食用油(前日に天ぷらを揚げた油)
  • 小麦粉
  • アルカリ性洗剤(100均)
  • 重曹(5%に薄めた重曹水)
  • 重曹+クエン酸(水100ml、重曹小さじ1、クエン酸小さじ1)


それぞれの洗剤を付けて30分放置。(重曹のみラップをして保湿)

その後、歯ブラシで汚れを擦って水道水ですすぎました。

歯ブラシを使ったときの感触で油汚れの落としやすさをランク付けするとこんな感じです。

油汚れは残っていましたがずいぶん柔らかくなっていたので、最後はお湯を流しながらスポンジで擦ったらスッキリしました。

キッチンの換気扇を汚れにくくする方法


そもそも換気扇をあまり回さないようにすれば汚れがつきにくくなりますが、それでは天井や壁が汚れることになってしまいます。キッチンの換気扇を汚れにくくする方法、オススメは次の3つです。

毎日サッと水拭き

夕食の後片付けの際や寝る前に、フィルターやファンなど手が届く範囲を雑巾でサッと水拭きしましょう。付いたばかりの油汚れなら軽く拭き取るだけ落とせるので、ホコリやチリの付着した頑固な汚れになるのを防げます。

汚れ防止用のフィルターを付ける

キッチンの換気扇は形状が様々ですが、それに合わせた汚れ防止用のフィルターやカバーなどもたくさん市販されています。最近ではオシャレな色柄ものも多いので、ホームセンターや100均ショップなどで探してみてはいかがでしょうか?

「炒める・揚げる・焼く」を減らす

油の飛び散りを少なくすれば汚れも減ります。極端な話ですが、鍋やフライパンで「炒める・揚げる・焼く」といった調理を減らし、茹でる、蒸す、あるいは電子レンジを活用するという方法もあります。

キッチンの換気扇のお掃除は年に2~3回が目安


汚れのたまり方はケースバイケースですが、時間の経過と共に汚れは落としにくくなるので、少なくとも年に2~3回は換気扇もお掃除しましょう。
ただ、シロッコファンタイプの換気扇の中には取り外しができないものもあります。その場合は無理矢理外そうとせず、専門の業者に相談してください。また、取り外しが可能な場合でも妊婦さんや足腰の弱い方、高い位置での作業に不安がある方も専門の業者に依頼することをオススメします。