みなさんはDTMをご存知でしょうか。DTM、とは「デスクトップミュージック」の略であり、現在は家でパソコンを使って、まるで売っているような音楽を作ることができるんです。 そして、プロが使っているソフトも、手が届くような金額で買うことができます。今回は、そんなDTMの有名なソフトにはどんなものがあるのかについて、ご紹介して行きます。無料のものもありますよ!
目次
DTMソフト選びにあたって
それぞれのソフトで画面のデザインや機能など違うので、気に入ったものを選びたいところではあるでしょうが、まず自分のパソコンと買おうとしているソフトの相性をしっかり確認してから買いましょう。
windows用、mac用などもあるので、せっかく買ったのに動かない、なんてことにもなりかねません。
因みに、どのソフトを買っても、そんなに相違はありません。
プロの方々が色々なソフトを使っていることからもわかるかと思いますが、
基本的に必要な機能はついていますし、そこにプラスαでどう違うか、といったようなことではないかと思います。
このソフトではダンスミュージックは作れない、ロック、ヒップホップ、ジャズは作れない、ということはありません。
ソフトはあくまで「音楽を作るためのツール」なので、どんなジャンルでも作ることができます。
もともと入っている内蔵音源に違いはあるかとは思いますが、あとから欲しい音源を買い足すこともできます。
ちなみにどのソフトでも、基本的にギター、ドラム、歌などの録音は可能ですが、
「オーディオインターフェース」、「ケーブル」、「マイク」など必要な機材が無いとできないことですので、ご注意ください。
DAWとは
この単語はたまに出てくるので、はじめにご説明しておきます。
「DAW」とは、Digital Audio Workstation (デジタル・オーディオ・ワークステーション)の略で、音楽制作用のソフトウェアのことを言います。
「ディー・エー・ダブリュー」、「ドー」、「ダウ」などと読まれます。
ソフトのグレードについて
これからご紹介するソフトにグレードがいくつかあると、どれを選べばよいのか迷ってしまいそうですが、
目安としては、ミドルグレード以下だと機能制限がある、使える音色やエフェクトが少ない、などの場合が多いようです。
①Cubase
Cubase(キューベース)は、スタインバーグ社が開発した音楽制作ソフトです。
パズルを組み立てるように、感覚的に操作できるソフトのだそう。
windows、mac両方に対応しています。
発売当初としては画期的な機能があったらしく、注目を集めたそうです。
現在でも、世界的に多くのユーザーがいるソフトです。
約800種類のプリセットが入っており、あらゆるジャンルに対応できるDAWソフトです。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00VSOUQGK?tag=iremono05-22
現在の最新バージョンは「8」であり、
・Cubase Pro 8 – 最上級グレード
・Cubase Artist 8 – 中堅グレード
・Cubase Elements 8 – 入門グレード
などの種類があります。
最近では「ボーカロイド」に対応しており、
(「ボーカロイド」についてはあとでご紹介します)
少し話がややこしくなるのですが、「ボーカロイド」音源を使うのには、基本的に「Studio One」というソフトを立ち上げなければなりません。
なので、他のDAWソフトですと、使っているソフトとは別のソフトを立ち上げなければいけないということになるので、少し面倒くさいです。
Cubaseでは、「ボーカロイド」を内蔵音源として使うことができるようになったため、
Cubaseだけ立ち上げた状態でボーカロイドを使って作業をすることができるということも、このソフトを選ぶ利点の一つと言えるでしょう。
プロの方では、電気グルーヴさん、中田ヤスタカさん、DE DE MOUSEさんなどがCubaceユーザーのようです。
②Studio One
http://www.amazon.co.jp/dp/B00Y00288S?tag=iremono05-22
2009年に登場して以来、急速にユーザーが増えているソフトなのだそう。
windowsとmac、両方で使うことができます。
元Cubaseのエンジニアの方が作ったソフトなので、Cubaseの使いにくかったところが改良されているのだそうです。
シンプルで使いやすい、との声もあるソフトなので、初心者の方にはおすすめかもしれません。
最新は、「3」です。
また、パソコンのスペックが高くなくても、落ちにくいのだそうです。
アップデートをする時の金額が安い、内蔵音源がいい、などの声もあります。
プロの方では、松隈ケンタ氏が使っているようです。
ちなみにStudioOneは、ボーカロイドを内蔵音源として使うことができます。
ボーカロイドについて
さて、先ほどから幾度も出てきた「ボーカロイド」とは、
名前の通り、歌ってくれるロボットのような「音源」です。
現在、「ボーカロイド音楽」は、ニコニコ動画で主流の文化になっています。
DAWソフトには、さまざまな楽器の音が内蔵されているのですが、
そういった中の「ドラムの音」のような感じで、「歌う声」を出すことができる音源、と言うとわかりやすいでしょうか。
まさにドラム音源と同じように、一つずつ音を打ち込んでいき、そのメロディーに簡単に歌詞を入れることで、ボーカロイドに歌わせることができます。
windows用だったのですが、最近はmacに対応しているものも出ています。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00EEWF9YW?tag=iremono05-22
初音ミクV3です。
力強い声、柔らかな印象の声など、さまざま表情の声が収録されています。
作曲はできるけれども歌ってくれる人がいない、という方は歌ものの曲を作っても完成させられませんし、いたとしてもスケジュール管理など何かと不便だったりなんなりするので、
この「ボーカロイド」は発売当初にはとても画期的なものでした。
作曲から歌入れまで、全て一人でできるようになったのです。
歌をお願いする方へ渡す音源に前もって入れておく、「仮歌」としても便利に使えそうですね。
楽器のメロディーより、どんな風に歌ってほしいのかがより明確に伝わりそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=MILDduR_k9c
代表的な「ボーカロイド」に、「初音ミク」がいます。
バーチャルアイドルとしての「初音ミク」の人気は凄まじく、国内外から圧倒的な支持を集めています。
余談ではありますが、MMD(ミクミクダンス)という無料ソフトを使うと、この「初音ミク」をはじめとしたボーカロイドたちが、アイドルのように歌って踊らせることができるようです。
ボーカロイドにはさまざまな種類が続々と出ていますので、すこしご紹介します。
・初音ミク(声優の藤田咲さん)
・鏡音リン・レン(声優の下田 麻美さん)
・巡音ルカ(声優の浅川悠さん)
・megpoid(声優の中島愛さん)
・MEIKO(拝郷メイコさん)
・KAITO(風雅なおとさん)
・がくっぽいど(Gacktさん)
・Sachiko(小林幸子さん)
・ギャラ子(柴崎コウさん)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00LMUWVJA?tag=iremono05-22
それぞれに、特徴がある声です。
英語を歌えるものもあるようですよ。
ボーカロイドはもともとはwindows用ですので、macの方、またwindowsの方も、お持ちのパソコンのバージョンに対応しているかどうかををしっかり見てから買うことを、おすすめします。
ボーカロイドはヤマハ社が開発した商品なのですが、
似たような歌わせることのできるソフトに、「CeVIO(チェビオ)」があります。
ボーカロイドは、人間の声を録音して分割したものを繋げて音を出しているのですが、「CeVIO(チェビオ)」では、人間が声を出す過程をシミュレートして音声を作るのだそう。
ブレス音も自動で入り、特に細かく打ち込んでいない段階でも、ある程度自然に歌ってくれるソフトのようです。
「CeVIO(チェビオ)」はwindows用なので、ご注意ください。
ちなみに、「ボーカロイド」を歌わせることは、そんなに簡単ではないそうです。
途中で挫折してしまう人もいる、と言っていた方がいました。
興味があるのなら、まず体験版を試してから買うことをおすすめします。
「CeVIO」の「さとうささら」。
CeVIOにも、声ごとにキャラクターがいます。
https://www.youtube.com/watch?v=dTIsBkhCDPg
③SONAR
http://www.amazon.co.jp/dp/B00TTLG500?tag=iremono05-22
こちらも、人気の高いDAWソフトです。
windows専用なのでご注意ください。
カスタマイズをすることによって自分専用のDAWを作り出すことができるので、そうすると他のソフトウェアより格段に作業効率がよくなるのだそうです。
・「SONAR PLATINUM」最上グレード
・「SONAR PROFESSIONAL」ミドルグレード
・「SONAR ARTIST」入門グレード
があります。
あらゆるジャンルに対応できるようです。
偏見かもしれませんが、ダンス系の曲を作る方に使用者が多い印象があります。
プロの方では、スキマスイッチさん、八王子Pさんなどが使っているようです。
④Garageband
macを買うと、最初から入っている音楽制作ソフトです。
なので、もちろんmac専用です。
DTMをやるならMacがいい、なんていう声をきくこともありますが、これも理由なのかもしれませんね。
買った時点で入っているソフトながら、ギターやボーカル録音もでき、ループ素材などもしっかり入っていますので、素材を繋げて遊んでみるのもおすすめです。
視覚的に理解しやすいような作りになっているソフトだそうです。
初心者の方におすすめです。
Macをお持ちの方は、他のソフトを買う前に、とりあえずGaragebandをいじってみるとよいと思います。
⑤Logic
http://www.amazon.co.jp/dp/4861009111?tag=iremono05-22
Apple社のソフトです。
mac専用ですので、ご注意ください。
しかしその分、パソコンとの親和性は心配ありませんね。
有名なDAWソフトであり、簡単にリアルなドラム演奏を作ることができる機能や、オーディオデータを簡単に編集できる機能などがあります。
最上級グレードのお値段が安いことも、このソフトを選ぶポイントになりそうです。
プロの方では、宇多田ヒカルさん、SEKAI NO OWARIさんなどが使っているようです。
⑥ProTools
http://www.amazon.co.jp/dp/B00828KF5C?tag=iremono05-22
アメリカのアビッド・テクノロジー社のソフトです。
音楽制作現場、映画関連や放送局など、オーディオデータを取り扱う分野でかなりスタンダードに使われていますが、それはかなりのお値段のする最上級のグレードのことで、録音などに使われているのです。
個人的には、業界水準だから、という理由では選ばない方がよいと思います。
(DTM作曲の業界水準、ということではないからです)
とはいえ、DAWとしての機能も普通にありますので、選ばないほうがいいソフトだ、ということではもちろんないです。
将来的にグレードアップすることを視野に入れて、PloToolsを使ってみる、という考え方もあるようです。
また、プロの方には、スタジオでのデータのやりとりに便利だ(スタジオでPloToolsを使っているため)という理由で、他のソフトからこのソフトに移行した方もいるようです。
無料DAWソフト
無料ソフトも出ています。
DTMを無料でできるというのは、ありがたいですね。
①Studio One Free
http://www.mi7.co.jp/products/presonus/studioone/prime/
適度な数のエフェクトやプリセットで、初心者の方にやさしそうなソフトです。
②Pro Tools | First
http://apps.avid.com/ProToolsFirst/jp/
PloToolsの、機能限定版です。
PloToolsを買おうかと考えている方におすすめです。
おわりに
今回は、おおまかに有名なDAWソフトをまとめてご紹介してきましたが、他にもいくつもの種類のソフトが売っています。
はじめようか迷っている方には、とりあえず無料ソフトを使ってみることがおすすめです!
ちなみに、DAWソフトは最初はかなり使うのに苦労するかと思いますが、そんな時には、各ソフトの説明書のようなものも売っているので、おすすめです。
お友達にDTMをしている方がいるなら、同じソフトを買って使い方を教えてもらう、という手もあるでしょう。
音楽を存分に楽しんで、素敵な休日を過ごしてみてくださいね。