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【徹底解説】フローリングの種類別掃除方法とオススメ道具15選!

あなたのお家はフローリングですか?フローリングはお手入れがしやすく、素足でも気持ちの良い素材です。お掃除やお手入れのしやすい素材ですが、フローリングを長持ちさせるには正しい方法があります。お掃除やお手入れが間違っていると、フローリングがベタベタしたり黒ずみがでることもあります。正しいお手入れを知って床を長持ちさせましょう。

フローリングがベタベタ汚れる原因


フローリングをお掃除する前に、まずはフローリングにつく汚れの基本知識から始めましょう。汚れによって対処方法やお手入れ方法が違います。

足裏

一番多いのは素足でフローリングを歩くことによる足裏の皮脂汚れです。本来ならスリッパを使えば足裏の皮脂汚れはフローリングにつかないのですが、素足で歩くのが気持ちの良い人や子供たちはなかなかスリッパを習慣使いすることができません。私もスリッパは苦手で素足派なのですが、気をつけていないと足裏の汚れや皮脂はそのままフローリングに移ってしまいます。

油汚れ

次に多いのは油汚れです。リビングとの対面キッチンなどになっていれば揚げ物などキッチンの油はフローリングの床にも移りやすくなります。キッチン用の暖簾をかけるなどすれば多少は軽減されますが、キッチンからの油でいつのまにか床が汚れてしまうのは避けようがありません。私の友人は「汚れるのが嫌だから自宅では揚げ物をしない!」と断言していましたが、お手入れさえしっかりすれば油汚れにも対応できます。

カビ(黒ずみ)

意外に思う人もいるかもしれませんが、フローリングにカビが生えることもあります。フローリングの黒ずみが気になったら、カビかもしれません。カビ(黒ずみ)は、窓に面して結露が多い場所などによく現れます。結露が多くなったり、湿度の高い季節は特にカビに注意しましょう。またお布団を敷きっぱなしにする万年床の人も要注意です!

ワックスの劣化

フローリングにかけてあるワックス自体が劣化している場合もあります。劣化したワックスは光がくすみ、黒っぽく汚れたように見えます。この場合は一度ワックスをはがして、また再度ワックスをかけなおす必要があります。

濡れた状態が続いたことによる変色

床に濡れたものを置いたままにしていると、フローリングの材質が変色してしまうこともあります。濡れた雑巾を放置したりすると、フローリングが浮き上がってきたり色が変わってしまったりします。これもワックスのかけなおしが必要です。私は掃除の途中で電話がかかってきて、そのまま忘れてしまったことがありました。皆さんもどうぞお気をつけくださいね。

食べこぼしやクレヨン汚れなど生活汚れ

小さな子供がいる家庭では子供がお菓子を食べこぼすことはよくあることです。また床でお絵かきしているうちにクレヨンや絵の具などで汚れをつけてしまうこともありますし、トイレが間に合わず排泄物で汚れることもあるでしょう。子供が小さい家庭は特に床は汚れやすい場所です。同時に子供は床に落ちているものを拾って口にいれてしまうこともあります。特に床をハイハイするような年の子供なら、大人が見落としてしまうような小さなゴミも見つけて手を伸ばしてしまいます。子供目線で床の清潔を保ちましょう。

基本的な掃除方法とオススメ道具(手順)


具体的な掃除方法とおすすめの便利な道具を紹介します。
基本的にフローリングは、

  1. モップやフローリングシートを使う
  2. 掃除機をかける
  3. (必要時)水拭きやワックスがけをする

の順番で行います。よく掃除機を最初にかける人がいますがこれは効率がよくありません。何故なら掃除機は目には見えないほどの小さなホコリを空気中に舞い上がらせてしまうからです。フローリングのごみは目に見えるサイズのものだけではありません。ダニの糞など、肉眼では見えないようなものもホコリに含まれます。一度舞い上がってしまったホコリは再び床に落ち着くまで数時間がかかります。ホコリを舞い上げる前に掃除するアイテムが、モップやシートです。掃除機はモップやシートではとれないフローリングの目地のホコリをとるというイメージで使いましょう。

ドライシートで埃を取る

モップやシートはいろいろな種類のものが市販されています。使い方を比べて自分の生活スタイルにあった好みのものを見つけましょう。

スプレーモップ

スプレーモップとは液体を散布しながらモップする掃除用品です。水拭きのすっきり感をモップがけだけで感じることができます。しゃがんだり膝を折ったりすることなく、立ったまま簡単に掃除できるのも、楽ちんでおすすめです。

隙間ブラシ

隙間ブラシはフローリングの木版と木版の間をかき出すのに適しています。木版の間はホコリがつまりやすい場所ですが、掃除をするときには見落としてしまいがちです。日常の掃除に加えて、ときどきは隙間ブラシを使って木版の間の汚れをかき出しましょう。

フローリングワックスシート

清潔感にくわえてツヤも出せるのが、フローリングワックスシートです。さっと拭くだけでワックス効果のツヤがでます。ワックスシートなら立ったまま楽ちんにピカピカの床が出来上がります。

フローリングモップ

長い毛足で埃を吸着させて掃除をするモップは水を使えば雑巾掛け効果が得られます。以前はバケツとモップというイメージでしたが、現在は使い捨てのものやマイクロファイバー製のものなどいろんな種類があります。以前に比べて改良されているものが多く、コンパクトに手軽にモップがけできるようになりました。

スチームモップ

モップが電化製品になったのがスチームモップです。その名の通りスチームで汚れを浮かしながらモップをかけることができます。多くのものは1-2万円で購入可能です。スチームを使うので汚れは落としやすくなるのですが、スチームの出方や耐久性はメーカーさんによって差があります。ひどい製品だとスチームで床がびしょびしょになったり、スチームの出が悪かったりすることもあるようです。購入時にはネットの口コミなどを参考に評判の良いものを選びましょう。

フロアウェットシート

洗浄液を含んだ使い捨てシートで、ほこりや髪の毛などを吸着させながら掃除します。立体構造になって吸着力が強い物や皮脂汚れまで落とすことができるものなどが販売されています。

ロボット掃除機

商品名なら「ルンバ」が有名なロボット型掃除機ですが、ルンバ以外にも安価なロボット型クリーナーも存在します。センサーで家具を感知しながら、フローリングのホコリを除去してくれます。目を離していても掃除してくれますし、タイマー機能を使えば不在の時間に掃除をしておくこともできます。

掃除機をかける

 モップを使い終わったあとは掃除機をかけます。知らない方も多いのですが、掃除機は実はゆっくりかけるのがコツです。忙しい主婦はささっと終わらせがちな掃除機がけですが、1往復に5秒かけるのが基本的な掃除機のかけ方です。一度測ってみると。1往復に5秒というのが、びっくりするほどゆっくりだと実感していただけると思います。また掃除機は力を入れてかけると逆効果です。しっかり綺麗にしようと思って床に掃除機のノズルを押し付けても吸引力は下がってしまいます。力を抜いてリラックスしてかけてください。
 また、掃除機をかけるときには必ず換気を行うようにしてください。掃除機をかけるときにはホコリが舞い上がりやすくりなります。通常の状態に比べたら10倍のホコリが室内の空気中に漂っていることになるんです。あなたの健康を守るために窓を開けるようにしてくださいね。

水吹き

 フローリングの床は基本的に水拭きはあまり推奨されていません。フローリングは基本的に木材なので、水分があると吸収してしまって、乾燥するときに変形の原因になるという説があります。でも、それは水浸しになるくらいのレベルの話です。固く絞った雑巾での水拭きなら、そんなに神経質になることはありません。
 私は個人的にはフローリングの板材よりも家族の健康のほうが大切です。みなさんもそうではないでしょうか?多少床を傷めるリスクがあったとしても、水拭きすることで明らかに清潔は保ちやすくなります。清潔な環境で自分達の健康を守るほうがずっと重要だと思いますので、水拭きも推奨します。水拭きするときは、雑巾は固めに絞りましょうね。

ワックスは半年に一回程度

半年に一回程度ワックスをかけるといつでもピカピカで気持ちの良い床で過ごすことができます。ワックスにはツヤを出すという目的以外にも、床を保護するための膜を張るという意味もあります。ワックスがけをすると床が輝くので、綺麗好きさんは頻繁にワックスをかけたい気持ちになると思います。でもワックスをかける頻度が高いのは実はおすすめできません。頻繁にワックスをかけると、ワックスの膜が厚くなってしまって返って黒っぽく汚く見えてしまうことがあるからです。ワックスがけの適正頻度は半年に1回程度です。かけたてに比べたらツヤがなくなったなぁと感じても床を保護する効果は持続していますのでご安心くださいね。
 ワックスをかける時には、ワックスがけした床を自分で踏みつけないようにあとずさりするようにしてかけます。またワックスがけは晴れた湿度の低い日を選ぶのがおすすめです。雨の日はワックスをかけても乾くのに時間がかります。

種類別掃除方法


汚れの原因別の掃除方法についてご紹介します。

足裏は中性洗剤で掃除

足裏の皮脂汚れには中性洗剤がおすすめです。バケツに入れた水に中性洗剤を溶かして、雑巾で水拭きします。水2リットルに対して中性洗剤スプーン1杯が目安です。フローリング用の中性洗剤でなくても、食器洗い用のものや洗濯用のものでも代用できます。洗剤のラベル表示に中性と記されているものを選びましょう。一度拭いても落ちなければ、二度拭きします。それでも落ちないようなしつこい汚れは食器洗い用の油汚れに強い洗剤を雑巾に数滴垂らして直接拭きます。
フローリング用の洗剤ではないものを使ったときには、仕上げにきれいな雑巾で洗剤を拭き取るようにしてください。

油汚れは台所用洗剤で掃除

台所の床などは特に油汚れがひどくなる場所です。油汚れも足裏の皮脂汚れと同じように、中性洗剤や食器洗い用の洗剤を使います。リビングに比べて油汚れがひどくなる場所なので、お掃除用のバケツの中の洗剤濃度をやや濃いめにするのも良いでしょう。また台所用洗剤を使うのなら、商品名で言えば「ジョイ」や「キュキュット」などの油汚れに強い洗剤が適しています。食器洗い用の洗剤は洗浄力が強いので、フローリングにかかっているワックスを溶かしてしまうこともあります。目立ちにくい場所で試してから、お掃除してくださいね。

黒ずみ(カビ)は無水エタノールで掃除

 フローリングの床にカビが生えることがあります。床の黒ずみは黒カビだったというのはショックなものです。慌ててカビをとりたくなりますが、ちょっと待ってください。カビに気がついたら、やってはいけないことが2つあります。一つは掃除機をかけることです。掃除機をかけることでカビの胞子を舞い上げて、周囲に広げてしまいます。広い範囲にカビが増えやすくなってしまうんです。もう一つは水拭きすることです。カビは湿気が大好きです。水拭きするのは、カビに栄養をあげてしまうようなものです。一見きれいになったように見えても、木材の中でカビが喜んでいますよ!
 ではカビに気がついたらどうしたら良いでしょうか。正解は無水エタノールで消毒することです。無水エタノールはアルコールの一種で水が含まれておらず、純度99.5%以上のものです。ドラッグストアなどで買うことができます。無水エタノールに水を加えることで消毒用の効果を得ることができます。病院などで使われる消毒用エタノールはエタノール2に対して水8の割合で薄められています。フローリングの床のカビを消毒するためなら、エタノール6に対して水4の割合で薄めます。これをスプレー容器にいれて吹き付ければカビを取り除くことができます。即効性はありませんが確実にカビを撃退することができます。カビに気がついたらこのスプレーを数日続けてください。3-4日経つころには黒ずみがすっきりしてくることでしょう。

フローリング掃除の注意点


フローリングのお掃除方法についてお伝えしてきましたが、フローリング掃除のときに注意してほしいことがあります。

重曹は使わないが吉

一つ目が重曹を使わないほうが良いということです。昨今のエコ洗剤ブームで重曹やクエン酸を使ってお掃除する主婦が増えました。特に重曹を使ったお掃除は手肌に優しくいろいろな汚れ落としに効果があるので大人気です。でも、フローリングに関しては重曹は使わないほうが無難です。
 重曹は弱アルカリ性で油やたんぱく質を分解して落とすことができます。足裏の皮脂汚れなどには最適なのですが、皮脂を分解すると同時にフローリングのワックスまでも分解してしまう恐れがあります。重曹を使ってお掃除することでせっかく手間をかけて塗ったワックスの効果がなくなってしまうのは残念なことです。

ゴム手袋は必須

 フローリングお掃除にはいろんな洗剤を使います。ついつい面倒で素手でやってしまいますが、お掃除のときにはゴム手袋を使ってくださいね。お掃除のときに使う中性洗剤やワックス、無水エタノールなどは手荒れの原因となります。手荒れは治すよりも、ならないようにするほうがずっと簡単です。フローリングの床と同じようにあなた自身のことも大切にケアしてあげてください。

まとめ


ピカピカに磨かれたフローリングの床は本当に気持ちの良いものです。住居は外に出た一日の疲れを癒す場所です。整えられた清潔な場所は家族の帰りたい場所になります。ちょっと面倒でもこまめに手入れをして寝そべりたくなるようなピカピカの床を目指しましょう。