静岡県は桜の名所が多く、何度も訪れたいお花見エリア。 桜のある光景はそれだけでいつもの景色を一変させてくれますが、静岡県内には桜と一緒に見たい静岡ならではの景色がたくさんあるんです。 今回は、そんな静岡県の桜の名所の中でもぜひ一度は訪れて欲しいお花見スポットをご紹介します。
目次
- 1.花見だけじゃない楽しみが盛りだくさん 「駿府城公園」
- 2. 桜越しの富士と町と海を一望できる絶景スポット 「日本平」
- 3. 桜と富士山をもっと近くで!花見とショッピングが楽しめる「御殿場」
- 4.お花見の魅力満載!桜とチューリップのコントラストが美しい 「はままつフラワーパーク」
- 5.優しい気持ちでお花見できる地元住民に愛される桜のトンネルを散策 「太田川桜堤」
- 6.あたみ桜のお花見は、川のせせらぎをBGMに 「熱海の桜」
- 7.日本美を感じる花見の名所。桜の紅と神社の朱が織りなす美しさ 「静岡浅間神社」
- 8.静岡県でいち早くお花見できる人気のスポット 「河津桜」
- 9.桜の花見を広大なスケールで楽しめる「冨士霊園」
- 10.花見より団子派も大満足。静岡の新茶も楽しめる 「法多山」
- 最後に
1.花見だけじゃない楽しみが盛りだくさん 「駿府城公園」
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静岡市内で桜の花見と言えば、まずあげておくべき名所が駿府城公園です。
お堀に面した斜面に植えられた桜は大きく枝を伸ばし、山のようにあわいピンク色を空に向かって広げています。
水面に映りこむ桜を見ながらお花見を楽しめ、ゆったりとした時間を過ごせますよ。
楽しめるのは桜だけではありません。
天下統一を成しえた将軍・徳川家康がその晩年を過ごしたとされる美しい駿府城。
公園の中には今でも家康の銅像が鎮座しています。
平成26年に復元された駿府城二ノ丸の坤櫓(ひつじさるやぐら)が南西にあり、こちらからは富士山を望むことができます。
160年前にあった建物は、一見の価値ありですよ!
駿府城公園へお花見に行くならぜひ4月上旬に開催される「桜祭り静岡まつり」の時期がおすすめ。
江戸の巻物をみているかのような当時の大名や姫君に扮した人々が登城する行列が見られるんです!
さらに日が暮れてからも見逃せないイベントがあります。
大盛り上がりの夜桜乱舞や締めを飾る花火など、とにかく盛りだくさん♪
花火に色づけられる夜桜なんてステキですよね。
家康も見ていたかもしれない華やかなひとときを、静岡県のお花見の名所で楽しんでみてはいかがでしょうか。
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「駿府城公園」の情報
電話:054-202-5595
時間:24時間
定休日:なし
予算:駿府城公園 無料、東御門・巽櫓200円、紅葉山庭園150円、坤櫓100円
http://www.shizuokamatsuri.com/
2. 桜越しの富士と町と海を一望できる絶景スポット 「日本平」
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標高307メートルの緩やかな丘の上にある県立自然公園に指定されている日本平。
日本平山へと続く日本平パークウェイから山頂までは、静岡の豊かな自然と桜を同時に楽しめる最高のお花見ドライブスポットです。
日本平が花見の名所と言われるゆえんは、何といっても桜越しに富士山が見えるということ。
静岡県ならではの花見の名所なんです。
パークウェイに沿って植えられたソメイヨシノは2000本。
ドライブ中に窓を開ければ、桜のほんのりとした香りが風にのって入ってきて、窓枠いっぱいにピンクが溢れます。
桜は3月下旬からが見ごろ。
開花時期にもよりますが、4月上旬くらいまで楽しめます。
また日本平桜マラソンが開催されることでも有名。
花見をしながら走ることができる気持ちのいいコースとして人気です。
車で駆け抜けるもよし、自分の足で走るもよし、いつもと少しだけ違ったお花見の楽しみ方ができますよ。
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「日本平」の情報
電話:054-335-1131
時間:24時間開放
定休日:なし
予算:無料
http://nihondaira-sakura-marathon.jp/
3. 桜と富士山をもっと近くで!花見とショッピングが楽しめる「御殿場」
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富士と桜の名所といえば、御殿場も外せない静岡県のお花見スポットです。
ライトアップを実施している夜桜を楽しめるお花見の名所がいくつもあり、夜桜巡りをするのも楽しいかも。
桜のライトアップが見られるのは、東山観音堂や平和公園、富士山樹空の森など。
まら秩父宮記念公園ではライトアップだけでなく、桜まつりが行われていて、コンサートや「桜まつり写真コンテスト」を実施しているんですよ。
思わず撮りたくなる御殿場の桜の名所をめぐりながら、あなたのベストショットをカメラにおさめ、コンテストにチャレンジしてみれば、新しいお花見の楽しさを発見できるかも。
御殿場だからこその楽しみ方をするなら、足柄SAでB級グルメで大人気の富士見やきそばを買っていき、食べながらのお花見をするのもいいですよね。
桜の名所でお花見を楽しんだ後は、冷えた身体を近くの温泉で温めるのもよし。
御殿場のアウトレットモールでショッピングを楽しんだり、遊園地で騒いだりするのもいいですよね。
家族で、友達と、恋人同士でも、色々な楽しみ方ができる静岡が誇る桜の名所です。
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http://www.city.gotemba.shizuoka.jp/info/8164.html
4.お花見の魅力満載!桜とチューリップのコントラストが美しい 「はままつフラワーパーク」
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桜とチューリップは、どちらも春の訪れを感じさせる春を代表するお花ですよね。
そんなお花見に最高の名所が静岡県にはあるんです。
はままつフラワーパーク。
桜並木の主役は一斉に花開くソメイヨシノ。
淡い桜のピンクの下に、チューリップの鮮やかな色彩が広がります。
まるで絵画の中に入り込んだような美しい光景の中でお花見できますよ。
「ソメイヨシノの満開に間に合わない」という人も安心してください。
フラワーパークというだけあって、次の桜が開き始めるから、お花見できるんです。
ボリューム感のある八重桜の並木道は、ソメイヨシノとはまた違った趣きがあります。
他にも園内には、数多くの春の花たちで彩られています。
コバノミツバツツジの紫がかったピンクは、桜のように花だけがつく木でこの季節に楽しめるお花のひとつです。
さらに親子で楽しめるフェスタなども行っているので、桜のお花見だけでは飽きてしまうお子さんがいても一緒に楽しめるお花見の名所ですよ。
映画のロケ地としても使用された水辺のチューリップ越しの桜を堪能しに訪れてみてはいかがでしょうか?
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「はままつフラワーパーク」の情報
電話:053-487-0511
営業時間:8:00~17:00(3/27~4/19は夜間開園予定)
定休日:期間中はなし
予算:500円
5.優しい気持ちでお花見できる地元住民に愛される桜のトンネルを散策 「太田川桜堤」
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太田川桜堤は、他の静岡の桜の名所とはまたちょっと違ったお花見の名所です。
その理由は、実はこの桜、地元住民たちによって、愛情を持って30年以上育てられてきたものなんです。
太田川の橋から上流を見渡すと見えてくる桜の並木道。
川沿いの遊歩道は、3月の下旬から4月の上旬にかけて桜ので薄紅色で華やかなになります。
ソメイヨシノを中心に、ヤエザクラなど1000本はある桜の並木には、地元住民の愛情がたっぷり注がれているんですね。
ゆったりと流れる太田川を感じながら、地元の人々が散策してきたこの場所は、現在、静岡でも有数のお花見の名所に成長しました。
夜には桜をライトアップするので、闇夜に美しいピンクが浮き上がります。
約2キロほど続くこの桜道を歩けば、暖かな気持ちに包まれますよ。
桜のトンネルになっているところは絶好の花見スポットです。
手前の桜と川向こうの桜と、奥行きのある桜景色を楽しめるのも魅力。
車で来ると混み合ってしまうので、ぜひ天竜浜名湖鉄道を利用してください。
戸綿駅から太田川を目指す途中にも桜が咲いている場所があり、菜の花とのコラボレーションを楽しみながら歩けますよ。
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「太田川桜堤」の情報
電話:0538-85-6319
時間:24時間
休日:なし
予算:なし
6.あたみ桜のお花見は、川のせせらぎをBGMに 「熱海の桜」
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言わずと知れた静岡県の人気観光スポット「熱海」は、温泉地と海で有名。
さらにもうひとつ忘れてはいけない名所が、市の中心部を流れる糸川に沿って咲く「あたみ桜」です。
熱海市の木に指定されている「あたみ桜」は寒桜なので、1月上旬から2月と少し早めに開花します。
この桜は早めに咲く花だけではなく、その後も同じ枝からもう一度花ひらく桜なので、長い期間を通して楽しめる桜として人気のお花見の名所なんですよ。
桜が咲き乱れる季節には「桜まつり」が開催され、ライトアップされた夜桜は風情ある熱海の町並みと溶け合って、とてもいい雰囲気。
お祭り期間に行けば桜茶を楽しんだり、運がよければ大道芸に出会えるかも。
また2月を越してしまっても、桜の楽しみ方があります。
「熱海花巡るフォトコンテスト」があるので、あたみ桜の最高の瞬間を切りとった写真を見に行くのもいいですよ。
受賞作品を見て回ったら、それを参考に来年は自分が参加してみるのも楽しいかも♪
温泉で火照った身体を涼めに川沿いの桜の名所を散策すれば、新芽を出した葉桜が見つかるかも?!
静岡を代表する観光地のひとつで、ゆったり花見ができる桜の名所です。
「あたみ桜」の情報
電話番号:0557-86-6218
7.日本美を感じる花見の名所。桜の紅と神社の朱が織りなす美しさ 「静岡浅間神社」
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静岡県には格式の高い桜の名所と言われている「浅間神社」があります。
浅間神社は、徳川家康が14歳の元服を迎えた場所なんです。
また古くは泉鏡花の『婦系図』にもその名を残し、鎌倉時代には武将たちから愛され、崇拝されてきました。
そんな国の重要文化財にも指定されている静岡浅間神社の桜は、ソメイヨシノ1000本。
幻想的なソメイヨシノの薄紅の中に見える神社は、朱色。
さらに背後に神々しさをまとった深緑の山々がつらなる光景は、古くから自然と建築美の中に「神」を見てきた日本人の心が感じられる桜の名所です。
能楽の始祖「観阿弥」が、神様にささげる能を舞ったことでも知られており、舞い散る桜の花びらに伝統と日本の美を感じることができます。
100段の階段を登りきれば静岡の町を望むことができ、賤機山の登山道を進めば桜トンネルをくぐりぬけることもできます。
満開の桜の時期を狙うなら3月下旬から4月上旬がおすすめですが、桜が散った後の新緑もまた生命力に満ちた美しさです。
毎年4月上旬には、450年の歴史を持つ廿日会祭(はつかえさい)が行われ、咲き始めの花のような少女が舞う姿を楽しめますよ。
「木之花咲耶姫命(このはなさくやひめ)」という女神が祀られていますが、境内には、この名を持つ桜が植えられており、隠れた桜の名所として、通な花見客に人気のスポットです。
一緒にでかけた方にこっそり教えてあげると、喜ばれるかもしれませんね。
ご神木が桜という静岡浅間神社ならではのお花見を堪能できる名所です。
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「静岡浅間神社」の情報
電話:054-245-1820
時間:6:00~18:00(※廿日会祭の間のみ20:00まで)
料金:無料
8.静岡県でいち早くお花見できる人気のスポット 「河津桜」
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1月下旬から咲き始める河津桜は、静岡の桜の代名詞。
その開花期間は長く、「河津桜祭り」は3月まで開催されるんですよ。
ヒヤリとした空気の中、凛と咲き誇る桜を見に、遠方からの花見客も多いため、普段は静かな田舎町は大渋滞になるほどの賑わい。
お出かけには車ではなく、ぜひ公共の交通機関を利用するのがおすすめです。
河津桜は、花が大きくて、少し濃い目のピンクが特徴的。
もともと早咲きの寒桜である「ヒカン桜」と「オオシマ桜」が自然交配したもので、その原木を人が増殖したのが始まりとされています。
この原木が河津市にあったことで、「河津桜」という名がつきました。
「少しでも早くお花見を楽しみたい」という春を待ちわびていた人々の間で広まり、現在では静岡県内でも有数の桜の名所となりました。
川に沿って歩き疲れた頃、足湯ができる休憩所があるのも、お花見客には嬉しいですよね。
「河津祭り」が始まると、特設ステージが設えられ、さざまさなイベントも楽しめます。
また河津桜をライトアップした夜桜は、ソメイヨシノとはひと味違った独特の景色を夜空に出現させます。
ひとつひとつの花が大きく、濃い色のため、ライトアップするとより存在感が出る河津桜。
一度は現地でお花見したい、静岡の桜の名所のひとつです。
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http://www.kawazu-onsen.com/sakura/
9.桜の花見を広大なスケールで楽しめる「冨士霊園」
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霊園にはよく桜の木々が植えてありますよね。
「でも、霊園でお花見?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、冨士霊園の桜はとにかく壮大なスケールで、一見の価値があり、ぜひ訪れていただきたい桜の名所なんです。
冨士霊園は「日本さくら名所100選」にもその名を刻んでいるほどの桜の名所なんですよ。
全体が213平方メートルもある公園墓地の中に点在する桜ですが、なんと言っても見応えがあるのは参道の桜並木です。
幅広い道に8000本近くのソメイヨシノや山桜が咲き誇るんです。
標高が高く、澄んだ空気と遮るもののない空の下に咲き誇る桜は、まさにこの世のものとは思えぬ美しさ。
ご先祖さまたちも、さぞ春を楽しみにされていることでしょうね。
桜のトンネルの長さも圧巻。
壇上から見下ろす桜並木は、雲のじゅうたんのようです。
霊園にもかかわらず、近くの住民が静かにお花見を楽しんでいる様子を見ると、先祖をしのび暖かく見守られている霊園の雰囲気が伝わってきます。
桜の終わり頃から斜面をおおうように咲き始める「ツツジ」も見どころのひとつです。
標高が高いので、桜の満開の見ごろは少し遅め。
「今年は、お花見が遅くなってしまった!」という方、こちらの桜の名所に訪れてみてはいかがでしょうか。
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「富士霊園」の情報
電話0550-76-5000
時間:9:00~16:30
定休日:期間中はなし
料金:無料
10.花見より団子派も大満足。静岡の新茶も楽しめる 「法多山」
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法多山は、神亀2年(1290年以上前)に聖武天皇の命を受けた行基上人によって開かれた歴史のある高野山真言宗別格本山です。
尊永寺が建立され、朝廷からも強い信仰を受けました。
その境内にはソメイヨシノが花開き、700本の優美な姿を見せてくれる桜の名所となっています。
夜桜も美しくライトアップされ、時空を超えた美しさを楽しむことができます。
境内には、花見より団子派にも好評の「厄除けだんご」が売られています。
この厄除けだんごは、江戸時代に幕府へ名産品を献上するための土産物として作られたことが始まりと言われています。
150年以上の歴史のある厄除けだんごは、法多山名物となり、多くの参拝客に愛されつづけ、今も人気を誇っています。
特にお花見時期には、桜の下で食べる厄除けだんご、ぜひ食したいですよね。
さらに静岡・袋井の特産物である「袋井茶」も人気。
「さくらまつり」の期間には、新茶の手もみを見ることができ、茶娘たちが美味しい新茶をサービスしてくれるので、厄除けだんごと一緒に楽しめますよ。
また法多山では、桜を親子で描く写生大会が行われるなど、桜の名所としてだけではなく、静岡ならではのお花見が楽しめるスポットとなっています。
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「法多山」の情報
電話:0538-43-3601
時間:24時間
休み:期間中はなし
料金:無料
最後に
静岡県には、いにしえの時代から日本人が愛し続けてきた「桜の花見」というイベントを、さまざまな角度から楽しめる名所が数多くあります。
桜と一緒に、海を、富士山を、歴史ある建造物を楽しめるのは、春の静岡県ならでは。
今年のお花見は、静岡県を訪れてみてはいかがでしょうか。