ドラムの各名称や基本的な叩き方、ドラムスティックの選び方、自宅での練習方法などを、超初心者の方向けにご紹介します♪
はじめに
ドラムの各部位について、スティックの選び方、基本的なリズム、プロドラマー二人のご紹介、自宅での練習方法、さまざまなドラムセット、の順にご説明して行きます。
この記事を開いたあなたは、やってみようかと考えている、ドラムについて興味がある方でしょうか、それとも、ドラムを始めたばかりの方でしょうか。
バンドと言ったら、まず一番目立つのはボーカルですよね!
そして、二番目に目立つのが派手なフレーズや大きなアンプがかっこいい、ギターでしょう。
そして、バンドを組むにあたって一番やりたがる人が少ないのがベースだ、という話を聞いたことがありますが、どうなのでしょうね。
そんな中でもドラムは、まさに縁の下の力持ちとでも言うような、実はとっても重要なパートなんです!
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ドラムはかっこいい!
むしろ、ドラムの人が上手で、しっかりとしたリズムキープをしてくれる方であれば、ギターやベースは格段に弾きやすくなりますので、多少の技術の未熟さはカバーされてしまうほどです!
ドラムはただリズムを演奏する、というイメージがあるかもしれませんが、優れたドラマーは、演奏に盛り上がりをつけ、指揮者のような役割を果たし、バンド全体の演奏を支配することもできるんです。
ボーカルの感情移入や歌い方すら、演奏によって指揮してしまう方もいますよ。
ちなみに、やはり一番目立つのはボーカルだとはいえ、実際のところは、どの楽器でもパフォーマンスを意識すれば、同じくらいかっこよくなることができます!
せっかくドラム始めたのなら、かっこいいドラマーを目指してみましょう♪
ちなみに、男性的なイメージがあるかもしれませんが、女性でも問題ないです。
後ほど、女性のプロドラマーの方もご紹介します!
ドラムの各部位
バスドラム
Pearl パール バスドラム MJ-216B No.23 レッド
真ん中にある、一番大きなドラムのことで、ドン、ドン、という一番低い音を出します。
画像では見えていないところにペダルが設置してあり、右足でそのペダルを踏んで、音を出すしくみになっています。
ちなみに、このドラムに当たる部分が二つある、「ツインペダル」というものもあります。
ドコドコドコ、という連続した激しいバズドラムの音を出すことができるのもで、メタルなどによく使われています。
スネアドラム
ドン、パン、の「パン」の音を出すドラムです。
バスドラムと組み合わせてリズムの土台を作る、使う頻度の高い、重要なドラムです。
タムタム
画像を見ると二つありますね。
この二つは、出る音の高さが違うのです。
タムタムは、主にリズムの切れ目に使われ、演奏を華やかにします。
SONOR ソナー セレクト・フォース・シリーズ タムタム 12インチ SEF11-1209TT SRB 【国内正規品】
フロアタム
タムタムの中で、最も低い音を出すものです。
大きさも一番大きく、少し奥の、下の方にセットしてあります。
Crush クラッシュ フロアタム サブライムメイプル オレンジ/レッドスパークルフェード S3M18X16 704
ハイハットシンバル
二枚のシンバルが合わさって、スタンドにセットされているものです。
こちらもペダルがついていて、足で踏むことによって、その二枚が開閉します。
そのことによって音を出したり、スティックで叩いて音を出したりします。
ライドシンバル
リズムをきざむために、使われることが多いシンバルです。
クラッシュシンバルより厚みがあり、大きいです。
クラッシュシンバル
主に、曲にアクセントをつけたい時に使われるシンバルです。
ライドシンバルと比べて小さく薄いシンバルで、インパクトのある音が出ます。
ドラムセットについて
ドラムセットは、スタジオに行くとありますが、音にこだわる方は、スネアやペダルを持ち歩いたりして、カスタムすることもできます。
各ドラムはさまざまなメーカーから出ており、その音ももちろん違います。
ただ、大きさや騒音など考えると、セットをまるまる家に置いて練習することは、よほど環境に恵まれていないと、できないことでしょう。
ドラムは、ギターなどをアンプにつないで増幅して出した音とアンサンブルできる音量を、そういった増幅なしで出す大音量の楽器だからです。
もちろん、自宅で練習する方法はありますので、後ほどご説明しますね。
基本的なリズムの種類
8ビート
エイトビート、と読みます。
8分音符をベースにしたリズムのことです。
8ビートは、基本的で、とてもポピュラーなリズムです。
森高千里さんの、「渡良瀬橋」です。
かなり単純なリズムで構成されている、8ビートの曲です。
ちなみに、本人がドラムも演奏しているのだとか!
多才な方ですね。
8ビートの叩き方動画です。
16ビート
シックスティーンビート、と読み、16分音符を基本として作られたリズムのことを言います。
8ビートより細かい音符が入ってくるので、8ビートが叩けるようになってから練習してみるとよいでしょう。
YUIさんの、「Good bye-days」です。
こちらも、かなり単純で、わかりやすい16ビートとなっています。
先ほどの8ビートの曲である「渡良瀬橋」と、聴き比べてみてください。
16ビートの叩き方動画です。
シャッフルビート
3連符を基本として作られる、スキップをしているようなビートです。
難しい!との声もある、難易度高めのビートです。
木村カエラさんの、「リルラリルハ」です。
ノリノリですね!
シャッフルビートの叩き方動画です。
とてもわかりやすい説明です。
それぞれのリズムの違いは伝わりましたでしょうか。
この3つが、基本的なビートです。
ビートの種類はまだ他にもあるのですが、今回は割愛します。
スティックの選び方
ギターなどが楽器を買うことに比べて、ドラムを始めるにあたってはスティックを買うだけでよいので、そういった意味でコストが低いですね。
先ほど書きましたように、スネアやペダルなどを買ってカスタムをする方もいますが、それはかなりの上級者向けですので、スティックだけで大丈夫です。
かなり上手で何年も続けている方も、スティック以外買っていないことは普通にあります。
初心者には「5A」がおすすめ
楽器屋を見てみるとわかるのですが、スティックにはとてもたくさんの種類があり、さまざまなメーカーから販売されています。
「5A」というのが、ドラムスティックの中で最も基本的なサイズとなりますので、初心者の方はまず「5A」サイズを買うとよいでしょう。
スティックの重さは、重いほどパワフルな音を出すことができるけれど、握力などの力が必要で、
軽いほど細かい動きがつけやすくなり、軽い音になる、といったような傾向にあります。
前者はパワフルな音を出したいロックなどに向いており、後者はジャズなどに向いています。
Pearl(パール)社の、「110HC」です。
基本的なサイズのスティックですので、とりあえずこれを買っておけば、間違いないでしょう。
スティックの先端
スティックの先端にはさまざまな形状があり、これを「チップ」と呼びます。
ドラムに直接当たる部分であるので、この形によって音が変わってきます。
初心者の方には、丸形か、樽形がおすすめです。
スティックの材質
スティックには、さまざまな材質があります。
ヒッコリー、メイプル、など、木材の名前です。
好きなものを選ぶとよいのですが、特になければ、ヒッコリーを選ぶと無難で良いです。
また、スティックは練習しているうちに折れるものですので、さまざまなスティックを試してみて、好みのものを見つけるとよいと思います。
ピンクや黄色の、可愛い色のスティックもありますよ。
Los Cabos Drumsticks White Hickory Pink 5A(全長:406mm / 太さ:14.6mm)/ウッドチップ/ペア ロスカボスドラムスティック LCD5A PINK
プロドラマーをご紹介!
ドラマーといえば、パワフルな音が出せそうな、力の強そうな男性が向いているようにも思いますが、年齢や性別関係なく、プロの方はいます。
もちろん、成人男性の有名なプロドラマーさんは沢山いるのですが、
今回はそういった視点から、ご紹介します。
シシドカフカさん
女性でモデルの、美人ドラマーさんです。
それだけではなく、ドラムを叩きながら歌う、「ドラムボーカル」をされる方です。
ドラムは、人気ジャズバンドのプロドラマーの方から学んでいます。
長い黒髪にスタイル抜群で、かっこいいですね。
女性がプロドラマーとして活躍することも、十分可能です。
鬼束大我さん
6歳でプロデビューを果たし、9歳の時にジャズのの名門レーベルと日本人3人目となる契約を結んだという、天才ドラマーさんです。
ギネスブックに、「世界最年少プロドラマー」として認定されています。
国内外で活躍しており、海外では、
・「老練な黒人ドラマーのような本物の4ビート感覚」
・「エルビン・ジョーンズの再来」
・「アート・ブレーキーの生まれ変わり」
・「背中にファスナーが付いていて、その中にジャズのルーツを大切にする黒人のドラマーが入っているに違いない!」
などと言われるほどの絶賛ぶり。
まさに天才です。
本当に、誰かの生まれ変わりなのではないでしょうか。
ちなみに、ジャズというのは最も技術や知識が必要なジャンルです。
何も勉強したことがない初心者の方が、「何がすごいの?」と思いながら退屈して見る場面が、知識のある人間が見ると驚くようなことをしていたりするジャンルです。
そのジャズの有名レーベルと、日本人3人目となる契約をわずか9歳で結んだ、という凄まじさです。
彼の体形を考えると、プロになるために体格は関係ないようですね。
自宅での練習方法
本や太腿を叩く
固いものを叩きたいのなら本、弾力のあるものを叩きたいのなら太腿などを叩くのもありですね。
何といっても、家にあるものですぐに練習することができます。
練習パッドを使う
・メッシュタイプ
・ラバー製
があります。
メッシュタイプは、打面の張りを調整できることが特徴の練習パッドです。
小さい音で練習できるので、あまり周りを気にせず練習できそうですね。
Pearl パール トレーニングドラム スタンド付 SDN-14N
ラバー製の練習パッドは、音を確認しやすいことが特徴で、メッシュタイプより価格が安いです。
ただ、メッシュタイプより音が大きいです。
気になるようなら、タオルなどをかぶせるのがおすすめです。
EVANS エヴァンス 練習用パッド 6″ 2-sided Speed & Workout Pad RF6D 【国内正規品】
電子ドラムセットを買う
【DAP-3X + ヘッドホン + 接続ケーブル付】Roland/ローランド TD-11KV-S V-Drums
電子ドラムとは、ヘッドフォンをつけて、大きな音量で演奏を楽しむことができるものです。
いい音で練習ができるので、楽しみたい方におすすめでしょう。
しかし、「いい音」が出てしまうので、実力以上に上手になったように感じてしまうことがあるようです。
やはりヘッドフォンをつけられる電子ドラムとはいえ、意外と音が出る、との声もあり、とりわけバスドラムを足でドンドン叩く音は響くのだそうなので、騒音対策の観点から考えるとそんなにおすすめではないようです。
本物のドラムの音を想像しながら練習することが上達に大事、などの理由から、初心者の方は、練習パッドの方が上達しやすいという意見もありますが、
好きな曲に合わせて演奏することができる、電子ドラム用ソフトウェアもありますので、かなり楽しめそうです。
ドラムの有名メーカー
Pearl
パールは、日本の楽器メーカーです。
世界的に有名なメーカーであり、パール社のドラムは、国内外の有名ミュージシャンに愛用されています。
TAMA
こちらも、国内外の有名ミュージシャンから愛用されている有名メーカーです。
どちらも、ドラムヘッドやドラム用品なども販売しており、楽器店やスタジオで、ロゴマークをよく見かけるメーカーです。
今回ご紹介できなかったメーカーも、たくさんあります。
色々なドラムセット
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ドラムセットにはさまざまな色やメーカーがあり、スタジオに行った時など、部屋ごとに違うドラムセットが置いてあったりするので、見た目も楽しいですよ。
よく行くスタジオなら、気に入ったドラムセットがある部屋を予約するといいかもしれませんね。
ドラムセットによって音も違いますので、こだわりがある方は、スネアやペダルだけ持ち歩くこともおすすめです。
いかがでしたか?
以上、ドラム初心者向けに、基本的な知識や魅力について紹介しました。
アンサンブルの要となるリズムを作っていく楽器なので、責任とともに、やりがいも感じられそうな楽器ですね。
頑張って練習を続けていけば、きっと周りから頼られるような、素敵なドラマーになることができるでしょう。