稚内は北方領土を除き日本で最も北に位置する街で、サハリンまでは43kmと非常に近い位置にあります。 この街はロシアとの交流があって、市内の看板にはロシア語での表示もあり、晴れれば宗谷岬からサハリンの島影を望む北海道らしい雄大な景色を楽しめますよ!今回はそんな魅力ある街、稚内のおすすめ観光スポットを15ヶ所厳選してお届けします。
目次
1.宗谷岬
「日本最北端の地」碑
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宗谷岬は日本の最北端に位置する岬。北緯45度31分22秒には「日本最北端の地」と刻まれた碑が建っています。
この碑全体は北極星の三角錐を表し、丸い台座は「平和と協調」を、中央の「N」の文字は北を表現しています。
「日本最北端の地」の落日
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太陽が西に傾き水平線に沈み、やがて暮れなずむころになるとライトアップされ、訪れた人は物悲しさを感じるに違いありません。
付近の売店では「最北端到達証明書」が販売され、「宗谷岬」の歌が流れ、北の果てに来たことを実感することでしょう。
「日本最北端の地」の碑近くには樺太の探検をした間宮林蔵の像が立ち、荒涼とした丘の上には宗谷岬灯台が立っています。
ほかにも国境を接するこの地にはサハリンに派遣された「旧藩士の墓」や「平和の碑」、「祈りの塔」、「旧海軍望楼」など物悲しい雰囲気のする碑が多く建ち様々な歴史を今に伝えています。
「間宮林蔵」の立像
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間宮林蔵生誕200年を記念して1980年に建立。
肩に計測用の綱をかけて、探検をした樺太を向いて立っています。
宗谷岬灯台
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宗谷岬の高台に赤と白に彩られ凛とした姿で立つのが「宗谷岬灯台」。
1885年に北海道では3番目に建てられ、今もなお宗谷海峡を航行する船の安全を守っています。
平和の碑
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太平洋戦争が行われていた1943年、日本海軍とアメリカ海軍との間にこの地で激戦が繰り広げられました。
この海戦によりアメリカ潜水艦の乗員80名及び日本商船696名が日本海に水没。
両国の平和を祈願して1995年日米合同により慰霊碑が建立されました。
旧海軍望楼
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1902年ロシアに対する国境を守るために旧帝国海軍が建てた要塞。
この建物からは宗谷海峡を一望する一大パノラマが広がります。
宗谷岬の情報
・住所:北海道稚内市宗谷岬
・アクセス:JR稚内駅及び稚内空港より宗谷バスの定期路線バス「天北宗谷岬線」で、宗谷岬下車。
・電話番号:0162- 23-6161(稚内市役所))
・営業時間:終日開放
http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/sightseeing/rekishi_kankou/saihokutan/
2.利尻島・礼文島
利尻富士と呼ばれる秀麗な利尻島
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北海道の最北端の日本海に浮かぶ利尻富士は日本百名山の一つに数えられ、標高1,721mの高さがあります。利尻富士を登るには一合目から歩かなければならず大変であり、むしろ遠くからその美しい稜線を眺めることに価値があると言えましょう。
天塩から稚内に向かう途中に忽然と姿を現す利尻富士、高山植物が咲き乱れる礼文島から見る利尻富士はその美しさに立ちつくしてしまうほど感動するに違いありません。
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花の浮き島「礼文島」
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礼文島は利尻島共に日本海の最北端に浮かぶ島で初夏になると高山植物が美しく咲き乱れることより花の浮島ともいわれています。
http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/square/totteoki/img/130629_12.jpg
北端にはスコトン岬がありアザラシの可愛らしい姿を見ることもできます。
海の幸は豊富で特にウニやイクラ丼はぜひ試してほしいと思います。
他にも新鮮なカニやアワビ、ホタテを堪能するのも良いでしょう。
利尻島・礼文島の情報
・アクセス:稚内~利尻間 1時間40分
稚内~礼文間 1時間55分
・料金: 稚内~利尻島1等ラウンジ 4,200円、2等 2,140円
稚内~礼文島1等ラウンジ 4,630円、2等2,370円
http://www.town.rishiri.hokkaido.jp/kankou-annai/
3.稚内港
北防波堤ドーム
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稚内港から樺太に渡航する人でにぎわった昭和11に完成した防波堤で、2001年に北海道遺産となっています。
海からの高さは約14m、柱間は約6mの古代ローマ建築物を思わせる円柱が70本並び、長さは約427mあります。
夏にはドームの下にテントを張る旅行客も多く見受けます。
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北防波堤ドームの情報
・住所:稚内市開運町
・アクセス: JR稚内駅から徒歩 約7分
・電話番号: 0162-23-6386(稚内市政策調整部環境エネルギー課)
・営業時間:終日開放
http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/sightseeing/rekishi_kankou/dome/
稚内フェリーターミナル
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利尻島礼文島への玄関口であり、初夏には多くの人で込み合います。
中にはコンビニがあり、2階は広い待合室になっていて、かっての稚内の様子や北防波堤の写真が展示されています。
稚内フェリーターミナルの情報
・住所:稚内市開運2-7-1
・電話番号:0162-23-3780
・休業日:無休
・アクセス: JR稚内駅より徒歩約15分
http://www.heartlandferry.jp/rishiri/noriba.html
4.稚内公園
氷雪の丘公園
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「氷雪の丘公園」とも言われる稚内公園からは稚内港や稚内の市街地を眼下に治め良い天気の日にははるかサハリンを眺望することができます。
氷雪の門
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この地は望郷の門とも呼ばれる「氷雪の門」が建てられています。
2本の大きな門の間に女性が海を背にして建つこのモニュメントは、ソ連軍が侵攻してきた際に死を選んだ電話交換士の霊を慰めるために建てられたもの。
日本への望郷の念を抱きながら亡くなった女性に対し、祈りを捧げて欲しい地でもあります。
稚内公園の情報
・住所:〒097-0022 北海道稚内市中央
・アクセス: 稚内駅から徒歩で30分
・電話番号: 0162-22-2384(稚内市観光案内所)
・営業時間:終日開放
http://www.wakkanai-cci.or.jp/wakkanai-footpath/course_guide/course_wakkanai_park/
5.サロベツ原生花園
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サロベツ原生花園は稚内の南、日本海沿岸に広がる湿原でラムサール条約に登録されています。
初夏になるとエゾカンンゾウやカキツバタなどの高山植物が所狭しと咲き乱れ一面のお花畑となります。
海に浮かぶ雄大な利尻富士を背景に一大パノラマが展開し感動で見入ってしまうに違いありません。
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秋の訪れは早く9月になると観光客の姿もまばらになり、冷たい風が吹き渡り寂しさを感じることとなります。
北海道らしい雄大な自然を見たいと思う人にはおススメのところです。
サロベツ原生花園の情報
・住所:天塩郡豊富町上サロベツ
・アクセス:・稚内空港より車で約1時間・稚内駅から列車で約45分
・電話番号:0162-82-3232(サロベツ自然再生協議会)
・営業時間:終日開放
http://sarobetu.info/map/sarobetumap3.htm
6. ノシャップ寒流水族館
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ノシャップ寒流水族館は稚内市開基90年を記念して、日本で最も北に位置する水族館としてノシャップ岬に誕生しました。
ここでは北の海の生き物を約120種展示しています。
90トンの巨大回遊水槽には北の海に棲むカレイやホッケが優雅に泳ぐ姿を見ることができます。
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館内ではアザラシの餌やりやショーが行われ子供たちの歓声が響き渡ります。
家族ずれにはおススメのところです。
ノシャップ寒流水族館の情報
・住所: 稚内市ノシャップ2丁目2番17号
・アクセス: ・車JR稚内駅よりノシャップ岬へ約10分
・電話番号: 0162-23-6278
・営業時間:夏期間 4月29日~10月31 9:00~17:00
冬期間 11月 1日~ 3月31日10:00~16:00
・料金:個人:500円(一般) 100円(小中学生)
http://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/suizokukan/
7. 開基百年記念塔・北方記念館
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稚内の開基100年を記念して1978年に建てられた建築物。
稚内公園の丘に立ち海抜は250mあり、秀峰利尻富士や礼文島、晴れた日にはサハリンを望む一大パノラマが展開します。
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展望台の1、2階部分には北方記念館がおかれサハリンや稚内の郷土についての資料やアイヌの資料が展示されています。
サハリンを探検した間宮林蔵の足跡をたどることもできます。
開基百年記念塔・北方記念館の情報
・住所:稚内市宗谷村ヤムワッカナイ
・アクセス: JR稚内から車で約15分
・電話番号:0162-24-4019(稚内市役所 教育部 教育総務課)
・営業期間 4月29日~10月31日(月曜休業)
・営業時間:通常 9:00~17:00
夜間18:00~21:00(6月~9月)
・料金(通常) 個人: 400円(一般) 200円(小中学生)
http://w-shinko.co.jp/hoppo-kinenkan/
8.宗谷岬ウィンドファーム
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稚内は一年を通して7m以上の風が常に吹く風の街。
宗谷岬に広がる牧草地帯には直径61mほどの巨大な風車が57基点在しています。
風が吹くと白い風車が一斉に廻りはじめ、他には見られない印象的な景色を作り出します。
この風車群は国内最大級の風力発電所として稚内の電力使用量の60%ほどを生み出しています。
観光施設ではなく立ち入り禁止の区域もありますが、ぜひドライブのルートに加えたいものです。
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宗谷岬ウィンドファームの情報
・住所: 北海道稚内市宗谷岬
・アクセス:稚内市内より国道238号線経由北海道道889号線約40分
・電話番号: 0162-76-2328(株式会社ユーラスエナジー宗谷)
http://www.rera-vie.jp/wind_power/souya_windfarm.html
9. 稚内副港市場
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稚内の第一副港に2007年に開かれたお土産や温泉、食事が楽しめる複合商業施設で底引き網漁で反映したころをしのぶレトロな雰囲気となっています。
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日帰り温泉が楽しめる稚内天然温泉「港のゆ」があり、稚内港を一望することができます。
また周辺の海でとれた海産物のお土産を売る「市場棟」やラーメンやもつ鍋、ロシア料理が味わえる「波止場横丁」などがあり、「港ギャラリー」では観光情報を提供してくれます。
稚内副港市場の情報
・住所:稚内市港1丁目
・アクセス:稚内駅~副港市場徒歩10分
・電話番号: 0162-29-0829
・営業時間:副港市場(8:00~20:00)
港ギャラリー(10:00~23:00)、
港のゆ(10:00~22:00)
波止場横丁(11:00~23:00)
http://www.wakkanai-fukukou.com/
10.宗谷丘陵周氷河地形
なだらかに続く丘陵
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宗谷丘陵周氷河地形は宗谷岬の南になだらかな丸みをある形をして形成される地形。
この地は約1万年まで続いた氷河期に凍結と融解を繰り返すことにより作られたもので、2004年には北海道遺産に登録されています。
北海道らしい景色を堪能したいと思う人にはぜひ訪れてほしいところです。
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黒牛の放牧
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明治時代に発生した山火事により低木しか生育せず、夏になると広大な牧場には黒牛が放たれ、草を食む雄大な景観を形作っています。
宗谷丘陵周氷河地形の情報
・住所: 稚内市宗谷岬
・アクセス: JR稚内駅から、宗谷バスで45分ほど、宗谷岬で下車し歩いて約15分
・電話番号: 0162-24-1216(稚内観光協会)
・営業時間:常時開放
https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/midokoro/spot/syuhyogachikei.html
11.ノシャップ岬
稚内の西北端に位置するノシャップ岬はアイヌ語で「岬があごのように突き出すところ」という意味。
この岬からは秀峰「利尻島」・花の浮島「礼文島」を望むことができます。
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日暮れには水平線に陽が沈み、海はオレンジ色に輝き感動的な景色を作り出します。
訪れた人は時の過ぎるのを忘れ見入ってしまいます。
時間のある人はぜひこの地を訪れ感動を味わっていただきたいと思います。
ノシャップ岬の情報
・住所: 稚内市ノシャップ
・アクセス: JR稚内駅前から宗谷バス市内線で10分、ノシャップ下車、徒歩5分
・電話番号: 0162-24-1216 (稚内観光協会)
・駐車場:あり
http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/sightseeing/shizen_zekkei/nosyappu/
12.北門神社
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日本最北端の神社で1785年創始の由緒ある神社。
稚内駅より歩いて稚内公園を目指す際に立ち寄れ、高台にありますので港を一望できます。
北門神社から稚内港を望む
北門神社の情報
・住所: 稚内市中央1丁目1番21号
・アクセス: JR宗谷本線稚内駅より徒歩15分
・電話番号: 0162-22-2944
http://www.hokkaidojinjacho.jp/data/08/08001.html
13.真言寺
北海道三十三観音霊場の第27番札所で日本最北の真言宗のお寺。
稚内の地名は真言寺の脇を流れる川が語源で「ヤムワッカナイ」と言われ、アイヌ語できれいなつめたい川の意味。
稚内の地名のもとともなったところですので、稚内旅行の際には訪れたいものです。
真言寺の情報
・住所:北海道稚内市中央5丁目11-21
・電話番号:0162-23-4846
14.大沼
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大沼は稚内市北の宗谷湾に近い沼。オオハクチョウやコハクチョウをはじめ多くの渡り鳥がシベリアを行き来する中継地として飛来することで知られています。沼に面して大沼野鳥観察館があって野鳥に関する展示を見たり、双眼鏡や望遠鏡を借りて野鳥を身近に観察することができます。
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秀峰利尻富士を背景に写真を撮ればよい思い出に残ることでしょう。
大沼の情報
・住所:稚内市大字声問村 字声問原野
・電話番号:0162-26 – 2965(稚内振興公社)
・開館日:大沼野鳥観察館1月29日〜11月25日
※但し3月1日〜24日まで休館
・料金:無料
・アクセス:JR稚内駅からバスで約25分「声問」で下車、徒歩で約20分
http://w-shinko.co.jp/birdhouse/
15.メグマ沼自然公園
メグマ沼は水深2mほどの海跡湖で周囲には約77.5haにもなるメグマ沼湿原があります。
原生花園には長さ3.5kmほどの木道が張り巡らされ、初夏になるとヌマカヤ、ゼンテイカ、エゾノリュウキンカ、ノハナショウブなどの美しい草花が見られます。
訪れる人も少なく多くの自然が残される穴場でもあります。
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メグマ沼自然公園の情報
・住所:稚内市声問村恵北
・電話番号:0162-24-1216(稚内観光協会)
・アクセス:稚内駅からバスで40分
http://www.wakkanai-cci.or.jp/wakkanai-footpath/course_guide/course_meguma/
まとめ
日本の最北端「稚内」!
ここは雄大な景色があり、北海道らしさがいたる所に残されているところです。
遠くサハリンの島影を望めば、この地が国境の街であることを改めて感じることでしょう。
この街はまた美味しい海の幸が楽しめるところ、雄大な景色と共にその味を堪能してください!