初めて園芸やガーデニングをする時に、一番大切なのは「土作り」です。 しかし、一度も園芸した事がない人からすれば、何をどうしていいかわからないものです。 特に、ガーデニングでもお花を植えるのと、野菜を作るのでは土の作り方も違うので注意しましょう。 今回は、園芸やガーデニングで初心者が心がけておくべき注意ポイントなどを紹介したいと思います。
目次
土作りとは、何故必要なのか?
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庭や園芸する時には、まず「土選び」と「土作り」が非常に大切になっていきます。
何故なら、基本となる「土」が悪かったら、どんな植物もちゃんと育つことが出来ませんよね?
その為にも、良い庭を作る為には、しっかりとした「土作り」が必要になります。
良い土って、どんな土なの?
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良い土に必要な条件として外せないのが、「排水性、保水性、通気性、保肥性が良いこと」ですね。
園芸用語で言うと、「団粒構造の土」と呼ばれるものが、「良い土」にあたります。
団粒構造とは、砂や粘土など様々な土の粒子(単粒)がくっつきあって小さな固まり(団粒)を形成して重なっている状態のことです。
サラサラしている土ではなく、少し塊のある土がホームセンター等でもよく販売されていると思います。
フカフカしていて、よい匂いがするのが特徴ですね。
団粒と団粒の間には大きなすき間、団粒の中には小さいすき間があるので、そこから排水・通気・保水・保肥に役立つ為、植物が根を張りやすくなるのです。
もし庭の土が良い土では無かった場合は、ホームセンターや通販などで購入するといいでしょう。
購入した土を、庭の土と混ぜる事によって、土壌を簡単に改良することができます。
ガーデニングの土は、「赤玉土7:腐葉土3」の割合!
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「赤玉土7:腐葉土3」の土をベースにして、保水力を高めたい時には、ピートモスやバーミキュライトを全体の1割ほど混ぜるようにしましょう。
日本の土壌は強酸性が多いため、植物にとってあまり適したものではありません。
ですから、石灰を混ぜて植物に適した弱酸性から中性の土に中和して、栄養を与えるため、肥料を混ぜてあげましょう。
適した肥料を与えることで、植物の生育が良くなり、病気や害虫などの被害を抑えることができます。
ただし、育てる植物によって必要な養分が異なるので、肥料はよく調べてから与えるようにしましょう。
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ガーデニングには、通気性に優れた赤玉が最も一般的な土と言われています。
また、腐葉土は、通気性と保肥力に優れている為、養分をたっぷりと蓄えています。この2つの土をブレンドするのが最強といわれています。
赤玉土は、多肉植物にも最適
また、赤玉土は多肉植物を植える時にも最適と言われています。
サボテンや多肉植物専用の培養土として使うのがオススメです。赤玉土を多肉植物に使用する時は、パーライト・バーミキュライト・鹿沼土などを混ぜて下さいね。
また、多肉植物は、水を与えすぎると枯れてしまうので気をつけましょう。
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腐葉土は、どこで買えばいい?
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腐葉土の価格は、大抵1袋20Lで約700~1,000円、40Lで約1,000~1,300円で購入出来ます。
購入の仕方は、ホームセンターやインターネットで購入することができますが、インターネットの場合、粗悪品も結構出回っているので注意が必要です。
腐葉土は、自分でも作れる?
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また、自宅の庭の枯葉を集めて腐葉土を作る事もできます。
作り方は、超簡単!
庭の隅に穴を掘って、落ち葉を入れて土を被せるだけです。
ただ、半年~1年ほど時間がかかるので購入した方が早く効率良く出来ます。
野菜を作る時は、腐葉土は絶対に必要!
野菜は土の粒と粒の間にある酸素を根から取り込み、呼吸をしています。つまり、土がある程度粒状でないと、空気が入っていかず、酸素不足になってしまうのです。そのため、十分に耕して土の中に空気を送り込むとともに、腐葉土などを混ぜて土を粒状にしておくことも必要です。
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また、野菜を作る場合は、野菜ごとに好む土の配合は違いますので注意しましょう。
赤玉土(小粒)と黒土、完熟堆肥か腐葉土を1:1や2:1辺りで混ぜ合わせた土をブレンドとして使用するのがオススメです。
また、野菜を作る時は小石を取り除いて、酸素を充分に土の中に送りこむために、土をフガフガにするまで耕す事が大切ですよ。深さ20~30cmほど掘って耕すのがコツです。
消石灰を混ぜて、雨にも負けない土作りを
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消石灰とは、水酸化カルシウムの別名です。水酸化カルシウムは、全国各地で採掘される石灰石に水を加え、熟成させることで粉末状になります。
こんにゃくの凝固剤といった食品、化粧品など生活用品、砂や改装中術物と練り合わせたものは、壁や天井に塗られる漆喰(しっくい)として多く利用されています。目に入ると有害なことから、今では使われなくなりつつありますが、学校のグラウンドに白線として引いていたのも消石灰なんですよ。
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また、土に消石灰を混ぜる事によって、アルカリ性(pH度数)を高める効果があります。
土を改良するときは、植物を植え付ける2週間前に消石灰をまいておきましょう。そして、1週間前には肥料を混ぜておきましょう。灰と肥料は、同時に混ぜないように気をつけましょう。
アンモニアガスを起こす原因となります。
肥料とには、どんな種類がある?
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植物の根、葉、花の生長にはそれぞれ異なる栄養素が必要になるため、肥料も様々な種類があります。
主に、色々な肥料を混ぜた「複合肥料」と、1つの栄養素しか含まない「単肥」に大別され、さらに、それぞれに有機物質由来の「有機肥料」と、化学的に合成された「化成肥料」があります。
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また、植物を元気に育てる為には肥料も必要です。
植物を育てる為には、良質の土の他に適量の日光・水・空気・栄養素が必要です。
肥料も水も、与えすぎてはいけません。どちらも適量が必要になります。
なるべく、植物の生長段階に合わせた量の肥料を与えることが大切です。
また、葉っぱが生長して花つきが悪くなってしまう原因になるので、花を咲かせる時期には窒素成分の多い肥料を与えるのは辞めましょう。
「必要なものを、必要なとき、必要なだけ与える」のが大切ですよ。
土だけ使えば良いのではなく、しっかりとしたケア良いも必要
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また、ガーデニングは良い土だけを使えばいいものではありません。その後のケアも大切になっていきます。
病原菌や害虫が住み着いたり、雑草が生えやすくなっている土壌だと、病気や害虫の被害が再発しやすくなる為注意が必要です。
古い土を使い続けるのではなく、市販であれば、未使用の新しい土を使うか、土壌改良材を混ぜて新たに作り直した土を出来るだけ使うようにしてくださいね。