掃除

オーブントースタの頑固な汚れやコゲに!ピカピカに落とすお掃除術

オーブントースターの油汚れや真っ黒になったコゲのかたまり。
キレイにしなきゃと思ってはいても、ついつい後回しにしていませんか?
お掃除方法が分からなかったり、大変そうで敬遠してしまったり。
でも、そのまま放置して使い続けると、汚れはさらに蓄積していく一方です。オーブントースターのお掃除術を身につけ、気になる汚れとコゲをピカピカにしてしまいましょう!

オーブントースターの主な3つの汚れ


パンのトーストはもちろん、フライの温めなおしにホイル焼きにクッキーに。コンパクトでさまざまな調理に大活躍のオーブントースター。毎日頻繁に使う分、すぐに汚れてしまいます。
使い終わったらその都度お掃除すればいいのですが、忙しい毎日の中でついつい後回しになって、いつの間にか頑固な汚れが溜まってしまうことに。
では、そんなオーブントースターに溜まりがちな汚れを詳しく見ていきましょう。

パンくず汚れ

トーストや温めなおした時のフライのパン粉などから落ちるパンくず。トースターの汚れが溜まる最も大きな要因です。

油汚れ

ピザやグラタンなどを焼いたときに落ちたチーズや跳ねた油によって、トースターの上や横、窓ガラスがベトベトに汚れていることがあります。
 

黒くこびりついたコゲ

放置したままのパンくずや油汚れが使い続けているうちに焦げてしまい、トースター内、網、パンくずトレイなどに黒くこびりついてしまうことがあります。

オーブントースターの掃除方法


放置してしまった頑固な汚れは、オーブントースターにしっかりとこびりつき、なかなか落とすことができません。だからといって、黒く汚れたまま使い続けることは、不衛生なうえ、コゲが熱線に触れることで火事になってしまう危険性も。
「酸性」の性質を持ったこげや油汚れは、「アルカリ性」で中和して溶かすことでピカピカになりますよ。蓄積した分少し手間はかかってしまいますが、一度お掃除方法を身につければとっても簡単!気になる汚れをすっきり落として、今日からキレイなオーブントースターを使いましょう!

しぶといコゲは「重曹」で掃除する

キッチンまわりのお掃除に大活躍の「重曹」。弱アルカリ性の重曹が、酸性の油汚れを中和し、キレイに溶かしてくれるのです。また、ナチュラルクリーニングとも呼ばれ、自然由来の成分からできているため、手肌や環境にやさしく、小さなお子さんやペットのいるご家庭でも安心して使うことができます。スーパーやドラッグストアなどで手軽に手に入れられることもうれしいポイント。
ただし、アルミ製のオーブントースターをご使用の場合、重曹でお掃除してしまうと、黒く変色したり腐敗してしまう可能性があります。お掃除を始める前に、取扱説明書などで必ずご使用のオーブントースターの材質を確認しておきましょう。本体は別の材質でも、網やパンくずトレイがアルミ製の場合もあります。メーカーに問い合わせて確認しておくのもオススメです。

事前準備

まず、汚れを落とす強力アイテム、「重曹スプレー」と「重曹ペースト」作りからはじめましょう。

【重曹スプレー】


スプレーボトルに水またはお湯500mlと重曹大さじ1を入れてよく混ぜ合わせれば完成です。

【重曹ペースト】

重曹大さじ3をボウルに入れます。水大さじ1を少しずつ混ぜて、トロトロのペースト状になったら完成です。
重曹:水がだいたい3:1の割合になるように調節してください。

まず、「重曹スプレー」を使ってお掃除します。

掃除方法

  1. 電源プラグを抜いておきます。火傷をしないように、オーブントースターが冷たくなっていることを確認してからお掃除をはじめてください。また、手が荒れてしまわないよう、ゴム手袋を着用しましょう。
  2. お掃除しやすくするため、オーブントースターの網やパンくずトレイなど、取り外せるものをすべて取り外します。
  3. ヘラを使って、オーブントースター本体の庫内、網、パンくずトレイにこびりついたコゲをそげ落とします。ヘラの代わりに、使っていないプラスチック製のカードでも落とすことができますよ。また、庫内に溜まったパンくずなども歯ブラシを使って丁寧にかき出しておきましょう。
  4. 重曹を使う前にこびりついたコゲやパンくずを取り除くことで、汚れがさらに落ちやすくなります。

  5. オーブントースターの庫内、窓ガラス、網、パンくずトレイに、重曹スプレーを満遍なく吹きかけます。その上からキッチンペーパーをかぶせてパックし、15分ほど放置。次第に、コゲや油汚れがキッチンペーパーに浮き上がってきます。
  6. 時間が経ったらキッチンペーパーをはがし、布巾やメラミンスポンジで汚れを拭き取ります。網などは、歯ブラシを使って隅々まで汚れをかき出しましょう。最後に、かたく絞った布巾で全体を水拭きします。
  7. トースターの外側も、重曹スプレーを振りかけてキッチンペーパーで拭けばキレイになりますよ。
    全体の汚れが落ちたら完了です。

重曹スプレーでほとんどの汚れをキレイにすることができますが、なかなか取れないのがしっかりとこびりついた頑固なコゲつき。このコゲつきには「重曹ペースト」がオススメです。

掃除方法

  1. オーブントースターのコゲが気になる箇所に、スプーンを使って重曹ペーストをたっぷり塗ります。
  2. しっかりと塗ったら、重曹ペーストの上からサランラップをかぶせてパックし、1~2時間ほど放置します。
  3. しばらくすると重曹ペーストが固まってきます。時間が経ったら、サランラップを外して汚れとコゲをキレイに拭き取ります。それでも取れないコゲは、スポンジでこすり洗いしたり、ヘラやカードを使って重曹ペーストと一緒に削り落としましょう。
  4. 最後に、かたく絞った布巾で水拭きし、重曹の成分を拭き取ったら完了です。

重曹スプレーと重曹ペーストで頑固な汚れやコゲをしっかりと落としてしまいましょう!

頑固な油汚れは「セスキ炭酸ソーダ」で掃除する

オーブントースターの汚れやコゲには「セスキ炭酸ソーダ」を使ってお掃除するのもオススメです。セスキ炭酸ソーダは、重曹と同じ「弱アルカリ性」で、ナチュラルクリーニングと呼ばれる手肌と環境にやさしい溶剤。しかし、重曹よりもpH値が高く、汚れ落としに重曹の10倍効果があるとされています。セスキ炭酸ソーダは、ホームセンターや大型の100円ショップなどで購入可能。
ただし、重曹と同様、アルミに使用すると黒く変色したり腐敗してしまう可能性があるので注意が必要です。セスキ炭酸ソーダを使ってお掃除する前に、取扱説明書などでご使用のオーブントースターの材質をしっかり確認しておきましょう。本体は別の材質を使っていても、網やパンくずトレイがアルミ製の場合もありますので注意してください。

油汚れに効果抜群、「セスキ炭酸スプレー」作りからはじめましょう。

事前準備

【セスキ炭酸スプレー】


水500mlとセスキ炭酸ソーダ小さじ1(5g)を入れてよく混ぜ合わせれば「セスキ炭酸ソーダ水」のできあがり。これをスプレーボトルに入れ、気になる汚れに直接スプレーして使っていきましょう。

掃除方法
  1. 電源プラグを抜いておきます。火傷をしないように、オーブントースターが冷たくなっていることを確認してからお掃除をはじめてください。セスキ炭酸ソーダは手肌にやさしいとされていますが、敏感肌の私が使用したところ、少し刺激を感じました。手が荒れてしまわないよう、ゴム手袋を着用しましょう。
  2. お掃除しやすくするため、オーブントースターの網やパンくずトレイなど、取り外せるものをすべて取り外します。大きめのバケツや桶にセスキ炭酸ソーダ水を入れ、取り外した網やトレイをしばらく浸しておきましょう。
  3. ヘラやカードを使って、オーブントースターの庫内にこびりついたこげをそげ落とします。また、隙間に挟まったパンくずなども歯ブラシを使って丁寧にかき出しておきましょう。こうすることで、セスキ炭酸ソーダが根本まで届いて汚れが落ちやすくなります。
  4. オーブントースターにセスキ炭酸スプレーを満遍なく吹きかけます。汚れをしっかり浮き出させるため、20分ほど放置。汚れがひどい場合は、キッチンペーパーを上からかぶせてパックしましょう。
  5. 時間が経ったら、トースター本体をメラミンスポンジでこすり洗いします。
  6. キッチンペーパーで汚れを拭き取った後、かたく絞った布巾でキレイに水拭きしたら庫内の掃除は完了です。
  7. セスキ炭酸ソーダ水に浸しておいた網やトレイも軽くスポンジでこすって水洗いします。汚れが残っている場合は歯ブラシで磨き落としてください。
  8. 外側や窓ガラスも、セスキ炭酸スプレーを振りかけてキッチンペーパーでキレイに拭き取りましょう。

セスキ炭酸ソーダはpH値が高く、油汚れには効果抜群ですが、研磨力はそれほど期待できません。そのため、こびりついた頑固なコゲには、研磨力のある重曹ペーストを使ってキレイにすることをオススメします。

アルミ製のオーブントースターは「中性洗剤」で掃除する

重曹やセスキ炭酸ソーダを使用すると、黒く変色したり腐敗してしまう場合があるので、アルミ製のオーブントースターには食器用の「中性洗剤」を使用しましょう。

事前準備

アルミ製のオーブントースターのお掃除は、基本的にはいつもお使いの食器用中性洗剤を使用するため、事前に何かを準備する必要はありません。ただし、キッチン用のクレンザーがあると、しぶといコゲを取る際に重宝しますよ!

掃除方法
  1. 電源プラグを抜いておきます。火傷をしないように、オーブントースターが冷たくなっていることを確認してからお掃除をはじめてください。手が荒れてしまうのを防ぐため、ゴム手袋を着用しましょう。
  2. お掃除しやすくするため、オーブントースターの網やパンくずトレイなど、取り外せるものをすべて取り外します。大きめのバケツや桶に50℃くらいのお湯を溜め、中性洗剤を数滴混ぜ合わせて、外した網などを浸しておきます。
  3. ヘラやカードを使って、オーブントースターの庫内にこびりついたこげをそげ落とします。また、隙間に挟まったパンくずなども歯ブラシを使って丁寧にかき出しておきましょう。
  4. 中性洗剤を2~3滴含ませた布巾で、庫内や窓ガラス、外側の汚れを拭き掃除します。細かい場所は歯ブラシを使って汚れを丁寧に磨き落としましょう。
  5. 汚れがひどい場合は、水に溶いた中性洗剤をキッチンペーパーに含ませ、サランラップでパックをしてから拭き取ってください。しぶといコゲには、キッチン用のクレンザーを使って磨くことをオススメします。このとき、傷をつけてしまわないように磨きすぎには注意しましょう。
  6. かたく絞った布巾で水拭きし、さらに乾いた布巾で水気をしっかり拭き取ったら庫内のお掃除は完了です。
  7. 中性洗剤に浸しておいた網やトレイを軽くスポンジでこすって水洗いします。汚れが残っている場合は歯ブラシで磨き落としてください。最後に乾いた布巾で水気を拭き取ります。

網やパンくずトレイのみアルミ製の場合、オーブントースター本体は重曹やセスキ炭酸ソーダを使用してお掃除するとよりキレイにすることができます。その際、アルミ製である網とパンくずトレイは必ず中性洗剤を使用するようにしましょう。

ヒーターは取り扱い注意
オーブントースターの内部にあるヒーターは、急激な温度変化や衝撃に非常に弱く壊れやすいので、お掃除する際には注意が必要です。他の箇所のようにゴシゴシ磨いてしまうと割れてしまうことに。あまり汚れていない場合はやわらかいタオルでやさしく拭く程度にしましょう。
また、汚れがひどい場合は、「セスキ炭酸スプレー」を使用してキレイにしましょう。
セスキ炭酸スプレーをキッチンペーパーに染み込ませ、完全に冷えた状態のヒーターに貼りつけてパックします。20分ほど放置すると汚れが浮き出てくるので、ラップを外し、水分をタオルでやさしく拭き取りましょう。
ヒーターのお掃除は、完全に冷えてから、そしてやさしく拭くことが鉄則です!

オーブントースターを汚れにくくする方法


オーブントースターの汚れやコゲは、とっても頑固。重曹やセスキ炭酸ソーダなどを使用してキレイに落とすことができますが、少し手間がかかってしまうもの。せっかくキレイにしたら、なるべく汚れないように使っていきましょう。
汚れにくく使うコツは「アルミホイル」。
網の上にアルミホイルを敷くと油やパンくずが下に落ちるのを防ぐことができます。さらに、一番汚れやすいパンくずトレイにアルミホイルを敷いておくのもオススメ。アルミホイルを定期的に交換するだけで、トレイをキレイなまま使うことができますよ!
また、使い終わったら飛び跳ねた油を拭く、パンくずを捨てるなど、使うたびに軽くお掃除する習慣をつけておくとよいでしょう。

オーブントースターは月1回のお掃除でキレイを保とう


毎日使うオーブントースター。汚れやコゲが気になっていても、忙しい毎日の中でついつい後回しにしてしまいがちですが、お掃除しなければ汚れはどんどん蓄積してしぶとくこびりついていく一方…。
そうなる前に、オーブントースターは、月1回のペースでお掃除することをオススメします。また、アルミホイルを使ったり、使い終わったら軽く掃除をするなど、汚れないように使っていくこともポイント。キレイなオーブントースターで気持ちよくお料理しましょう!
ただし、重曹やセスキ炭酸ソーダでも太刀打ちできない頑固過ぎる汚れは、無理に落とそうとすると破損や故障の原因となる可能性があります。そのような場合は、お掃除業者に依頼することをオススメします。