掃いても掃いても落ちてくる葉っぱ…。
次から次へと落ちてくるため、季節になると落ち葉掃除が欠かせません。
でも、ほうきで掃くと落ち葉と一緒に地面の土を掘ってしまったり、砂利が混じってしまったりと、意外と大変なんですよね。だんだん面倒になってしまいます。
そこで、落ち葉掃除をよりラクにしてくれる「お掃除のコツ」と「便利アイテム」を調査しました。ぜひご覧ください。
落ち葉掃除の悩み
ただ掃くだけでは終わらない落ち葉掃除。葉っぱが落ちる場所、地面の状態などによってはさまざまなトラブルが生じ、キレイになるまでに数時間かかってしまうことも。ではまず、落ち葉掃除によくある「悩み」にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
- 掃いてもすぐ落ちてくる
- すぐ処理しないと風がまき散らす
- 砂利で落ち葉が集めにくい
- 枝や小石が混ざる
- 土を掘ってしまう
- 草や芝生にからみつく
- 雨が降った後は濡れた落ち葉が地面にへばりついてしまう
子どもやペットを遊ばせるために作った芝生や、殺風景なコンクリートをオシャレにするために敷いた砂利。
こだわったお気に入りのお庭も、落ち葉の季節になると一気に嫌気がさしてしまう…。
「落ち葉掃除がこんなに大変だったなんて」、と毎日憂鬱になっている方はとても多いようです。
落ち葉掃除の場所と相性のいい道具
落ち葉を放置すると、いずれ腐って汚い見た目になり、さらに虫がわいてしまうなど状況が悪化する一方。大変でも、お掃除は避けて通れません。落ち葉掃除には葉が落ちる場所と相性のいい道具があります。落ち葉掃除をよりラクにするため、まずは場所と道具の相性を把握しましょう。
地面の状態 | 竹ほうき | 熊手 | ブロワー |
砂利 | × | × | ○ |
土 | △ ※やわらかい土の場合は× | △ ※かたい土の場合は× | △ |
コンクリート | ○ | × | ○ |
芝生 | △ | ○ | ○ |
〇…相性がよい
△…まあまあ相性がよい
×…相性が悪い
竹ほうき
細い竹をいくつも束ねて作られた、とても大きく丈夫な「竹ほうき」。落ち葉掃除の代表的なアイテムです。コンクリートやブロック、かたい土など、「かたい地面」との相性が抜群。竹は細くても丈夫な素材のため、かたい地面にこすりつけてもへたれることがありません。
地面を軽く撫でるように掃くと、掃き散らかすことなく効率的に落ち葉を集めることができます。
熊手
手のひらを広げたような形をしている「熊手」。こちらもほうきと並んで落ち葉掃除の代表アイテムです。やわらかい土や芝生などの「やわらかい地面」との相性が抜群。幅の広い大きな手のような形をしているため、広範囲の落ち葉も一気にかき集めることができます。
地面に熊手を軽く押しあてながら手前に引くように集めることがポイント。
ブロワ
大きなドライヤーのような形をしている「ブロワ」。電気やエンジンを使って風を出し、パワフルな風力で落ち葉を一気に集めることができます。風で吹き飛ばすため、ほぼどんな地面とも相性がよく、竹ほうきや熊手では届かないような狭い隙間もお掃除できる、オールマイティーなお掃除アイテム。
また、風で吹き飛ばすだけでなく、掃除機のように吸い込む機能も付加されたブロワバキュームというアイテムもあります。
落ち葉の掃除方法
場所と道具の相性を把握したところで、早速、効果的な落ち葉のお掃除方法を確認していきましょう。基本の流れは、落ち葉を一カ所に集め、ゴミ袋に入れて、最後に残った細かいゴミを取ることです。
- ブロワ
- 竹ほうき(または熊手)
- ちりとり
- 普通のほうき
- ゴミ袋
- 細かい場所のお掃除はブロワで
植木や庭木の下など、竹ほうきや熊手が使い場所にたまった落ち葉をブロワでお掃除しやすい場所まで吹き飛ばします。 - 場所に合わせた道具を使って一カ所に
ブロワ(どんな地面でもOK。とくに砂利には効果絶大)、竹ほうき(かための地面)、熊手(やわらかめの地面)などを使って、落ち葉を一カ所に集めます。壁際に落ち葉を追い込むように集めると、風で飛ばされることがありません。 - 落ち葉をゴミ袋へ
ちりとりを使って、落ち葉をゴミ袋に入れます。落ち葉をゴミとして出す場合は、このときに分別も必要となります。基本的には、「落ち葉や小枝は燃えるゴミ」、「小石は燃えないゴミ」。小石が混ざらないように注意しましょう。 - 細かいゴミまでキレイに
落ち葉をゴミ袋に入れ終わったら、最後に残った細かいゴミを普通のほうきとちりとりを使ってキレイにお掃除します。ブロワバキュームがある場合は、吸い取り機能を使うと便利です。 - 側溝も忘れずに
落ち葉がキレイになったら、側溝の落ち葉もお掃除しておきましょう。側溝に大量の落ち葉が溜まってしまうと、排水が詰まってしまう場合があります。ほうきやブロワバキュームで軽く取り除いておくと安心です。
落ち葉掃除はとても大変で面倒な作業…。でも、場所に合わせた道具を使用することで一気に効率がよくなりますよ!
落ち葉掃除のコツ
面倒な落ち葉掃除はできるだけ手間をかけずに済ませたいもの。そこで、より効率よくお掃除をするために押さえておきたい「落ち葉掃除のコツ」をみていきましょう。
落ち葉は乾いた状態のときに集める
雨などで濡れた落ち葉は、地面にへばりついて集めにくく、水分を含んで重くなっているため、ブロワを使ってもうまく舞ってくれません。余計な手間と時間がかかってしまうため、落ち葉が乾いている穏やかな天気の日にお掃除するようにしましょう。ただし、天気がよくても風が強い日は避けた方が無難です。せっかく集めた落ち葉が風で待って二度手間になってしまうことも。
竹ぼうきは斜め45度
竹ほうきを使う場合は、柄を地面に対して45度の角度にして掃くことがポイントです。竹ほうきを垂直に使ってしまうと、毛の先端部分しか地面に触れませんが、45度の角度で使うと、毛の大部分が地面に触れて落ち葉を一気に集めることができるのです。
コンクリートに張り付いた落ち葉にはPPほうき
コンクリートやアスファルトに張りつた落ち葉のお掃除には、毛先部分がポリプロピレン(PP)でできた化繊ほうきがオススメ。水に強く、毛先がかたくて丈夫なため、雨上がりの濡れた落ち葉もはがしやすくて便利です。
平らな場所は雪かきスコップも便利
かたく平らで広範囲に溜まってしまった落ち葉を集める場合は、雪かきスコップを使うのも便利。雪かきスコップは造りが丈夫で幅広なため、一気に落ち葉を集めることができます。
落ち葉掃除の道具おすすめベスト3
落ち葉掃除をよりラクにするためには、便利なアイテムを使うと効果的です。そこで、落ち葉掃除のマストアイテム「ブロワ」と落ち葉を捨てる際に必要な「ちりとり」のオススメアイテムをランキングでご紹介します。ぜひ参考にしてください。
ブロワ・おすすめベスト3
散らばった落ち葉や、庭木の下などに溜まった落ち葉をパワフルな風力で吹き集めるブロワ。落ち葉集めには欠かせないアイテムで、多くのメーカーから種類豊富に販売されています。そこでまず、ブロワのオススメベスト3からみていきましょう。
1 位 | 2 位 | 3 位 | |
商品名 | マキタ 充電式ブロワ 18V UB183DZ | RYOBI ブロワバキューム RESV-1000 | E-Value ハンディブロワ EBL-500V |
メーカー | マキタ(Makita) | RYOBI | 藤原産業 |
価格 | 12,600円(本体のみ) ※バッテリー・充電器別売り | 18,000円 | 3,216円 |
特徴 | 便利なコードレス! | ブロワ&バキュームの外用掃除機! | コスパ最高! |
1位「充電式ブロワ 18V UB183DZ」
- メーカー:マキタ(Makita)
- 価格:12,600円(本体のみ) ※バッテリー・充電器別売
- 内容量:1.9kg
便利なコードレスとロングノズルがポイント。充電式ながらパワフルな風量で、庭中の落ち葉を拭き集めることができます。コードを気にする必要がなく、また立ったまま作業ができるので、腰に負担がかかりません。風量は「強・中・弱」の三段階から選ぶことができ、連続作業時間の目安は、「強:約11分」、「中:約25分」、「弱:約75分」。国内大手電動工具メーカーで安心の性能です。
2位「ブロワバキューム RESV-1000」
- メーカー:RYOBI
- 価格:18,000円(税別)
- 内容量:3.2kg
「グッドデザイン賞」を受賞しているブロワバキューム。落ち葉の吹き寄せと吸い込みが1台でできる外用の掃除機です。吸い取ったゴミを集めるダストバッグの容量が25Lもあり、落ち葉掃除の「集めて捨てる」を「吸い取って捨てる」に変えてくれるアイテム。もちろん、落ち葉を吹き飛ばすブロワ機能もパワフルで、お庭に散らばった落ち葉を一気に吹き集めることができます。
3位「E-Value ハンディブロワ EBL-500V」
- メーカー:藤原産業
- 価格:3,216円(税別)
- 内容量:1.7kg
リーズナブルな価格ながら、マキタやRYOBIなどの大手メーカー製品に劣らない風量を持ちえた高コスパブロワ。質量1.7kgと軽量なので、長時間の作業もラクラクです。また、三段階の風量調節もでき、作業用途によって使い分けが可能。コードの長さが2メートルと短めなので、広いお庭の使用には延長コードが必要になる場合があります。
落ち葉掃除用ちりとり・おすすめベスト3
集めた落ち葉をゴミ袋に捨てるために必須のちりとり。でも、ゴミ袋に移すときに落ち葉がこぼれてしまったり、砂利が混じってしまって分別が必要だったりと、捨てる作業は最後の最後でなかなかの大仕事です。そこでつぎに、そんな大変な作業をラクにしてくれるちりとりのオススメベスト3をみていきましょう。
1 位 | 2 位 | 3 位 | |
商品名 | ちりとり捨楽(しゃらく)ライトグリーン小 | 砂利分別十字チリトリ AZ625 | 腰らくちりとり |
メーカー | テラモト(TERAMOTO) | アズマ工業 | ヒマラヤ化学工業所 |
価格 | 1,650円 | 1,306円 | 1,526円 |
特徴 | ゴミ袋とちり取りが一体化! | スリットで砂利を振るい分け! | トールサイズで腰の負担を軽減! |
1位「ちりとり捨楽(しゃらく) ライトグリーン小」
- メーカー:テラモト(TERAMOTO)
- 価格:1,650円(税抜)
- 内容量:約390g
テニスのラケットのような形をした輪っかにゴミ袋をセットすると、ちりとりに早変わり。集めた落ち葉をそのままゴミ袋にいれられるという画期的なデザインのちりとりです。これなら、落ち葉がこぼれ落ちることもなく、捨楽に移したらビニール袋の口を縛ってお掃除終了です。場所を取らないコンパクトサイズなのもうれしいポイント。
2位「砂利分別十字チリトリ AZ625」
- メーカー:アズマ工業
- 価格:1,306円(税抜)
- 内容量:約590g
フードにスリットが付いたこちらも画期的なちりとり。落ち葉と砂利を一緒に掃きこんでも、スリットで振るえば砂利だけを取り除くことができます。また、深めのフードで落ち葉をたっぷりと掃き集められるので、集めて捨てる手間と時間が大幅カット。軽量かつ頑丈な造りもポイントです。
3位「腰らくちりとり」
- メーカー:ヒマラヤ化学工業所
- 価格:1,526円(税抜)
- 内容量:約500g
こちらも、フードにスリットが付いたちりとり。落ち葉と砂利を一緒に掃きこんでも、スリットで振るえば落ち葉だけを残すことができます。高さ70cmのトールサイズで、腰をかがめなくても使えるため、腰への負担を軽減することができます。樹脂製なので軽く、持ち運びも便利。
落ち葉の後始末
やっと集め終わった落ち葉、どのように後始末していますか?燃えるゴミとして処分する以外にも、実は使い道があるのです。
きれいな落ち葉は再利用
キレイな落ち葉を見つけたら、そのまま「押し葉」を作ったり、ラミネート加工してみてはいかがでしょうか?リボンや麻ひもをつけて飾れば、おしゃれな「しおり」を作ることができます。ステキなしおりが作れたら、ネットオークションなどに出品してみるのもオススメですよ。
腐葉土にする
腐葉土とは、葉っぱを発酵させたもの。植物や作物にとって大切な土に、たっぷりと栄養を与えてくれる堆肥(たいひ)の一種です。モミジやケヤキといった葉のやわらかい広葉樹の落ち葉は腐葉土にすることができます。
作り方は簡単。
- 落ち葉を乾燥させます。
- お庭や畑などに腐葉土を作るための穴を掘り、落ち葉や小枝を入れます。穴を掘る場所がないときは、バケツなどの容器を使ってもOK。その場合は、バケツの中に土と落ち葉を交互に入れてください。
- 雨でぬれてしまうのを防ぐため、②の上にブルーシートをかぶせます。
- 新鮮な空気を含ませるよう、週に1度のペースでかき混ぜます。このとき、乾燥していたらジョウロなどで水をかけ、全体的に湿った状態にしてください。
- 落ち葉や小枝の形状が無くなるまで「④」を繰り返したら完了です。3ヶ月~半年で黒い腐葉土のできあがり。
落ち葉は燃やさない
大量に溜まった落ち葉で焼き芋。秋には絵になる風景ですが、集めた落ち葉は燃やさないようにしましょう。落ち葉を燃やすと風に舞いやすく、ご近所トラブルや火事の原因となってしまう危険性があります。
まとめ:葉が落ちるたびに必要な落ち葉掃除は便利な道具で乗り切ろう!
観賞用にと軽い気持ちで植樹した庭木も、季節になると次から次へと葉っぱが散って、落ち葉問題に頭を抱えてしまうことも。葉が散るたびにお掃除が必要で、そのお掃除もなかなか手ごわい作業のため、面倒になってしまいますよね。
そんな大変な落ち葉掃除ですが、最近ではブロワなど便利な道具も多く販売されています。便利で効率を上げてくれる道具をフルに活用して、落ち葉掃除を乗り切りましょう!