最近DTMが流行っているようで、そういった類の本もよく見かけます。そこで今回は、DTMの初心者向けに、ちょっとした専門用語や必要な機材、DTMをやっている方々の宅録部屋、音源について、どうやって技術を上げるか、おすすめの音楽SNS、ボーカロイドなどの歌を入れられるソフトなどについて、ご紹介していきます! 参考までに色々載せておきますので、あなたに合った方法で、音楽ライフを楽しんでくださいね!
目次
DTMについて説明するまえに
初心者用入門記事ということで、まずはDTMをやる時に関係のある、専門用語についていくつかご説明します。
DAWとは
DAWとは、音楽制作のソフトのことです。
「ダウ」、「ディーエーダブリュー」、「ドー」などど読みます。
MIDIとは
MIDIが何か、というと難しくなるので割愛しますが、DAWでは、MIDIデータを扱います。
MIDIデータによって、「音を出す」「ここまで伸ばす」「音程」などのメッセージを送り、それによって演奏が可能となるのです。
DTMに必要なもの
それでは、DTMをするにあたって必要なものをご紹介していきます。
①DAW
先ほど説明したように、音楽製作用のソフトのことですが、さまざまな種類のものがあります。
「DTMソフト」についてまとめた記事がありますので、そちらを参照してみてください。
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もっとも初心者であれば、DTMがどんなものかをつかむためにも、最初にDTMのできるフリーソフトを使ってみることをおすすめします。
有名なメーカーからも出ています。
そこでできそうだと感じたら、DAWを買ってみるとよさそうです。
②オーディオインターフェース
マイクを使って歌やギター演奏を取り込んだり、高音質で音を再生するために必要なものです。
音を再生することはパソコンでもできますが、「ミキシング」といって、音を混ぜる作業の時には、高い音や低い音がクリアに聞こえている必要があるので、とてもパソコンのスピーカーで代用できるようなものではないのです。
ケーブルを差してマイクを繋ぎ、音を取り込むのですが、そのケーブルを差せるところがいくつあるかということや、お値段、大きさも含めてピンキリです。
機材を使いこなせないと意味が無いので、初心者であれば、そんなに高いものを選ぶ必要はないでしょう。
一万円もしないオーディオインターフェースです。
機材やソフトを買う時には、お持ちのパソコンなどとの相性を確かめてから買うようにしましょう。
③MIDIキーボード
ここでMIDIキーボードをご紹介するので、最初にMIDIについてご説明しました。
キーボード、といったらほとんどの方がピンとくるのではないかとは思うのですが、「MIDI信号」を送ることができるキーボードと、そうでないものがあります。
一般的なキーボードは、電源を入れると音が出ますよね。
そういったキーボードにも、MIDI信号を送る機能がついているものもあります。
すでにキーボードをお持ちの方は、後ろの方に「MIDI」と書いてある差し口がないか見てみたり、説明書を見て確認してみるとよいでしょう。
一方で、電源を入れても音が出ないキーボードも存在します。
そういったキーボードは、パソコンにつなぎ、DAWを開いてはじめて音が出ます。
つまり、MIDI信号を送る専用のキーボードなのです。
なぜMIDIキーボードが必要なのか
無いとDTMができないくらい必要、というわけではないです。
ただ、DAWではさきほどご説明した「MIDI」の棒のようなものを一つずつ打ち込んでいくことで曲になるのですが、
その「長さ」「強弱」「音程」を一つ一つ手で、マウスによるクリックで打ち込んでいくと、相当な時間がかかります。
しかしMIDIキーボードを使うと、キーボードを押すだけで信号が送られるので、非常に効率的です。
そして、キーボードで実際に演奏することにより、音の強弱も簡単につけることができます。
それに、何かしらのメロディーを曲中に入れるとき、実際に演奏したものを入れることができます。
(実際に演奏したデータを、MIDI信号によって取り込んで再現することができます)
クリックで作っていると、それはできません。
以上のことから、MIDIキーボードをおすすめします。
MIDIキーボードは、鍵盤の数も大きさも薄さもそれぞれです。
ピアノを弾く方は、鍵盤が多めのものをおすすめします。
そうでないのなら、小さいものでもよいのではないかと思います。
とてもコンパクトなものもありますよ。
ちなみに初心者の方には、比較的シンプルなものをおすすめします。
④モニタースピーカー
「ミキシング」をする時には、クリアな音を出してくれるスピーカーが必要です。
スピーカー一つでの値段の場合もあり、それは二つ買わないといけないということですので、よく確認してから買いましょう。
お値段もピンキリですので、初心者の方はそんなに高いものを買う必要はないと思います。
もう少し安いものでも良いと思います。
⑤モニタリングヘッドフォン
どうしてスピーカーとヘッドフォン両方必要なのかというと、機材によって音に特徴があったりしますので、一つの再生機器だけで完成させない方がよいです。
スピーカーのあとにヘッドフォンできいてみることによって、気づかなかったような粗を見つけたりすることがあります。
画像は、業界スタンダードのモニタリングヘッドフォンです。
モニタリングヘッドフォンには、五千円いかないくらいのものもありますし、初心者の方はそんなに高いものでなくてもよいと思います。
⑥ケーブル
・スピーカーとオーディオインターフェースを繋ぐケーブル
・MIDIキーボードとパソコン(のUSBポート)を繋ぐケーブル
・オーディオインターフェースとパソコン(のUSBポート)を繋ぐケーブルが必要です。
USBケーブルは、楽器店より家電量販店の方が、長さや色など、種類が豊富な傾向にあるようです。
⑥シールド
ギターを録音したい方や、歌を録音したい方は専用のシールドが必要です。
それらを、オーディオインターフェースに繋いで録音します。
DTM部屋について
最近はDTMが流行っているようです。
おしゃれな部屋にすると、モチベーションも上がりそうですね。
どんどん機材が増えて要塞のような部屋になっても、それはそれで居心地がよさそうです。
機材を自分の使い勝手が良いように並べるため、DTMデスクを手作りする方もいるようです。
ちなみに、モニタースピーカーはある程度壁から離して使うのがいいそうですよ。
高さとしては、耳の位置が目安だそうです。
音源について
まずは、自分のDAWに入っている音源やエフェクトを使い倒してみましょう。
音源のソフトを買えば音はよくなるのですが、最初からDAWに入っている音源も十分にいいです。
それを使って作曲してみた上で、あなたがダンス系の曲をよく作っていて、もっと質のよいシンセサイザー音源が欲しくなった、とかなら買ってもいいかもしれません。
そして、ダンス系の曲を主に作る方は、ストリングスは内蔵音源で十分ではないかと思います。
やはりプロが作るような音はそれなりの音源を使っています。
しかし、もともと入っている音源も、もちろん使うそうですよ。
なので、自分が欲しい音が出せないと思ったのなら検討してみてもいいかもしれません。
ただし、音はエフェクトのかけ方によってかなり変わります。
どうやって技術を上げるか
どうやって技術を上げるかですが、雑誌を読んでみることがおすすめです。
初心者用の特集もよく目にするので、役立ちそうです。
DTMに使うさまざまな技術や、ミュージシャンのDTMテクニック、機材の情報なども載っています。
本を読んでみることもおすすめです。
DTMの本は楽器屋に行くと見つかるでしょう。
エフェクトのかけ方、音圧の上げ方などさまざまな本が出ています。
「アレンジ」にもやり方があるので、本を読んで勉強してみるとよいかもしれません。
せっかく作ったら、人にきいてもらおう!
作ったなら、発表して人にきいてもらえる機会を作ってみましょう。
もしかしたら、DTM仲間もできるかもしれません。
今は、音楽配信サービスもさまざまなものがあります。
代表的なものではYOUTUBEでしょうか。
しかし、YOUTUBEは動画サイトなので、動画を作ることができなければ投稿することができません。
そこでおすすめなのは、「SoundCloud」です。
ここなら、動画を作ることができなくても投稿することができます。
Twitterのように、フォロー、フォロワーのシステムがあります。
作った音楽を、ダウンロード配信をすることも可能だそうですよ。
曲を歌ってくれる人がいなくても大丈夫!
ボーカロイド
作ったはいいけれどボーカルがいない、という方には「ボーカロイド」、「Cevio」「UTAU」などがおすすめです。
歌を歌ってくれる「ソフト音源」なので、一人で一曲完成させることができます。
ボーカロイドは有名な「初音ミク」をはじめ、さまざまな声質のソフトが出ていますので、あなたの気に入った声を見つけられるかもしれません。
また、声はパラメーターを使ってかなり印象を変えられるのだそうです。
もとはwindows版であったのですが、macに対応したものも出ています。
「初音ミクV3」では、初音ミクの異なった表情をもつ声をいくつか使うことができるほかに、音楽制作ソフトまでついてかなり安いお値段ですので、ボーカロイドを使ってみたい初心者の方にはおすすめです。
しかし、歌わせることはそんなに簡単ではなく、挫折してしまう人もいる、との声もありますので、まずは体験版を試してみることをおすすめします。
音楽制作ソフトまでついて、このお値段なのです。
Cevio
また、似たようなものに「CeVIO(チェビオ)」があり、こちらは感情がこもっているような歌わせ方をすることができます。
これは、ボーカロイドにはない機能でしょう。
「ボーカロイド」が楽器に近いことに対して、「CeVIO(チェビオ)」はスタジオ歌手に近いそうです。
元気、怒り、悲しみなどを調整できるパラメーターがあるため、感情があるように歌わせることが可能です。
また、セリフを喋らせることもできます。
ボーカロイドは機械的な印象をうけますので、人間らしく歌わせたい方には「Cevio」がおすすめです。
ボーカロイドでは、自然に歌わせるためにさまざまなことをしている方がいるようですが、Cevioは音符を打ち込んだだけでも、ある程度自然に歌ってくれるのだそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=MgpI-2XV91c
この動画、喋っているのは「Cevio」の「さとうささら」です。
無料で歌わせることもできます
無料で使うことができるソフトもあるんです。
「UTAU」と言います。
最初から音声ライブラリは入っていますが、有志によって作られたものもダウンロードできるのだそうです。
また、自分や他人の声を録音し、音声ライブラリに登録して歌わせることもできるのだそう。
「UTAU」はもともとWindows用だったのですが、macでも少しなら使えるようです。
このソフトもとてもおすすめです。ボーカロイドと比べて劣ることはなく、歌わせることができます。
その上無料であり、さまざまな声質をダウンロードできるのです。
ハードシンセサイザー
ハードシンセサイザーを繋いで、DTMをすることもできます。
ライブをすることを考えて、そうする方もいるのかもしれません。
ただ、ソフトのシンセサイザーの方が主流ではあります。
ハードを使っている方は、何かしらのこだわりを持ってそうしているのだと思います。
DAWを使っていて、わからないことがあったら
DAWを使っていてわからないことがあったら、各ソフトの分厚い説明書のようなものが売っているので、それがおすすめです。
今の時代、インターネットで調べてもある程度解決策が見つかりそうです。
まとめ
さまざまなものをご紹介してきましたが、一番おすすめなのは、まず何も買わずに
・フリーソフトをつかって作曲してみること
・ボーカロイドなどの導入を考えている方は、フリーの音声ライブラリを使って歌わせてみること
です。
フリーソフトのこの二つで、曲が出来上がります。
数ヶ月やってみて、続けられそうだと思ったなら、機材を買い揃えるとよいと思います。
といいますのも、DTMに使う機材は全部合わせると決して安い金額ではないので、
まずはフリーソフトで、自分がDTMを続けられるのかを判断することが大事かな、と思います。
なので、その段階では、最初に必要だと述べたスピーカーやキーボードも、いらないと思います。
(本格的にやるのなら必要、という意味ですので)
パソコンのマウスクリックと、パソコンについているスピーカーで十分です!
きっと、あなただけの曲を作って楽しむことができますよ!