DIY・ハンドメイド

アコースティックギター初心者向けまとめ!ギターの種類から弦の選び方まで

アコースティックギターと一口に言っても、種類があることをご存知でしょうか。 種類や選び方、弦など、初心者の方にもわかりやすくご紹介していきます!

まず、アコースティックギターとは

まず、「アコースティック」という言葉の意味は、「音響の」いう意味の形容詞です。
そして楽器に関しては、電子装置を用いないこと、またそのような楽器を指します。

よって、電気を使わずに演奏する楽器のことを、「アコースティック楽器」と呼びます。
そういったギターが、「アコースティックギター」ということです。
「アコースティックギター」は「アコギ」、「生ギター」とも呼ばれます。

そして、電気を使って演奏するギターは、「エレクトリックギター」です。

エレキギターについては下記の記事で紹介しています。

アコースティックギターの種類

アコースティックギターには種類があるのですが、一般的にはそれぞれの区別がつかない方も多いようです。

アコースティックギターには、バリトンギターやテナーギターといった特殊な音域をもったものや、12弦ギターなどの複弦ギターもあるんですよ。

フォークギター


Fender フェンダー アコースティック ギター CD-60 V2 W/HC Natural ( CD60V2 WHC )

「フォークギター」は、スチール弦を張ったアコースティックギターのことです。
一般的に「アコースティックギター」と言った時には、フォークギターを指すことが多いようです。

よくミュージシャンの方や路上ライブをしている方が使っているのは、大抵はフォークギターであるはずです。

ちなみに「フォークギター」という言葉は和製英語なのだそうで、英語では「Steel-string acoustic guitar(スティール弦アコースティックギター)」と呼ばれるそうです。

フォークソングはもちろん、幅広いジャンルの音楽に使われている楽器です。

ネックは21フレットであり、クラシックギターに比べると、高音を出しやすくするために、14フレットでボディと接合されているものが多いことが、外見的な特徴です。

また、ピックガードがサウンドホールに沿って貼り付けられているものが、多い傾向にあります。

クラシックギター


YAMAHA CS40J ミニクラシックギター

クラシックギターは、ガット、ナイロン、フロロカーボンなどの弦が張られたギターのことです。
スパニッシュ・ギターや、ガット・ギターとも呼ばれています。

クラシック音楽、ボサノヴァ、タンゴや、フラメンコ、ジャズ、カントリーなどの幅広いジャンルに使われるギターです。

上に挙げたように、比較的大人しい(ロックやメタルと比べると、という意味です)ジャンルに使われがちです。

6本の弦と19のフレットがあり、12フレットのところでボディと接合されているものが多い、ということが外見的な特徴です。

上品でクラシカルな印象の見た目も、特徴であり、柔らかで、穏やかな印象の音がします。

ちなみに、フラメンコに使用されるクラシックギターもあるのですが、このギターは「フラメンコギター」と呼ばれます。
激しいフラメンコ演奏に適した形になっており、このクラシックギターとは別のものです。

エレクトリックアコースティックギター


Fender フェンダー エレアコ ギター CD-60CE V2 W/HC Natural ( CD60CEV2 WHC )

エレクトリックアコースティックギターは、エレアコとも呼ばれます。

アコースティックギターにピックアップ(音を拾う器具のことです)を付けることによって、アンプなどから大音量で出力することができるギターです。

現在普及しているエレアコの元となったものは、1969年に発売されたオベーション社のギターです。

エレクトリックアコースティックギターは、アコースティックギター本来の音をそのまま増幅できるように開発されました。

ドラムやベース、キーボードやシンセサイザーなど、大音量の中でも、埋もれずに演奏することができますよ。

普通のアコースティックギターのように使うことができるものが多いようですが、音色などを調整するために、従来のアコースティックギターとは構造が違うところもあります。

ちなみに、アメリカでは「Electric-Acoustic Guitar」は、かつて、「ボディの中に空洞を作ったエレクトリック・ギター」のことを指す言葉であったため、
日本で言う「エレアコ」はアメリカでは「Acoustic-Electric Guitar」と呼ばれることも多いのだそうですよ。

アコースティックギターの選び方

まず、
・フォークギターか
・クラシックギターか
・エレクトリックアコースティックギターか
のどれを選んだら良いかといいますと、

やはり、おおまかな出したい音色によるでしょう。
きいてみた方が早いと思いますので、動画をいくつかご紹介します。

フォークギターの音色

https://www.youtube.com/watch?v=CwqIN67Wonk

フォークギターでクラシック曲を弾くと、こんな感じです。
こちらもとても美しい音色です。
クラシックギターに比べると、音がはっきりとしていてきらびやかで、尖っているような印象を受けます。

https://www.youtube.com/watch?v=8hVYLoMSPUg

斉藤和義の「やさしくなりたい」を、弾き語りしている方の動画です。
路上ライブで弾き語りをしている方は、大抵フォークギターだと思います。

クラシックギターの音色

https://www.youtube.com/watch?v=6-iI3cN7cSQ

クラシックギターでクラシック音楽を弾くと、こんな感じになります。
癒されるような、穏やかで美しい音色です。
尖りのない、丸い印象の音です。

https://www.youtube.com/watch?v=FLUY4PGgL9M

クラシックギターで、「ハナミズキ」を演奏している動画です。
これなら有名なポップスソングですので、イメージもつかみやすいのはないでしょうか。

エレクトリックアコースティックギターの音色

https://www.youtube.com/watch?v=–HzwYOUgKQ

エレクトリックアコースティックギターの、アンプにつないでいない生音です。
フォークギターのような感じです。

https://www.youtube.com/watch?v=PhrQVJpkuPo

エレクトリックギターをアンプに繋ぐと、こんな感じです。
アンプに繋ぐので、音を好みに調整したり、歪ませたり、リバーブをかけたりもできます。

どのギターがいいか決まりましたか?

アコースティックギターは基本的に、ボディーが大きいほど音量が大きくダイナミックなサウンドになり、ボディーが小さい程まとまりがあって繊細なサウンドになる傾向にあります。

ちなみにですが、フォークギターを広い会場で演奏する時には、近くにマイクを立てるなどし、て音を拾います。
それに対してエレアコは、直接アンプに繋ぎます。

エレアコの生音は小さいのであまり路上には向きとは言えませんが、その分エレアコを選ぶと、アンプからヘッドフォンに繋いで小さめの音で練習することができる、という声もありました。

そのようなことから、特にアンプに繋げて使う予定がないのなら、エレアコよりもフォークギターを選んだ方がいいようです。

とりあえず、初心者の方は、買う前に楽器屋さんに行って相談してみましょう。
ギターを買う時には、通販より楽器店をおすすめします。
ギターをとりあえず手に持ってみた時の、フィーリングが大事なのだそうです。

また、一万円などの、あまりにも安いギターはおすすめしません。
品質もそれなりだからです。
そんなに高価でなくとも、しっかりとしたメーカーのギターは売っていますし、3万程度の価格で買えるものもあります。
国内メーカーでは、ARIA、Morrisなどがおすすめです。

中古を買う、という手もあるかとは思います。
たまに有名メーカーの、掘り出し物がありますよ。

フォークギターの種類

フォークギターには、ドレッドノートサイズとフォークサイズがあります。

元々はMartin社が開発したタイプです。
初心者の方には、このどちらかがおすすめです。

フォークサイズ

全体的に小さく胴薄で、抱えやすく、弾きやすい形です。
なので、女性の方やお子様などにもよさそうです。

特にこだわりがないのなら、一本目はフォークサイズがおすすめです。

ドレッドノートサイズ

フォークシェイプに比べると、音量が大きいようです。
しかし、練習すると近所迷惑になってしまう可能性も否めません。

そんな時のアイテムとして、完全に音を消すことはできないのですが、弱音器というものもあります。
効果のほどは、取り扱っている楽器屋さんに聞いてみてください。


夜中でも練習したいあなたに!弱音器

フォークギターの種類は他にもありますが、初心者におすすめなものはこの二つのようです。

クラシックギターの種類

クラシックギター


YAMAHA クラシックギター CG142C CG-142C ヤマハ

標準的な、クラシックギターです。

エレクトリック・ガットギター


Ibanez GA40SFCE NT アイバニーズ エレガット クラシックギター GA-40SFCE

エレアコについているような、音を拾う「ピックアップ」と、音色を調整することができる、「イコライザー」というものがついているギターです。
「エレガット」とも呼ばれます。
アンプなどに繋ぐこともできます。

他にも種類はありますが、割愛します。
とりあえず、初心者向けとしてはこんなところでしょう。

フォークギターの弦の選び方

ここからは、弦の選び方をご紹介して行きます。


MARTIN M140 Light 12-54 アコースティックギター弦×3SET

フォークギターの弦を選ぶときに、何を買ったらよいかわからなければ、Martin社の「M140」をおすすめします。

アコースティック弦では、マーチン社のものがとてもスタンダードであり、その中でも一番一般的な弦です。

フォークギター弦の素材

フォークギターの弦の素材には、ブロンズ弦と、フォスファーブロンズ弦があります。

・ブロンズ弦:フォスパーブロンズ弦よりは落ち着いた印象の音
・フォスパーブロンズ弦:高音がきれいで、きらびやかな印象の音

要するに、フォスパーブロンズ弦にすると、きらびやかな印象の音になるということでしょう。

フォスパーブロンズの方が扱いやすくて無難、という声もありますが、好みで決めるとよいです。


D’Addario ダダリオ アコースティックギター弦 EXPコーティング フォスファーブロンズ Light .012-.053 EXP16 【国内正規品】

フォークギターの弦の種類

フォークギターの弦の種類には、

・スーパーライトゲージ(細め)
・ライトゲージ (普通)
・ミディアムゲージ(一番太い)

があります。

ゲージごとの特徴

弦が細いほど張りが弱くなり、押さえやすくなり、
(女性やお子様におすすめです)

逆に、弦が太いほど張りが強くなるので、押さえるための力が必要になります。

また、弦が細いほど繊細なサウンドになり、
弦が太いほど、音量や低音のある、パワフルな音を出しやすくなります。

ちなみに、フォークギターは、最初は中間であるライトゲージが張ってあることが多いのだそうです。

さきほどご紹介した、Martin社の「M140」も、ライトゲージですよ。


YAMAHA ライトゲージ フォークギター用セット弦 FS520

クラシックギター弦の選び方

クラシックギター弦の素材は、「ナイロン」がほとんどなのだそうです。
フォークギターの弦は、「ゲージ(太さ)」を選ぶことで張りに違いが出るるのですが、

クラシックギターの弦では、「張りの強さ」を選びます。

ロー・テンション

弱めの張りが特徴の弦であるため、押さえやすいです。
柔らかく、落ち着いた印象の音になります。

デメリットとしては、弾き方が強すぎるとノイズが混じることがある、押さえ方が雑だと音程が悪くなる、ということが挙げられます。

ミディアム・テンション

迷ったら、まずこれを選ぶと無難です。
さまざまなメーカーの弦を試すときも、まずこのテンションから試してみるのがよいそうですよ。

ハイ・テンション

強めの張りが特徴の弦であり、輝きのある音色が得られます。

デメリットとしては、張りが強い分、それなりに力が要ることが挙げられます。

初心者の方は、おさえる時に痛いかもしれませんね。

並べて見るとわかりますが、クラシックギターの弦は、パッケージもクラシカルです。
どこかレトロな印象だったり、独特で素敵なものもあります。


HANNABACH シルバースペシャル E815SLT Yellow Set


D’Addario ダダリオ クラシックギター弦 プロアルテ Silver/Clear Normal EJ45-3D 3set入りパック 【国内正規品】


AUGUSTINE オーガスチン クラシックギター弦 レッドセット RED SET

何を買おうか迷ったなら、おすすめはこの弦です。
オーガスチンのREDセット!

ナイロン弦の、レギュラーテンションです。
有名ブランドオーガスチンの、一般的な弦です。

いかがでしたか?

ギターを買うとなると、とってもわくわくしますよね!

あの曲を弾いてみよう、弾き語りをしてみよう、バンドをやってみようなど、さまざまな楽しみがあると思います。

初心者のうちはどうしてもつまづいてしまう部分がありますが、
もし弾き方がわからなくて困っても、本を読んでみたり、思い切って音楽教室に行って教わってみるのもおすすめですね。
最近は、プロによる解説DVD付きの教則本も出ているので、わかりやすいと思いますよ。

ギターを続けているうちに人脈が広がったり、仲間ができたりして、毎日の生活をより豊かなものにしてくれるかもしれません。

あなたも、ずっと使えるような、お気に入りのギターが見つかると良いですね。

ABOUT ME
みこし
インテリアが大好きな30歳主婦です。趣味は、おしゃれな家具を見ることと、庭いじりです。よろしくお願いします。